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2007年2月23日 (金)

昨日の出来事

昨日の2年生とのレッスンでのひとコマ。

通ってくれるようになって9ヶ月になる彼女は、来てくれた当初算数が少し苦手だったらしい。
しかし、ここでのレッスンを見ていると、見る見る素晴らしい力を発揮してくれるようになり、お母さん共々すごいなぁと感心することも多い。

しかし、まだ2年生。体力的なものに左右されることもあり、疲れている日などはてんでとんちんかんなことをやってしまうこともある。
また、疲れているだけでなく、難しい問題などの場合、どこかにはまりこんでしまうとしばらく抜け出せなくなることもある。

昨日のこと。
掛け算のレッスンで、筆算をやる前に2桁×2桁までを暗算で考えてもらうことになっているのだが、2桁や3桁に1桁を掛けるぐらいまでは大抵の子は予想以上にすんなりできるようになる。

しかし、2桁同士はさすがにすんなりいく子は殆どおらず、もともとこちらとしても「スラスラ」解けることを目指しているわけではない。
2桁同士の掛け算というのがどういう風にすれば答えが出るのか、計算すればどのぐらいの答えになるのか、それを感じてもらうことを目指しているという感じだろうか。

なので、どうしても苦しそうにする子には無理にそれはやらせないし、その子の状況に応じて簡単そうなものを何問かピックアップするだけということもある。

しかし、この彼女の場合、普段結構な計算でも頭の中で考えて答えを出してしまうこともあるので、2桁同士の筆算にいく前にある程度はできるようになってほしいとも思っていた。

前回少しやったのだが、かなり苦戦。お母さんのお話では、おうちでもなかなか思うようにいかなかったらしい。
どうしようかなと思いつつ、とりあえず3問だけ考えてみてもらうことにした。

最初の問題が「89×98」だったのだが、なぜか彼女はいきなり90×90を考え始めた。彼女なりの工夫なのかもしれないと、ちょっとの間様子を見ていたのだが、どんどん不思議な計算になっていく。
どうやら完全にどこかにはまり込んでしまったようだ。

とりあえず、もう少し数の小さい問題に切り替えてみようと「23×47」の問題をやってみてもらうことにした。
実は彼女は十二分に素晴らしく、このときも「23×40」が「920」であることは頭で考えて答えを出していた。もちろんノーヒント、筆算も書かずにである。

これはいけるか?と思ったのだが、なぜかお次は「10×7」と言い出す。は?と思い、「23が47個やで?」と声をかけたのだが、何かぴんとこない様子。

「23円のものを47個買うとってときにこんな式になるよね?」と尋ねるとこくりと頷く。で、「23円のものが40個で920円なのよね?」と確認してもやはり頷く。じゃあできるはずと思うのに、なぜかぴんとこないらしい。

何度か言葉のやりとりをしたのだけれど、どうもこれは無理だなと、「プリントの裏に○23(←丸付き数字の23)って47個書いて」というと、一瞬、「えぇ~~っ!!」と抵抗を示したが、「書いて」ともう一度いうと諦めて書き始めた。

この辺も賢いなと思うのだけれど、彼女が書いている丸付き23はちゃんと1列10個ずつ並べて書かれており、目で見てすぐ40と7がわかるようになっていた。

書き終わった彼女に、「じゃ、23×40で920ってのはどこまで計算したの?」と尋ねると、その図を見ながら40個のところに印をつけ

「あぁ!!わかった!!」

そう大きな声で言った。
そうして無事「23×7」の計算をし、答えに辿り着いた。
その後は他の問題ももう何も言わなくて大丈夫だった。

もともと掛け算自体はかなりしっかりできている子なので、何が何個集まっているかのイメージさえしっかりできればほぼ問題はない。
すっきりした表情で2桁×2桁の暗算を考えていた。

もちろん、彼女はもともとある程度の数量感が身についており、計算もかなりしっかりできるようになっているからすんなりクリアできたともいえるのだが、やはり「目に見える状態にすること」、「手間をかけさせること」の重要性を再認識した。

23を47個も書けと言われれば普通は面倒に感じるはずだ。
しかし、それをやったからこそより鮮明に印象に残るように思う。
テクニックはあとからつければいい。まずはあれこれ試行錯誤して、苦労してでも答えを出させる経験をもっともっと大事にしたい。そんなことを思った。

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