高級りんご酢
タイトルからもお分かりかと思いますが、今日はど~でもいいお話。
昨日の帰り、教室の最寄のスーパーで買い物をして駅へ向かって歩いていたときのこと。
あいにくぎりぎり電車に間に合いそうになくて、次までは10分ほどあったので、ちょっといつもよりのんびり歩いていました。
信号を渡ろうとした瞬間、学生らしき男の子に何か呼び止められました。場所柄、もしかしたら知っている子なのかもしれないと思い、ふと足を止めて振り返ったところ、そこにはニコニコ笑いながら前掛けをした男の子が立っていました。
ん?誰?
そう思った次の瞬間、
「りんごいりませんか?」
り、りんご??ていうか、もう23時前だし、ここは路上なんだけど。。
彼が指す方を見ると、そこには後ろをオープンにしたバンが停まっており、もう一人笑顔の男の子が。
荷台にはりんごの入った木箱、りんごジュースの入った木箱などが並び、車にいた方の男の子が笑顔でりんごを薄くスライスして差し出しました。
すごく熱心に商品説明をする彼。そもそも、こんな時間まで仕事しているっていうのがすごい。
あまりの笑顔と勢いに話を遮りそびれ、話を聞いている途中でもう一人の女性が連れられてきました。その女性は慣れたもので「500円だったらいくつ?」とだけ尋ね、ほかの話は一切聞かず、りんごを受け取ってさっさと去っていきました。
普段果物を買わない上、たまに実家からもらったりしても、かなりの確率でしおれさせてしまう私は、いくら彼が熱心であろうとりんごを買う気にはなれませんでした。
しかし、りんごジュースはちょっとダイエット中の身としてはやはり躊躇う。そこに登場したのがりんご酢。ちょうど先日「食品の裏側」を読んだところだったから、お醤油やみりん、お酢のような調味料でも、添加物を加えたらあっという間に作れるけれど、無添加だと時間もかかるしお値段も張るということが頭に残っていました。
彼がいうには、そのりんご酢は完全に無添加で、まずりんごを摩り下ろしてアップルワインを作り、その後更にそれを熟成させて、数ヶ月かけて作るのだとか。
お酢は体にいいのもわかっていたし、おまけに「りんご酢」だなんて、これも何かの縁かなぁと、普通のりんご酢の5倍ぐらいするんじゃないかっていう私にとっては「超高級りんご酢」を買ってしまいました。
正直言って、りんご酢を買うつもりがあったわけじゃないし、無添加のりんご酢でももっと安いものがいくらでもあるとは思います。普段の私なら、もったいないから絶対しそうにない買い物をしてしまったのですが、買うと言った後、どうやら彼ら自身が今日掲げていた販売目標額をようやく達成したそうで、満面の笑顔で
「ありがとうございます!!お姉さん、握手!!」
と、なぜかお釣りを渡すその手で握手までされてしまいました。(笑)
さりげなく「お姉さん」というあたり、商売を心得てるね、あなたって感じですし、りんご酢は高かったけれど、彼らの笑顔でなんだか心があったかくなりました。
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