嬉しい負け
来客があり、途中で下書き保存したつもりが、書きかけの状態でUPされていたようです・・・。お恥ずかしい・・・。
ご覧くださった方、中途半端で切れていて申し訳ありませんでした。
再度UPし直しましたので、宜しくお願い致します。
ときどきブログに登場している6年生くんたちだが、高学年ということもあり、おうちの方のご希望で週2回2時間ずつ、年末からは更にもう1時間レッスンに来てくれている。
その彼達とは、初めのレッスンからずっと、算数(既に今は数学範囲だけれど)と国語のほか、常にパズルをやってきた。
ひとりの子は初めの頃集中が続かず、少しでも難しそうな問題だとすぐにヒントを欲しがったり、考えることを放棄したりしていたが、今ではその頃のことが嘘のように、かなりの難問のパズルを1時間でも時には2時間でも集中して考え続けられるようになった。
当然、初めの頃は避けて通ろうとしていた文章問題などにもきちんと取り組むことができるようになり、私からすると本当に見違えるように変わり、伸びたなと思っている。
嬉しい限りだ。
そんな彼らとの昨日のレッスンでの出来事。
パズルも長らくやっているので、レベルもかなり上がってきている。これまでは私は宿題の丸付けをしている間にパズルをやってもらってというスタイルだったのだが、パズルの難易度が上がるにつれ、丸付けの間には到底終わらないことも出てきて、途中参戦で私もまた解いてみるということも増えてきていた。(子どもにやらせる問題は基本的に全て先に自分で解いているので。)
途中参戦では、先にかなり考えていた彼らがこれまで何度か先に正解に辿り着いたことはあったのだが、昨日は珍しく、丸付けより先に一緒にやってみることにしたのだ。
それがまた激しく難しい。というか、正直なところ1週間結構ハードだったので、疲れも溜まり、その日も朝から4つレッスンを済ませ、5レッスン目。おまけにお昼が殆ど食べられず空腹で頭がイマイチ働かない状態だったので、今日は本気でやっても危険かも・・・と思いつつも真剣勝負の開始となった。
間で宿題の丸付けをしたりもしたが、その時間は大したロスではなく、私もかなり真剣に考えた。
しかし、どうもうまく行かず、書いては消し、書いては消し、そのうち1時間が過ぎた。
解きながら、「どうする?どうしてほしい?」と声をかけると、「これやる!」ときっぱり。「また2時間コースかもしれへんで?ちょっと先に他のことせ~へん?」と聞いても、「いやや。あとちょっとでできるかもしれん。」と。(苦笑)
ま、進度的には既に数学の文字式にまで入っているし、国語も中学生用の問題集に進んでいるので、せっかく集中してるんだしと、そのまま考えさせることにした。
そろそろ2時間になろうかという頃になっても、まだ誰も(私自身も)正解に辿り着けない。
何度も近いところまで行くのだが、結局繋がらないで消してやり直し。内心、絶不調だな、今日はホントに負けるかも・・・と思いながら、あと5分で2時間になろうかというときにひとりの子が
「あぁ~~っ!ここだけ合わへん!!」
と叫んだので、とにかく誰か一人でも今日のレッスン中に正解して終わりたいと思い、彼のプリントを見に行った。
確かにあとひと息のところまできている。
「いけるんちゃうん?」
私までちょっと興奮気味だ。
ひとつひとつおかしいところがないかチェックし、2ヶ所つじつまが合わないところが見つかった。
「ほんま、いけるんちゃうん?頼むわ、正解して。」
思わずお願いまでしてしまう。
真剣な顔で合っていないところを見詰め、「あ、いけるかも」と言ったかと思えば、パズルの一部を消して新たな線を描き直した。
緊張の答え合わせ。。。。
「やったやん!できたやん!!」
初の敗北にも、喜びの方が勝っていた。
この子達がここまで集中できるようになったこと、ここまで論理的に詰められるようになったこと、そして、私に勝ったこと。
彼らはもうすぐ中学生になる。
そうすればここでのレッスンも終了の予定だ。
なんだか少し、卒業証書を渡せたような、そんな気分になった。
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