このところ、なぜか思いがけずメジャーなニュースサイトの方々に記事を取り上げて頂き、多分普段私のところにはご縁がないような方まで覗いてくださったのではないかと。(ちょうどお盆だし。)
真面目なことばかり書いていて取り上げて頂いたもので、またも生粋の関西人としてはムズムズするわけです。このままじゃど~でもいいことが書けなくなってしまう!!とかって。
(大袈裟な。。。)
なので、今日は折角このブログの存在を知ってくださった初めましてな方々の期待を大いに裏切るかもしれない、ど~でもいいネタを。
昨日、例によって半年振りぐらいに美容院に行ってまいりました。
普段、女とは思えないほったらかしっぷりなため、夏で暑いし、ちょっと軽くしてもらおうかなという感じで馴染みの美容師さんの元へ。
以前もチラッと書きましたが、美容師さんとは社会人になりたての頃からのお付き合いなのでかれこれ十ン年のお付き合い。あまり何を言わなくても、私の満足するような頭に仕上げてくれます。
カットだけなら小一時間もあれば十分なのですが、パーマをかけるとなるとこれがまた大仕事。最低でも3時間は覚悟していなければなりません。
ちょっと話は逸れますが、この美容師さんはなんとも本当に素晴らしいと思うことがしばしばあります。
もともと、私が初めてパーマをかけてもらったのは彼女だったし、初めてのときはまだ世の中にバブルの名残があった頃で、腰までの長い髪をソバージュにするという、今じゃ恥ずかしくって表を歩けないような髪型にして頂きました。(ま、その頃の職業的にも似合っているといえば似合っていたような気もしなくはないですが。。。)
で、誰が見ても「パーマかけました!」という大いなる変化だった上、彼女は何も言わなかったため、それ以降もずっと何らかのパーマをかけつつ過ごしてきました。
彼女とのお付き合いも6年を過ぎたかという頃、震災で店を変わった彼女が私に言いました。
「新しいパーマ液ができて、それなら多分キレイにウエーブが出ると思うんですよ。でも、まだ私、殆どそれを使ったことがないので今日は別の人にやってもらってもいい?」
彼女と出会ってから、彼女以外の人に髪を切ってもらったこともパーマをかけてもらったこともなかったのですが、カットはしてくれたし、あとは巻いてもらうだけだしとOKしました。
初めて私の髪を触り、パーマをかけた美容師さんが言った言葉に私は驚きました。
「かかりにくいですねぇ~~。」
ものすごくしみじみ言われたので、「これまでそんなこと言われたことありませんけど・・・」と答えた私に、彼女は初めて言いました。
「何言ってるん、○○さん、めっちゃかかりにくいよ~~!!」
彼女は6年以上もの間一度たりともそんなことは口にせず、常に彼女のできるベストを尽くしてくれていたのだとその日初めて知りました。
そんなことは沢山あります。
どうやら私の髪は細いので絡まりやすいそうです。おまけに柔らかいらしい。(自分以外の人の髪を触る機会はそうそうないので、平均的な太さや硬さとは比較しようがありません。。。)
アシスタントの子が頭を洗ってくれたりすると、何人もの子に言われた言葉ですが、それまで彼女が頭を洗ってくれようと、どれだけカットしてパーマをかけてくれようと、彼女からそんなことを言われたことはありませんでした。
例えば「キレイな髪ですね」というのは誰に言われたって嬉しいことでしょうけど、細くて絡まりやすいとか、パーマがかかりづらいというのは、ある意味で私の髪の欠点でもあるのでしょう。美容師さん泣かせと言ってもいいかもしれない。
アシスタントの子達は感じたままに素直に言うのでしょう。もちろん悪気も何もなく。
言われて嫌な気にはなりませんが、嬉しいことではありませんし、今更どう言われたって変えることもできません。変えることができないのに、「あなたの髪は扱いづらいですよ」と宣言されているようなものです。
しかし、これまで彼女の口から直接そういう言葉が出たことは一度もありません。
どんな髪質であろうと、どんなに扱いづらかろうと、彼女は黙って私のためにベストを尽くし続けてきてくれたのです。さすがプロです。
で、何が大手術なのかっていうと。。。
とにかく私の髪は飼い主(?)に似て頑固で、どうしても真っ直ぐのままいたいという意志が強いらしく、ふんわりパーマにしてもらった日には、美容院に行った当日でさえ気づいてもらえないなんてこともしばしば。
それを嫌というほど知っている美容師さんが「デジタルパーマ」というものができたんだけどというご提案。ただ、まだ新しいものなのでデータが少ないから、次回にしようかとも言ってくれたのですが、次回は最低でも半年後でしょうし、時間の余裕もあったのでやってみてもらうことに。
しかし。。。それが甘かった。。。
私の後ろで美容師さんやアシスタントの子が5人も集まり、まるで大学病院の教授のオペみたいな雰囲気で色々打合せやら申し送りやらをしています。なんだかすごく複雑な思いで話を聞いていたのですが、薬で髪が持っている本来のつながりを断ち切るだとか、それでしばらく置いたら「軟毛化」してくるから、そこに電気を流すだとか、(ちょっと早まったかしら。。。)みたいな会話が繰り広げられています。
超直毛であり続けた私の髪はどうやら大手術により別のものに生まれ変わるようです。
そこからがまた大変。。。普段でも3時間はかかるのに、今日はその1.5倍ぐらいかかるかもと言われ、ちょっと半泣きになりつつ我慢。
どうにかロットを巻き終わったかと思ったら、今度はどこから見ても「人造人間?」って感じで頭のロットに大量のコードがつながれ、熱が出るからとそこら中にスポンジをかまされ、他のお客さんが「あれは一体?」みたいに尋ねているのも聞こえてくる始末。。。(泣)
結局4時間近く経ってやっと頭を洗って乾かしてもらうところまできたのですが。。。。。。
いや、途中、冗談では言いましたよ、確かにね。
「もしこれでもかからなかったらどうします?」
って。
アシスタントちゃんは笑いながら答えましたよ。
「○○さん、すご~~い!!って言います。」
って。
そして、ドライヤーをあてつつセットしてくれている間、私自身が見ても(ん?これっていつものパーマとどう違うんだ?)みたいな気分。
まあ、くるくるにしたかったわけでもないし、仕上がり的には気に入っているものの、わざわざ4時間以上も耐えた結果がこれなの?と内心かなり複雑。
デジタルパーマに詳しいらしい美容師さんが、セットも終盤になった頃近づいてきてアシスタントちゃんにひと言。
「さっきからずっと見てたんやけど、もっと(ウエーブが)で~へんかな?」
・・・・・・・・・・。
生まれ変わりのための大手術は失敗に終わった模様。
ただまぁ、仕上がり具合は私的にはいい感じで、馴染みの美容師さんもイメージ通りらしいんですけどね。(苦笑)
因みに晩に実家に顔を出したのですが、母の反応はいつものように
「ん?それで(美容院に)行ってきたん?」
でした。。。(泣)
私の髪はどこまで「最新の技術」に打ち勝って(?)ゆくのでしょう。。。
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