こういうの大好き。
きっと世の大人の方の多くはそれを見たら何まどろっこしいことしてるんだ?と思われたり、場合によっては、その方法を否定して正規の(?)方法を指導したりされるんだろうなぁと思いながらも、私は子どもたちがあれこれ考えて、工夫して計算する姿を見るのがとても好きだ。
たとえば、うちの高学年くん、高学年ちゃんたちの多くはしばしばこんな計算をしたりする。
2500円の55%を出したいとき…50%は1250円、1%は25円だから5%で125円(即5%を出せる子ももちろんいる)だから1375円。
1860mの0.3を出したいとき…0.1が186mだから、その3倍。
そんな感じのことはこちらは何も言わないが、勝手にあれこれ工夫して解いてしまう。
今日はこんな計算をしている姿を見て、また嬉しくなった。
0.3リットルで2.49㎡の壁が塗れるとしたら、1リットルでどれだけの壁を塗ることができるかという問題で、一体何をやっているんだろう?と思って計算している手元を見てみると、2.49×3をして、そのあと2.49÷3をしたものを足して答えを出していたのだ。
0.3×3で0.9リットル。あと0.1リットル分だからという考え方をしたようだ。
もちろん、こんなものは学校や一般の塾ではやり方を教わって、「2.49÷0.3」をすれば一度で済む。その方がずっと早くて簡単なんだろうとも思う。
ただ、何も言わずに待っていると、子ども自身が気付いてそんな工夫をしている姿が大好きなのだ。
教えることから始まるレッスンではまず見ることのできない子どもの姿なんだろうと思う。
先日、うちの低学年スーパーくんが「3桁×1桁」を考えていたときにも、正直びっくりしてしまった。
かけざんの考え方を理解していることはよくわかっていたし、その子は算数に対する興味が強いので、難しい問題でも一所懸命自分で考えて理解すようとする。
だから、例えば3桁×2なら倍にするし、3桁×9なら10倍して1回分引いてしまうなんてことは自分で工夫してやってしまう。
しかし、感動したのは×6と×7の問題のときだ。
×6は私の予想では2倍を3回足すのか、3倍までして2回足すのかどっちかな?と思っていたのだが、予想は見事に外れ、10倍の半分(5倍)に1回を足して6倍、10倍の半分にもとの数の2倍を足して7倍…と計算していたのだ。(式は忘れたが、「327×7」なら、3270の半分で1635、それに654を足すという感じだ。)
塾講師をしていた頃には見ることができなかった子どもたちの素晴らしい力を毎日かわるがわる見られることは本当に本当に幸せなことだ。
子どもたちの力は本当に、大人の想像を遥かに超えて素晴らしい。
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