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2007年6月29日 (金)

かけ算についての記事を読んで

先日、こちらの記事を読ませて頂いて、大いに共感したので書かせて頂くことにした。
本当はもっと早く書くつもりだったのだが、なかなか時間が取れなかったり、先に書きたいことが出てきたりで、ちょっと間が空いてしまったけれど、よければお読み頂きたい。

まず、こう書いておられるのだが、なんだか「おぉ!正に」と思ってしまった。

2年生で掛け算を習います。

けど、

いつの間にやら、

「九九」の単元になってしまっている状況を多く見てしまいます。

そう言えば「かけ算」と学習するのであって、「九九」を学習するわけじゃないんだなと、なんだか改めて思ったのだ。
「九九」に関しては「学習」ではなく、ほぼひたすら「暗記」するだけ。

ひたすら暗記するというのは、例によって「機械的反復」だから、意味を考えるなんてことはまずない。
特に短期間のうちに覚えなさいなんて言われてしまうと、お経のようにただただ繰り返し唱えて、意味もわからないけど答えが出るという状態になってしまう子が大半だろう。

そして、こう書いておられるところ、ここは本当に力強く「うんうん」と頷きたい気分になった。

3×9+5×9

なんて問題が

8×9

と答えが一緒になるってわかる子が、あまりにも少なすぎると思うんです。

子どもの教育に殆ど関わっておられない大人の方は、上の2つの式を見比べて、そんなの当たり前じゃん!と思われるかもしれないし、そうじゃないにしても、中学校で分配法則・結合法則なんてものを習った記憶がある方であれば、そのことじゃん!と思われるのかもしれない。

しかし、実際に子どもたちと一緒に勉強していると、かなりの数の子どもがこの2つの式をすんなり結びつけることができないのだ。

過去、塾講師だった頃に関わった子たちの中で、教えたり説明したりせずに理解した子はほぼ記憶にないし、独立してからも、学校で既にかけ算(というか「九九」)を習ってしまっている子どもたちの多くは、やはりこの2つのものが同じ数量を表すという認識をすることができないように感じている。

例えば、九九を既に知っている子に

4×3+4×5=4×□

というような問題を与えた場合、驚かれるかもしれないが、決して少なくない子どもが、まず左辺の4×3+4×5を計算して32という答えを出し、その後、4の段で答えが32になるところを探し、□に8を入れるというパターンで解答する。

正に、SZKさんが書いておられる通りだと私も感じている。
学校や塾などでかけ算を習ったはずの子どもたちの多くが「かけ算」というものの意味をほとんど理解していないということのようだ。

(すいません、続きますが一旦ここまででUPさせて頂きます。)

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コメント

取り上げていただき、ありがとうございます<(_ _)>
教師時代に、2年生を担任したときに、一部の保護者から、
「九九の言い方を、早く教えて欲しい」
(さんくにじゅうしち、みたいな唱え方のこと)
という要望がきました。
必死になって、掛け算の仕組みをまずやってから、3学期にだんだん以降していきますからって説明してはみましたが、あんまり納得していただけなかった思い出です。

掛け算を甘く見ちゃダメなんですけどねえ。
難しいです。

投稿: SZK | 2007年6月30日 (土) 12時25分

SZKさん、こんばんは~。
こっそりリンクしてすみません。(笑)

そうでしたか、小学校の先生をされていたんですね~。
元教師というのはブログで拝見してましたけど、勝手に数学の
先生だったのかなぁと思っていました。

続きは元気だったら今日書きます。
まだもうちょっと仕事が・・・。
それでは、ありがとうございました♪

投稿: TOH | 2007年6月30日 (土) 19時57分

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