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2006年10月28日 (土)

将来の夢

今日、1年生の子達とレッスンをしていたとき、ひとりの子が、プリントの問題の答えが119になったのを見て、

「119番や!」

と言ったので、

「ほんまやなぁ。この前の道、救急車も消防車もよぉ通るけどなぁ。」

と答えると、続いて「110番!」と言ったかと思えば、ニコニコしながら

「ぼく、将来警察(官になる)。」

と言った。
小さい子の将来の夢を聞いたのは久しぶりで、なんだか新鮮だった。

「そっか~、警察官になるん。かっこいいなぁ。私が○○くんぐらいのときにはおもちゃ屋さんになりたかったわ。」

そう答えると、「ふぅ~ん」と言って笑った。

今の子達は夢がない子が多いとしばしば耳にするけれど、こうしてニコニコと夢を語る子を見て、なんだか幸せな気持ちになった。

夢は人を動かす原動力だ。
夢や目標なしに頑張ることなんて、きっと苦痛でしかないように思う。

私はおもちゃ屋さんになりたいという夢のあと、お習字の先生やデザイナー、スタイリストにも憧れたけれど、最終的に高校生のときに「中学校教師」が私のひとつの目標になった。

その目標があったから、教育学部を目指したし、教員養成系以外の大学を受ける意味は私にはなかった。
まだ国公立は基本的に1校しか受けられなかった時代だから、どこかの私学を併願しようかと思ったのだが、当時、通える範囲に教員養成系の私学はなく、結局一か八かの受験になった。

もちろん、受験勉強は楽しくはなかったけれど、行きたい大学、学部が決まっていたから、そこに行くために必要な学力に達するための勉強と思えば、少なくとも「嫌なもの」でも「苦痛なもの」でもなかった。目標達成のために必要なものだったのだから。

以前、情熱大陸を見ていたとき、筑波大大学院の世界的にも有名なロボット博士が紹介されていた。
その回は本当に感動しながら見ていたのだが、この先生、ロボット博士になったきっかけは幼い頃に読んだ一冊の本だったそうだ。

博士は9歳にしてロボット博士を夢見、その後その夢の実現のため努力し、夢が叶った今は、まるで子どものような幸せな表情でロボットに向きっておられるシーンがとても印象的だった。

正直言って私は決して勉強が好きではなかったし、特に、テストの点は悪くても殆ど気にならない子どもだった。
さすがに高校では欠点を取ると留年の危機があったので、それだけは避けねばと思ったが、欠点さえ取らなければ、たとえどんなに凄まじい点でも別に気にすることもなかった。

そんな私が大学を目指したのは、ただ単に「教員免許」が取りたかったからだ。そして、いずれ中学校の先生になるという目標があったからだ。
その目標がなければ、私はきっと大学にも行っていなかっただろうと思う。(実際、専門学校に進学するということもちょっと迷っていた時期があるわけだし。)

勉強すること自体を楽しいと思える子はきっとそんなにいないだろう。少なくとも、試験で点を取るための勉強が好きだなんて子はまあそうそういないのではないかと思う。

それを思えば、やはり夢の力は計り知れない原動力になるのではないだろうか。
子ども達が勉強をしないと嘆く前に、その子たちに将来の夢があるか、それを考えてみることも必要なのかもしれない。

そして、最近の子どもは夢がないと嘆く大人は、自分達が子どもに夢を見られなくしているのではないのかということを、もう一度真剣に見つめ直すべきなんじゃないかと思う。

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