怠惰な休日
湿疹はずいぶんよくなったものの、暑さのせいもあるのか、先週はなんだか疲れがたまっている感じで、今日はひたすらだらだら過ごそうと、お洗濯をした以外はしなくちゃと思っていたことすらほとんどせずに過してしまった。
夕方近所に買い物に出たとき、商店街の端にある牛丼屋さんのアルバイト募集ののぼりに目が行った。
24時間営業のその店は、22時から5時の時給は1000円を超えていた。
それを見ながら、4年前のことを思い出した。
思ってもみない展開で独立を決めてしまったものの、来てくれる子どものあては0。教室も、諸事情により外からは全く見えない場所でのスタートだった。
独立を決心したとき、
「とにかく1年やってみよう。1年やって全く芽が出なかったら、そのときにもう一度考えよう。」
不安になる自分に何度も何度もそう言い聞かせての独立だった。
1年目で15人になれば恩の字だなと思っていたのだが、もちろんそれでは全く生活は成り立たない。
でも、子どもが10人や15人なのであれば、空いた時間もたっぷりあるだろうから、バイトでもしながら頑張ればいいや・・・。そんなことも言い聞かせていた。
独立前、今より激しい夜型だった私は、就寝朝4時か5時、起床昼の12時というような生活だったので、だったら昼から夜8時か9時ぐらいまで仕事をして、深夜の時間帯にバイトすればいいかもと、求人広告やアルバイト情報誌などを色々見たものだ。
深夜の時間帯のバイトは大抵普通より時給が高い。1日3~4時間、週4、5日バイトすれば、両方の収入で何とか暮らせるだろうなんて皮算用をして、不安になる気持ちを落ち着かせていた。
多少の蓄えもあったし、しっかりレッスンできるようになるのが先決だと、その必要が生じたらバイトを・・・と思いつつ、1日1日を過ごしていった。
初めは回数券で通っていたのを、初めて1か月定期を買ったときも小さな覚悟を決めた。
それが3か月定期になり、去年やっと半年定期を買うことができた。
もちろん、半年定期を買うお金がなかったわけではないが、ほんの少しだけ自信がついたとでもいうのだろうか。
最近は毎日バタバタで、しなくてはいけないことも追いついていない有様なので、当然求人広告を見ることもなかったし、昔を懐かしむこともなかった。
今日は完全休養日にしようと決めてのんびりしていたら、ふと目に入って、そんなことを思い出した。
ひとつひとつのレッスンがとてもとても大切だったあの頃の気持ちを、いつまでも忘れちゃいけないな。
そんなことを考えた日曜日。
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