小さい子と学ぶときに。
これまで色々な本を読み、まだまだ知らないことがいっぱいあるとは思うけれど、色々な素晴らしい先生方の実践や教育法なども知り、ほんの少しずつではあるけれど、教室を始めた頃より、成長していることもある。
そんな中で、特にお母さんや女性の指導者は意識しておかれた方がいいだろうと思うことのひとつを、もしかしたら以前にも書いたかもしれないけれど、ちょっと書いておこうと思う。
一昨年だろうか、モンテッソーリ教育というものを初めて知った。
それから何冊か関連の本を読んで、とても参考になったことがある。
そして、その後、松永先生の「男の子を伸ばす母親は…」の著書を読んで、ああ、そうだったのかと思ったことがある。
それは、私はもうとっくに大人で、女なので、これまで気づかなかったこと。
随分前に「話を聞かない男、地図を読めない女」で男脳・女脳というものを知り、男脳の持ち主は同時に2つのことをすることが難しい(テーブルを拭きながら電話するとか・・・)ということを知って、自分の身近な人たちのことを思い返して納得したことが色々あったが、実際にそういう傾向というのはあるように思う。
子どもたちだって、男の子の方が一般に空間認知に強いし、女の子の方が言葉の理解に長けていることが多い。
そして、モンテッソーリ教育の方法で、やってみせるときは見せるだけ。
説明しながらやってみせるというのはダメというようなことを知り、その後、幼児さんのレッスンの時、相手が男の子の場合には特に意識して、「やってみるから見ててね」と言ったあとは、やっている間は一切説明をしないようにしている。
そして、その方がやはり子どもたちの集中もいいし、しっかり理解してくれるように感じる。
幼児さんに限らず、そして、男の子に限らず、何かをしながら説明すると、子どもはどちらに集中していいのか分からず、結局どちらも中途半端になってしまいがちだ。
そういえば、授業中、ノートを取るのに必死で授業の内容を全然覚えていないとか、賢い子はノートを取らずに授業に集中して、話の内容を理解してしまうとか、そういう話を何度も聞いたことがあるが、結局それも同じようなことなんだろう。
女である私は、記憶にある限り、物心ついてからこっち、何かをしながらしゃべることもできるし、誰かとしゃべっているときに話しかけられても、その内容も大抵きちんと把握できる。
だから、一度に2つのことができないという感覚は本を読むまで想像もしていなかったし、そう説明されて初めて、男性の行動などが理解できたところもあった。
とすれば、そういうことを意識しておられないお母さんや女性の指導者はきっとおられるのではないかと思う。(男性の場合、一般論で言えば、指導する男性自身が一度に2つのことをしないと考えられるので、敢えて意識しなくてもいいのかなと。もちろん、一般論なので、例外もあるだろうけど。)
説明するときは説明するだけ。
見せるときは見せるだけ。
そして、相手が小さいほど、極力言葉による説明でわからせようとしないこと。
これらのことを意識すれば、子どもたちはもっといきいきと学んでくれるはず。
何かご参考になれば幸い。
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