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2008年4月 5日 (土)

教えることから入ると・・・。

今日も子ども達はすごかった。
今はまだ春休み中で体力的にも余裕があることもあるのだろう。ほとんどみんな、普段以上に調子がいい。

そして、今日のレッスンでもたくさん驚きや感動があったのだけれど、それを見ながら改めて気づいた。
教えることから入ると、子どもだけでなく、教える側も、大切な素晴らしい機会を逸してしまうのだなと。

うちの子達はほとんどの単元で、初めて出会う内容であろうと、説明から始まることはまずない。
そして、例えば分数の学習するときも、まずは大きさや量を感じるための作業から入るので、大きさ比べをすることや、帯分数を仮分数、仮分数を帯分数に変えること、同分母の足し算・引き算などは基本的に全く説明はしない。

異分母の分数の大きさ比べは、普通に学校や塾などで習うと、通分するところから入るのだと思うけれど、うちの子達は通分ということを知らない段階で大きさ比べをすることになる。(以前にもそれについて書いたことがあるけれど。)

頭で大きさをイメージしている子や図に表してみる子など、考え方は色々だが、今日はまたまたびっくりしてしまった。

この子も超スーパー級の男の子なのだけれど(最近、スーパーな子が多くなり過ぎて、普通というのがどういうことなのかだんだんわからなくなりつつあるのだけれど・・・)、今日大きさ比べのプリントをしていたときのこと。

3分の1と9分の2の大きさを比べていた彼が、なんだか謎めいたことをぶつぶつ言っている。

「えぇ~~っと、99にたとえると、3つに分けたら33で、そのひとつ分やから33で~、9つに分けたら11でその2つ分やから22、やからこっち(3分の1)が大きい!」

確かに3分の1の方が大きいのだけれど、彼は何を言っているのだろう?と思っていると、そのあともまた、いくつかの問題で「○○にたとえると~~」と言っている。
何をしているんだろう?と思い、尋ねて、びっくりしてしまった。

さっき彼が「99」と言っていたのは、3でも9でも割れる数で、99個のものを3つに分けると1つ分が33個、つまり、99個の3分の1は33個。そして、同様に、99個の9分の2は22個だから、3分の1の方が大きいのだと説明してくれた。

す、すご過ぎる・・・・・・。

当然、この子はまだ通分も知らなければ、公倍数、公約数というものも知らない。
しかし、3と9を見つめて、99個という数を思いつき、それを3つや9つに分けて、その数で比べるということを彼自ら考え出したのだ。

もちろん、慣れてくれば3分の1は9分の3と同じだから、見ただけで答えが出るようにもなるだろうし、図を描いたってすぐに気づくのだろう。
おまけに、3と9どちらでも割れるのなら、9や90の方が簡単だったりもするわけだけれど、それでも何も教えずに、まだ3年生になりたての子が自分でその方法を見つけ出したことには驚くしかなかった。

しかし、もし私がここで、一般的な塾のように通分して比べる方法の指導から入っていたらどうなっていただろう?

もちろん、彼ぐらいの能力があれば「な~んやめっちゃ簡単!」とでも言いながら、すいすい大きさ比べはしてしまうだろうけれど、私は何一つ感動しないし、驚きもしない。
おまけに彼だって何の発見の楽しみもない。

自ら考えざるを得ない状態におくことで、子ども達は時に私達の全く思いもよらない方法を見つけ出したりする。

これって、学校の進度より先にその単元に取り組めるからこその醍醐味なのかもしれないけれど(先に学校や塾で習ってしまうと、子ども達が工夫しようったって、既に説明されてしまっているわけだし・・・)教えることから入らないことで子どもも私も色んな発見や感動をしているのは多分間違いない。

さて、次は誰がどんな大発見をして驚かせてくれるだろう。
毎日が楽しくて本当に幸せだ。

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