案外大人は意識していないこと。
ちょうど時期的に、2年生は学校でかけ算の学習が始まっている頃。
ということは、おうちでお子さんのかけ算に付き合う親御さんもいらっしゃることかと思います。
ということで、ちょっとだけ気づいたことを。
実は、数年前まで私もわかっていなかったことですし、実際、今も保護者の方や手伝ってもらっている先生方の中にも初めは「なんでその式じゃダメなんですか?」とおっしゃる方がおられます。
なので、そのことをちらっと。
「ちょうちょが9ひきいます。ちょうちょの羽は全部で何枚でしょう。」
この問題を解くとき、どんな式を書かれますか?(ちなみにちょうちょの羽は4枚ですので、念のため。)
ここで、「9×4=36」と書いたら「それはおかしいよ」とおっしゃる方はもうこの先は読まれる必要はありません。(笑)
もし、「9×4」に違和感がないとか、「どっちでもいいんじゃない?」と思っておられる方は、数年前の私と同じです。
お子さんのためにも続きをどうぞ。(笑)
この問題で聞かれているのは、「ちょうちょの羽の総枚数」です。ということは、当然答えの単位は「枚」になります。
それは皆さま異論のないところかと。
しかし、羽の数にしなければならないのですから、「9ひき」を4倍してしまうと、答えは「36ぴき」になってしまうわけです。つまり不正解。
ここで、「答えはどうせ一緒なんだからいいいじゃない」と思われた方は要注意です。
単位を意識することで、文章題のミスは絶対に減ります。
答えとして求められているものを増やしたり、減らしたり、集めたり、分けたり・・・という作業をしなければ、答えは出てきません。
ですから、答えとして求められているものの単位を意識することが文章題を解く上で、かなり大事なポイントになるのはほぼ間違いないと思います。
特に、先に進んでいくと、割合などの学習のときに、単位を意識することで難しく感じるか感じないか、かなり差ができるはずです。
分かり切っておられる方もたくさんいらっしゃると思いますので、そんな方には何を今更・・・という感じかと思いますが、数年前の私が意識していなかったことですので、もしかしたらそんな方がおられるのではと思い、ちょこっと書かせて頂きました。
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コメント
まったく同感で~す \(^o^)/
「単位抜きに数量関係を考えられる」ということ自体が
すでにおかしいと思います。
投稿: Uroko | 2008年10月25日 (土) 01時20分
Uroko先生、コメントありがとうございます。
レスが大変遅くなりまして、申し訳ありません…(大汗)
Uroko先生は昔から単位を意識しておられたんですか?
私はほんのここ数年でやっと意識するようになりました。
実際、4年前ぐらいにある本を読んだとき、兎の耳の本数を求める問題で
匹数×耳の数って式を見ても、なんでこっちの式はダメなんだろう?って
思っていたぐらいですので…(汗)
投稿: TOH | 2008年10月27日 (月) 01時25分