発見!
先日、スーパー5年生とレッスンをしていたときのこと。
このスーパー君は2年生の夏から来てくれている子なので、基本的に新しい単元だろうとなんだろうと、絶対に説明しておかないとわからないようなことを除いて、まずは本人に問題を考えてもらう形でレッスンを進めている。
多角形の内角の和に関しての問題は4年生のときに少しだけやったのだが、そのときにも「多角形の内角の和=180度×(n-2)」みたいな考え方は教えず、図を三角形に分けるといくつになるかを考えさせた後、和を考えさせるという流れだったため、彼は何も説明しなくても正解していた。
そんな記憶もあったので、今回ワークの中でそんな問題が出てきたときにも、一切説明をせずに考えてもらった。
計算力その他、様々な面でスーパーな彼は、宿題に出していたページで正八角形の内角の和を1440度(因みに180×8をしたようだけど、彼は頭の中で暗算。。。)と書き、正十角形の内角の和を1800度と書いた。
初めは計算間違いかなと思って、どうやって計算したのかを尋ねていたとき、ふと気づいた。
正八角形は合同な二等辺三角形8個がくっついてできている。
正十角形は同様に10個がくっついてできている。
彼はそれをイメージして180度を8倍したり、10倍したりしていたのだ。
それに気づいて、それだと中心に集まる360度分を足しすぎているから引かなきゃいけないというと、彼は「あぁ、そっか」といってあっさり暗算で正しい答えを出したのだけれど、それを見ていてなんだか新しい発見をしたような気がした。
三角形や四角形は簡単だが、五角形以上の多角形は、五角形なら5個、九角形なら9個の三角形の頂点のうちひとつが中心で集まってできている。つまり、どんな多角形でも、仮に数学で使う「n角形」と表したら、n個の三角形がひとつの頂点で集まってできているので、180度×nから中心に集まっている1回転分の360度を引けば必ずn角形の内角の和になるのだ。(文章で説明するとちっとも簡単そうじゃないのが難点だけれど・・・。)
180度×(n-2) なんて公式を覚えなくたって、三角形がn個できるから、それから真ん中に集まっている360度を引くと考えたほうがずっとすっきりしてはいないか?
ま、大して難しい公式でもないし、忘れたら実際に対角線を引いて分けてみればいいのだけれど、それでも三角形が(n-2)個になると言われるより、n個から真ん中の分を引くという方がシンプルではないか?
なんだか新発見をしたような気になって、ひとりでしみじみ感動してしまった。
スーパーくんに感謝。
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コメント
TOHさん、こんにちは!
このやり方は確かにとてもいいですね。今まで気がつかなかったなあ。。。’なぜ2を引くのか’というのがよく分かりますね。私もこれから、これで行こう!と思います。
今思えば、小・中・高のときは深く考えず、教わるままに勉強していたのだなあ。ようやくちっとは思考力がついた今、改めて勉強するといろいろ新しい発見がありそうで楽しみです。
投稿: ユッピー | 2006年8月 2日 (水) 20時45分
ユッピーさん、こんばんは~。
反応してくれてありがとうございます♪
ね、やっぱり結構感激ですよね?絶対こっちの方がわかりやすい
気がしません?実は私的にはかなり感動だったんですよ。(笑)
ユッピーさんも何か発見したら教えてくださいね~。
投稿: TOH | 2006年8月 2日 (水) 21時41分
私も感動しました。
なるほどね~、そんなふうに考えたことなかったな!
TOHさんのスーパー秘蔵っ子たちってほんとにすごい。
素直に脱帽。勉強になりました~。
秘蔵っ子によろしく(^^)/
投稿: Mr. Hot Cake | 2006年8月 2日 (水) 21時52分
すご~~い!!ホトケ先生にまでそんな風に言って頂けるとは!!
でも、絶対この方がすっきりさっぱりですよね?
公式を「180×n-360」と変えてほしいぐらいです。(笑)
投稿: TOH | 2006年8月 2日 (水) 23時04分