すごく嬉しかったこと
教室に来てくれている子たちの中には、私の学生時代の同級生の子も何人かいる。
同級生たちも、他の方などの前では気を遣って「先生」扱いをしてくれたりもするけれど、普段の会話やメールは昔からのノリ。
そんな中、つい昨日、同級生の一人からメールが来た。レッスンに関してのメールではあったのだけれど、そのメールの追伸にあることが書かれていた。
その子のお嬢さんは、とても真面目で一所懸命なのに、来てくれた最初はとにかく常に不安そうで、合っている答えでも自信なげにもじもじしていた。
まあ、いじらしくって可愛いのだけど、なんだか可哀想にも思えて、かといって、慰めたり励ましたりってのもなんか変だし、結局のところ私は、彼女ともいつも通りにレッスンをしている。
もちろん、通ってくれるようになってしばらく経つので、だんだん慣れてくれて、笑顔が増えたり、自信なさそうな表情が少しずつではあるけど影を潜めてきたようにも感じていた。
その彼女が、同級生である母に言ってくれたそうだ。
「TOHちゃん(私のニックネーム)の声がすごくいい!」
そのあとに、安心するらしいという言葉も添えられていた。
あまりに意外な言葉に驚きつつも、すごくすごく嬉しくて、なんだかちょっと泣きそうになった。
正直言って、私の声は女としては低い。
まあ、歳もとったので今では歳相応かもしれないけれど、中学生ぐらいから既に、周りの女の子と比べて可愛くない声だったし、新卒1年目の春に、電話でしかお話したことのない取引先の方に「30過ぎの子持ち」と思われていたほどだ…。
この可愛くない、おまけに鼻にかかったような声はあまり好きではなかったけれど、そんな風に感じてくれる子がひとりでもいるなら、もうそれで十分幸せだ。
単純な私は、自分の声が好きになれそうなほどだ。(笑)
知らせてくれた友人にも心から感謝を。
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