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2007年9月18日 (火)

たくさんの引き出しを持ちたい

今日のあるレッスンで普段は3人でのレッスンなのだが、今日はそのうちお二人がお休みだったので、マンツーマンのレッスンをしていたときのこと。

その子はまだ1年生なのだが、既にかなりのスーパーっぷりで、親御さんもしばしば感心し、感心し過ぎて呆れてしまうことがあるぐらいでもある。
その子と今日は2桁×1桁の掛け算のレッスンをしていた。(この進度は相当速い。しかし、当然こちらが急がせているわけではなく、その子のペースで進めているが結果的にそうなっているのだ。)

もともと、幼い頃から数に対しての興味が強かったようで、そのせいもあるのだろうけど、その子のスーパーっぷりはすごい。

2桁×1桁について、まず教具でレッスンをし、どう考えればいいかはきちんと理解しているようだったので、プリントを渡してみた。
しかし、この子にはひとつこだわりがあって、どんなに難しい問題でも全部解かないと納得がいかないのだ。
かける数が2とか3とかぐらいなら足し算をしていってもまだ知れているが、8や9になると順に足していくのではちょっと大変だ。

さて、どうしようかなと思いつつも、基本的にやり方を教えることはしないので、聞いてみることにした。

「89×9」というような式のすぐ上に、「89×10」の式を書いてみた。
そして、「これいくつか分かるよね?」と尋ねると、「うん、890」と答える。(もちろん、0をつけたらいいんだとかそんなやり方は一切教えていない。)

式の横に答えを書いてもらった後、その下の式を指差して、「じゃあ、これどうしたらいいかわかる?」とだけ尋ねてみた。

「(・・・考え中・・・)あ、89取ればいい!」

何も言わなくてもわかった。
すると、8をかけるものは10倍して2回分を引いて答えを出していた。
5をかけるものは10倍して、その答えを半分にしていた。

見ていて惚れ惚れするような解きっぷりだった。

この子との付き合いもぼちぼち長くなってきて、この子ならこの方法でも解けるんじゃないかな?という予想がある程度つくようになってきた。
だから、一般に考えたらかなりハイレベルと思われるような方法でも、とりあえず尋ねてみる。

もしも難しすぎてぴんと来ないようであれば、それとは別の方法を提示してみたりもする。

この子とのレッスンに限らず、ひとりひとりの子に対して、この子だったらこの方法でもやれるかもしれないとか、この子は多分この単元は苦手だから色々な方法を提示するより基本的な方法で解ければよしとしようとか、そんな判断をその場その場でできる限りしていく。

そのためにはたくさんの引き出しを持ちたい。
1つ目に開ける引き出しはちょっと高度な方法が入った引き出し。
それが使えれば色々応用が利いたり、テクニックとしてではなく、速くスムーズに計算できたりするようなもの。
1つ目の引き出しではちょっと無理かなという子や、出してみたけど難しそうだなって子にはそれより少し難易度の下がった方法が入った引き出しを開ける。
この子にこの単元は最初から3つ目の引き出しがいいなとか、まず基本をしっかりという子にはもっと別の引き出しにしようとか・・・。

ひとつひとつの単元、ひとりひとりの子にどの引き出しがいいか、選べる引き出しがたくさんあるに越したことはないだろう。

まだまだ学びたいこと、学ぶべきことは限りなくある。

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