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2007年8月31日 (金)

すごく好きなレッスン

今、教室で使っているメインの教材は、電撃的一目惚れ教材なのは間違いないが、中でもいくつか特に気に入っている単元がある。

そのひとつが「かけ算」の単元。
と言っても、きっとほとんどの方は「かけ算って九九でしょ?覚えるだけじゃないの?」なんて思われるのではないだろうか。

私自身、子どもの頃を振り返っても、九九カードを持たされ、何日かに1回だったのだろうか?今日は「○の段のテスト」みたいな感じで、先生の前でスラスラ言えたらその段は合格、次の段へ進む…というようなことをした記憶しか残っていない。
暗記から入ったものは、応用が利きづらい気がする。けれど、私にとってもかけ算は「覚えるもの」という位置づけで長年過ごしてきたので、今の教材に出会ったときは感動したし、更にそれで実際に子どもたちとレッスンをしてみたとき、しみじみと(自分もこれでやりたかった…)と思ったものだ。

2学期になると、2年生たちはぼちぼちかけ算の学習が始まる。ただ、学校ではやはり「暗記」がメインで(というか、ほぼそれしかないのかもしれないが)「学習する」と呼ぶのかさえもあやしい。

だから、どうしても学校より先にこの教材でかけ算をやりたくて、特に以前から通ってくれている2年生の子の親御さんには教材の順を入れ替えてでも先にやらせてほしいとお願いしているため、これからしばらくは多分1日に何人かと代わる代わるかけ算のレッスンをすることになる。

教具を使い、考えてもらいながら進めるのだが、1回のレッスンで大抵の子は余裕で「×1、×2、×5、×10(出てくる順番は異なる)」をクリアしてしまう。むしろ、1回でそれ以上、「×4」や「×8」ぐらいまで行ってしまう子もいるほどだ。
当然、そんなにすぐ全ての段の九九を暗記してしまうわけではなく、子どもたちはみんな「考えて」答えを出している。

そして今日、もともと算数のセンスは抜群の2年生の子とかけ算の単元のレッスンを始めた。
今日の子はレッスンの前半で別の内容の学習をし、まだ時間があったのでかけ算に進んだのだが、20分あまりで上記の4つの段はクリアしてしまった。

お迎えに来られたおうちの方にプリントを見て頂きながら、「今日はこの4つですけど、多分もうほかの段でも答えられると思います」と言った私に、「ホントかなぁ?できる?」とおっしゃったので、今日は全くやっていない「6×3」を尋ねてみた。

すると一瞬「そんなのできない~」と言ったのだが、「ホント?考えたらできるよ」と言うと、表情が変わり、ほどなく「18?」と答えてくれた。

かけ算というものがどういうものなのかを理解すれば、たし算やひき算がしっかりできる子たちにとってはかけ算は決して難しいものではない。
この教材に出会ってそれを知り、実際に目の前の子どもたちとのレッスンを通してそれを実感した。

こうやってかけ算を学んだ子たちはその後も自由に応用を利かせることができるようになっていく。

9月はたくさんの子たちとこのレッスンができる、とても幸せな月になりそうだ。

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