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2008年8月21日 (木)

やっぱりそうか。

今日、ある1年生の子のお母さんがおっしゃったことを聞いて、ああ、やっぱりそうかと改めて思ったこと。

今日のレッスンだったその1年生は、とても真面目でいつも一所懸命に取り組んでくれる可愛い子。
ただ、新しいステップに進むとき、それまでのその子を見ている限り、このぐらいはそう苦労することなくクリアできるだろうと思っていることでも、予想外に苦戦したり、ちんぷんかんぷんな答えが返ってきたりすることがある。
ちなみに、お盆前のレッスンでも、その子ならできそうだと思うことにかなり苦労していた。
しかし、お休みを挟んだ今日は更に次のステップに進む予定にもなっており、さて、どうなるかな…と思ってレッスンを始めた。

すると、前回のことが嘘のように、すらすらとクリアしていく。
初めの段階でほんの少し勘違いしたりということがあっても、一度気づくとその後はかなりすらすらと進んでいく。
前回は今日より簡単なはずのことにすごくすごく苦労して、1時間で3、4枚しか取り組めなかったのに、今日は余裕で10枚終わってしまった。

この前は何か疲れていたのかな?と思いつつ、お迎えに来られたお母さんにお話をすると、お母さんがおっしゃった。

「そうですか。なんかね、ず~っと停滞して、あるときぴょこんと伸びる感じですよね。まあ、それが見られるのが楽しいんですけど。」

普段、子どもたちとレッスンしていると、時々感じることでもあり、別のお母さんからも似たようなことを伺ったことがあるのだけれど、子どもたちの中には大人が見ていてはっきり感じられるぐらい、ある瞬間にぐんと伸びるような印象を受けることがある。

1時間のうちでその変化を目の当たりにすることもあるし、先週と今週とで大変身なんていうこともある。
ただ、そういう伸び方をする子たちは大抵、ある段階で、難しい顔をしてうんうん唸ったり、できなくって泣きそうになったり、実際に泣いたり…とそんな「壁にぶつかる」段階があって、その苦しかった時期を経て、何かを獲得したんだなと感じるときが来る。

まだみんな小さいから、その実感があるのかどうかはわからないけれど、苦しんだ後にぱぁっと目の前が開けるような、そんな経験を繰り返していれば、難しい問題にぶつかっても諦めずに向かっていける子になるのかもしれない。

やみくもに難しい問題をやらせても無駄だと思うけれど、その子にとって適度に難しい問題を適量(というのはとてもとても難しいところだけれど…)与えることができたら、もっともっとたくさんの子たちが「ぴょこんと伸びる瞬間」を見せてくれるのかな。

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