もやもやするなぁ。
私は教育学部出身ではあるけれど、これまで何度か白状(?)している通り、幼児は専門外で、学生のときにも興味がなかったので本当にただの1単位も幼児教育に関する授業は受けたことがない。
そして、教室を始めてからも私の一番やりたいゾーンは小学生で、やはり積極的に幼児教育を学ぼうとは思わなかった。
さすがに全く知らずに幼児さんをお預かりするのはまずいだろうと、育児書や幼児教育に関する書籍などもそれなりに読んではいるが、まだまだ知識はごく限られている。
なので、その私が感覚的に何かを言ってしまうと、根拠はあるのか?とか、もしそれを信じてその通りにして望まない結果になったら責任取ってくれるの?とか言われると責任が取れない。
だから、気になりながらもどうもうまく言えずにいることが沢山あるのだが、やっぱりもやもやする。
もっと幼児教育に関して学ばねばならないということなんだろうけど、今は目の前の子達のことでかなりいっぱいいっぱいで、なかなかそれも思うようにいかない。
ただ、今年になって幼児さんの保護者の方からお問い合わせを頂くことがかなり増え、実際に入会してくださった方も結構おられるのだが、その保護者の方の少なからずが、なんだか妙に焦っているように感じることがあるのだ。
確かに、「3歳までにやらせなきゃダメ」とか「幼稚園じゃもう遅い」とか、果ては胎児のときから・・・みたいな情報までありとあらゆる早期教育に関する情報があり、その全てを取り入れることは不可能で、その結果、少なくない保護者の方が、それもお子さんの教育に熱心であればあるほど、「ああ・・・遅かったんじゃないかしら・・・」とか、「○○をさせなかったのが悪かったんじゃないかしら・・・」とか、昔ならそんなことで悩むことさえなかったであろうことで悩んでおられるような気がしなくもない。
いや、もちろん、私も断言はできないのだ。
私自身、物心ついてからの記憶は断片的にはあるが、両親がどうやって乳幼児の頃接してくれていたかはよくわからない。
そして、私は自分の学生生活や今の仕事に満足しているが、人から見れば学歴もそこそこ、今の仕事では収入はなんて話をされたら、「それでどう満足なの?」と言われかねないレベルなわけで、もし仮に両親が今、巷に溢れかえっている早期教育の何かを積極的に取り入れて私を育ててくれていたら、例えば東大とかにもかる~く行っちゃって、国家公務員とか日本有数の大企業勤務とか、そんなことになってたかもしれない。(それが幸せかどうかはなったことがないのでわからないけど・・・。)
ただ、早期教育を保護者の方も一緒に楽しみながらされるのであれば、それはきっと効果があって有意義なものになるのかもしれないと思うが、やらせなきゃうちの子が将来不幸になるんじゃないかしら・・・とか、将来勉強で困るんじゃないかしら・・・とか、そういう不安にさいなまれて、必死になって早期教育をすることは、きっとあまりいい結果を生まないんじゃないかと思ってしまう。
昔、一家に子どもが4人も5人もいるのが当たり前だった時代は、その日の生活で精一杯で、我が子全てに幼い頃から手厚く教育を受けさせるなんてことはできる家庭は殆どなかっただろうし、受けさせようとしたって今のようにそこら中に教室があるなんてこともなかっただろう。
しかし、その世代の方々は立派に生きておられる方が多いように思うし、実際、とても賢い方も多いのではないだろうか。
うちの父は沢山兄弟がいる中の末っ子で、まだ子どもの頃に父親を亡くしている。それが理由なのかどうかは聞いたことがないが、最終学歴は高卒だ。しかし、父と話していても、何だかんだよくものを知っているし、父を馬鹿だと思ったことは一度もない。
母の兄弟姉妹を見ても、みんな本当によくものを知っているなぁと感心することが多い。
しかし、母達の子どもの頃、学生の頃はまだまだ世の中が貧しく、今のように手厚く教育を受けられた訳ではないはずだ。
幼児教室に通わせたり、そうじゃないにしろ、早くからDVDやらドリルやら教具やらを買い込んで、あれやこれやとやらせることが本当に絶対必要なこととはどうしても今ひとつ思えない。
もちろん、幼児教育自体を否定する気は全くないし、先程も書いたように親御さんも一緒に楽しめるような学びなのであれば有効なのではないかと思う。
また、今気になっているモンテッソーリのように、子どもの欲求に合うものを選ばせ、大人はそれのサポートをするというような教育であれば大いに有効だろうとも思うのだが、プリントを沢山やらせようとか、決まったカリキュラムをその通りに進めなくちゃダメなんじゃないかとか、そういうのってかえって子どもを潰しかねないような、そんな不安がある。
もちろん、これは全て想像で、全く見当ハズレかもしれないし、仮に外れていなかったとしても、万人に当てはまるものでもないということはよくわかっているつもりだ。
だからとっても難しくて、結局答えも見つからず、私はやっぱりもやもやしてしまうのだが、ただひとつ、これだけは断言してもいいのではないだろうかと思うことがある。
子どもにとって、特に幼い子どもにとって、おうちの方の笑顔に勝るものは何もないんじゃないかと思うのだ。
我が子を愛するあまり、あれこれ心配して、いつも何か不安そうな顔をしている親を見て、幸せな気持ちになれる子どもはいないに違いない。
私がいつも願うのは、子ども達が笑顔で、満たされた気持ちでいられることだ。
そのために何より必要なのは、どんな優れた早期教育よりも、おうちの方の心からの笑顔なのではないかと私は思う。
| 固定リンク

コメント
>子どもにとって、特に幼い子どもにとって、おうちの方の笑顔に勝るものは何もないんじゃないかと思うのだ。
その通り!って感じます・・・・・。
(ちょっと私にとってタイムリーな話でしたので・・・)
TOH先生、はじめまして♪のっけからすみません。
なぜか?先生の文面は心を和ませてくれます。
引きつづき体にお気を付けて・・・・。
投稿: ゆうゆう | 2007年4月23日 (月) 22時36分
ゆうゆう先生、コメントありがとうございます♪
先日は間接的にお気遣い頂き、ありがとうございました。
とっても嬉しかったです。
先生はメインはどんぐりさんなのですよね?
また色々ご指導ください。どうぞ宜しくお願い致します。
投稿: TOH | 2007年4月24日 (火) 00時53分