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2007年9月19日 (水)

うまく言えないけど・・・。

うまく言えないけど、学校の先生って真剣にやろうとすればするほど、どうしていいかわからなくなっていくような、すごくすごく大変な仕事なんだろうなと改めて思った。

昨日チラッと書いたことにも関係するし、以前から書こうと思いながらもうまくまとめられずにいることにも関係しているのだけれど、よく、教科書が簡単すぎるとか、内容がなさ過ぎるとか、学校の指導はうんぬんとかそういう批判を耳にするし、実際、私が見ても教科書はスカスカで、こりゃ教科書見て勉強しようと思ってもわからないよなぁ?という気分になったりもする。(小学校の算数に関しての話だが。)

ただ、私は自分にそれだけの能力がないと思って「学校の先生」という選択肢を諦めた身なのだが、子どもたちと何年一緒に勉強しようとも、いつまで経っても「理想の学校の先生」になれるとは全く思えない。

どう考えたって、30人、40人の子どもみんなにある程度以上満足のいく授業なんてできるはずがない。
そもそも私は、普段3人や4人の子どもそれぞれに満足行くレッスンをするためだけでもへとへとになることもあるし、必死にやっても満足してもらえたか自信のないときだってある。

それを30人、40人に毎日、毎時間なんてどんなに考えても不可能だ。

ただ、私の能力が足りないせいもあるとしたって、それでもどんなに考えても、ひとりかふたりの先生が30人、40人の子ども一人ひとりに満足の行く授業をすることはやはり不可能に近いのではないかと思うのだ。

大人が見ればひどく簡単な教科書の内容でも、現実の子どもは、見ただけで理解する子から説明を聞いて理解する子、説明を聞いてもあまり理解できない子、ほぼ全く理解できない子と色んな子どもが一緒にいる。

算数などは能力別クラスにしているところなどもあるのだろうけど、それでも15人や20人の子どもの能力が横並びなんてことはあり得ない。

小学校は義務教育だ。そして、先生になっている方の殆どが子どもが好きでその仕事を選ばれたはずだ。
とすれば、算数が得意な子に照準を合わせるわけにも行かず、かといって苦手な子に照準を合わせるわけにも行かず、結局は「平均的な」授業をするしかなくなるだろう。

熱心な先生であれば、苦手な子を時間外で指導されたりもするだろうけど、だとしても、得意な子は「平均的な」授業であれば、きっと時間を持て余して退屈したりもするのだろう。

学校の現状を批判するのは簡単だけれど、「もっと分かりやすい授業を」と言ったところで、「分かりやすさ」の基準は一人ひとり違う。
図を描いてもらうとよく分かる子もいれば、自分で読んで理解するのが得意な子もいるだろう。何か具体例ならすぐ分かる子がいたり、読んで聞かせてもらうと理解しやすい子だっているはずだ。

とすれば、全員にとって「わかりやすい」なんてことも、全員にとって「満足」ということも、一斉指導をする限りまず不可能だろう。
もし私が学校の先生だったら、7割、8割の子どもでさえ、満足してもらう自信はない・・・。

学校の先生にならなかったことは後悔していないし、この先も後悔することはないと思う。
ただ、以前は、なったからには責任持って頑張れよ・・・と思ってもいたが、熱心な先生であるほど、不可能なことにチャレンジしようとされるのだろう。そして体や心を壊してしまうのかもしれない。

どうすることがいいのかもよくわからないし、やっぱりうまく言えないけど、学校批判を、少なくとも学校の授業や先生の批判を簡単にしてはいけないんじゃないかなと、ちょっとそんなことを思う。

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コメント

自分が教師をやっていたときは、上のレベルの子に合わせて、授業してました。
上の子の方がモチベーションは高いので、その子たちが、ほかの子を引っ張りあげてくれるという構図を期待しました。
学校では、ブームと言うか雰囲気というか、そうういうのに、一度火がつくと、ものすごい効果がでます。
集団の力はすごいです。
ただ、逆に作用すると、これは、悲惨なことになります。
学級崩壊とかの類ですね。

人数が少ないと、デメリットも減りますが、メリットも減ります。
何人がちょうどいいのか解りませんが、集団の力をうまく引き出す能力が、学校の先生には必要なんじゃないかなって思います。

自分には、ちょっと無かったみたいです。

投稿: SZK | 2007年9月19日 (水) 22時49分

学校の先生ってすごいと思う。
だからもっと教材研究の時間などを先生に返してあげてほしいです。
そのために秘書を一人つけて雑用を任せるとか。
そういう教育改革をしてほしいです。
一生懸命な先生はつぶれてしまいそうで、本当もったいないの一言です。

投稿: 畑野そらまめ | 2007年9月20日 (木) 10時08分

SZKさん、こんにちは。
そうか、そうでしたね、SZKさんの前職って学校の先生だったの
ですね。
中学校の先生だと思ってたんですけど、小学校だったんですか?

集団のよさはもちろんあると思うのですが、授業で30人、40人
っていうのは、やっぱり相当ハードだろうなと、そんなことを思い
ます。


そらまめさん、こんにちは。
私は塾や予備校未経験なので、先生といえば学校の先生で、だけど、
先生方には本当に恵まれたと思っています。

中学になれば教科ごとの担当になるのでまだ多少マシだとも思います
けど、教育実習に行ったとき、小学校の先生のハードさにくらくらした
のを思い出します。

真面目に指導案を考えても、基本的にその授業は1年に1回しかできず、
次の年も担当学年が変わってしまえば、本当に1回きりの授業のために
指導案を作る。それも、全教科…。
ホント、どう考えてもハードすぎると思いますね…。

投稿: TOH | 2007年9月20日 (木) 12時35分

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