質問してみたいこと
既に沢山の塾長さん、塾関係者さんなどが色々反応してブログにも書いておられるし、どうしようかなぁと思っていたけれど、やっぱりここ数日モヤモヤしているので書いてみることにした。
教育再生委員会だかなんだかで座長でノーベル賞学者でおられるとかいうお偉い野依氏が発言された「塾禁止」というご意見。
忙しくって委員会の報告書を全部は読んでいないので、勘違いしているところもあるかもしれないけど、「放課後子どもプラン」とかなんとかいうのを実施するためにも「塾を禁止」にしなきゃいけないっていうようなご意見だったように思う。
で、それを読んだときに気になったことがいっぱいあるのだけれど、まず第1にこの方がおっっしゃっている「塾」ってのは何をさすんだろう?
放課後に子どもを学校に集めて何かするっていうことで「禁止」するのであれば、スイミングもピアノもバレエも絵画もサッカーもダンスもバトンも何もかも、習い事全てを「禁止」しなきゃいけないことになるような気がする。
そして、この方がおっしゃっている「普通」以上とか以下とかの「普通」っていうのは何を指しているんだろう?
通知簿が絶対評価になってしまった今、何を基準に「普通」かどうかを判断するのだろう。
小学校のテストなんて、内容をきちんと理解していなくても殆どの子がある程度の点数を取れてしまうのに、それでどうやって「普通」かどうかをはかるんだろう?
それに、「普通」以下の子は塾に行けって言っているのなら、もし仮にどうにかして(不可能だと思うけど)「普通」の基準が設けられたとして、「普通」以下の子が塾に通って、「普通」になったらやめなきゃダメとかってことなのだろうか?
それに、そもそも今学校で教えているぐらいの内容なら殆どの子が理解できて当たり前のはずなのに、その内容ですらきちんと理解させてもらえず、その結果「普通」じゃなくなった子達は、お金を払って塾に行けということを言っているような風にも取れなくはないのだが、そのあたりはどうなんだろう?
それに、「塾」というのは定義がよくわからない。
私は自分の教室を「塾」という名前にするのがどうしても抵抗があって、おまけに受験指導は基本的にしていないし、「よい点数を取るための指導」というものにもあまり興味がない。(賢い子になって、結果的によい点数も取ってくれることは目指しているが。)
それに、勉強もしているが、お偉いさんから見るとおよそ「勉強」とは思えないようなことも沢山している。仮に「うちは塾じゃない」って言えば、それでいいんだろうか?
そして、例えば家庭教師は明らかに「塾」ではないのだけれど、それは禁止しなくって構わないってことなんだろうか?
他の先生方も書いておられたけれど、なぜ先に「禁止」という発想が出てくるのかが全くわからない。
そもそも、必要を感じなければ、いくら沢山塾が存在したって、みんな通わないだろうし、自然淘汰されていくだろう。どう考えても、何をどう考えても・・・理解不能の発言でしかない。
そもそも私は塾にも予備校にも通ったことがない。必要ない子は通わなくていいと思っているし、詰め込みや大量反復などの学習には異を唱えている。
「いい学校」に入るための勉強には私自身、殆ど興味がない。
けれど、学校で理解させてくれるはずのことを理解させてもらえない多くの子ども達はどうすればいいのだろう?
私たちの頃と比べて大幅に削られた授業時間、学習内容で、今の子達はどうやって私たちの頃、もしくは理解不能の発言をされたお偉い方の子ども時代のような学力を維持すればいいのだろう?
飛ばし読みした報告書を見ながら、こんな無意味な話し合いにまたも多額の税金が使われているのかと思ったら、それだけでとても悲しい気分になってしまった。
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