子どもってホントにすごい
今日もレッスンはありませんでしたが、OFFで時間の余裕があるので、先日のレッスンでのひとこまを。
子どもはみんなすごいし、能力差はあれど、みんな何かきらっと光るものがあるけれど、算数に限って見たとき、やはり算数のセンスがずば抜けている子というのが何人かいる。
そのうちの一人、現在3年生になるスーパーくん。
彼は過去にも何度も、ホントにすごいなぁ…と思わされることがあったのだけれど、今回もびっくりした。
「分数÷整数」の問題を考えてもらっていたときのこと。
どんなときも大抵は(言葉の説明などが必要な場合はそれだけは事前にするけれど)まずプリントを渡してやってみてもらうので、そのプリントも「まあ、やってみて」と渡して、彼の様子を見ていた。
「5分の3÷3」とか「7分の6÷2」とかのように、もともとの個数が割り切れる場合は問題なくクリアしていく。(5分の3は5分の1が3個だから、3で割ったら1個ずつになる…という具合に。)
割り切れないときはどうするかな…と思ったとき、彼がぶつぶつ何か言っているのが聞こえた。
そのとき彼が考えていたのは確か「4分の3÷6」だったかと思う。
「4分の3は、8分の6と同じやから…」
!!!
もちろん、彼にはまだ通分や約分は教えていない。
少し前のレッスンで、同じ大きさの分数を考える学習はしたけれど、それも機械的に見つけるわけではなく、計り知れない彼のセンスで発見していったのだ。
だとしても、それは何カ月か前のレッスンでのことだし、分数の割り算でそのことが自然に出てくるとは思ってもみなかった。
それも、割る数が6だから、それで割り切れる同じ大きさの分数を自然と考え付いている!!
確かに彼の言う通り、4分の3は8分の6と同じ大きさだから、それを6で割ったら、答えは8分の1だ。
ただ、学校などでセオリー通りに習ったら、ほぼ間違いなく、まず24分の3を約分するという形で考えるに違いない。(分母の掛け算をする前に約分するということはあるだろうけど)
6で割れる大きさにすることをまず考えるということは、私自身これまでなかった発想だった。
まあ、過去に別のスーパーちゃんが「4分の3÷2」を「4分の1.5」ではなんだか変だから「8分の3」という発想をしたことがあって、それでも十分驚いたけれど、それと同等の驚きだった。
子どもたちのお蔭で随分頭が柔らかくなって、学校で習ったのではない考え方が随分できるようにはなってきたけれど、やっぱり子どもってすごい。
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