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2007年3月 1日 (木)

なんか考えてしまうニュース。

今日から3月。
新たな気持ちで!と思ったのですが、ネットでこんなニュースが目に留まってしまいました。

ICU医師全員退職へ 国循センター 執刀との分業困難

先日は児童養護施設で定員を超えた子どもを預かっているところが・・・というニュースをご紹介しましたが、そのニュースといい、今回のこのニュースといい、なんというか・・・本当に助けが必要なところに携わっている方たちへの負担があまりにも大きく、ただ、そういうお仕事に携わっておられる方の殆ど皆さんが、子供たちのために、患者さんたちのためにと身を粉にして、限界まで頑張ってくださっているのだろうなと思うと、なんとも言えない気持ちになります。

ICUの先生方がお辞めになることを決断されたのだって、(特にベテランと書かれているお二人は)きっとさんざん悩んで悩んでのご決断なのでしょうし、ご自分達がお辞めになることで患者さんたちにどんな影響が出るかを考えなかったはずはないだろうと思うのです。
それでもお辞めになることを決められたのは、本当に限界だったのでしょう。

全員が一度にということでニュースになったのだろうと思いますが、きっとそんな状態で限界まで頑張っておられるお医者様、看護士さん、その他の方はいっぱいおられるのでしょうね。
そして、疲労が重なり、何かミスをしてしまったら大々的にニュースに取り上げられ、さんざん叩かれる。そんなことを見ていたら、そうなる前に辞めなくては・・・と思われる先生方も出てこられるのでしょう。

仕事がないと言っている人がいたり、仕事もせず「ニート」なんていう呼び名を与えてもらっている若者達が大勢いたりする一方で、手が足りないところには慢性的に手が足りず・・・。

もちろん、お医者さまや看護士さんというお仕事は誰でもなれるようなものではないので、手が足りないからすぐ補充というわけにもいかないのでしょうし、優秀な方、よくできる方に仕事が集中するということはどんなお仕事でもありがちなことですから、みんな同じように・・・というのは不可能なことはわかります。

けれど、何かこう・・・、本当に優秀な方、熱意のある方、そういう方たちが自己を犠牲にしながら限界まで頑張るということによって支えられている状況というのは(このニュースに限らず)、もっとどうにかならないものなのだろうかと、そんなことを思ってしまいます。

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コメント

加古川心筋梗塞事件や奈良心タンポナーデ事件でのトンデモ判決、福島の産科医の逮捕が起こった時点で、もう、日本の医療は「Point Of No Return」を越えてしまいました。

いくら「仁術」や「モラル」や「使命感」や「人を救いたい気持ち」があっても、「マンパワー」「キャパシティ」「リソース」が無ければ、どうする事も出来ない。

いくら「命は大切だ」「命を大切に」と叫ぼうが、全ての人命を助けることは出来ないし、死んだ人を生き返らせることは出来ない。

こんな当たり前の事も理解しようとせず、「命は大切だ」「命を大切に」という「命は地球より重いんだ」論を振りかざして、医療従事者の限界や、医療そのものの限界を無視した要求を続ける人間がワンサカいる現状では、どうあがいても医療の完全崩壊は免れないでしょう。

No doctor, no error.

投稿: 都筑てんが | 2009年7月20日 (月) 23時55分

はじめまして。
お返事遅くなり申し訳ありません。
医療の現場の困難な現実をブログで発信しておられるのですね。
ブログも拝見しました。
コメントありがとうございました。

投稿: TOH | 2009年7月27日 (月) 11時08分

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受信: 2007年3月 3日 (土) 02時33分

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