お母さん達へのお願い
「早くしなさい。」
それは子どもにとって本当に早くしなくちゃいけないことですか?
「違うでしょ。なんでそんなのもできないの。」
それは子どもにとって本当に簡単なことですか?
「ちゃんとしなさい。」
目の前のお子さんは必死で頑張っていませんか?
できるのにふざけているのですか?
「そうじゃないでしょ。」
そんな風に言われたら、お母さんはどんな気持ちになりますか?
「なにぐずぐずしてるの。」
それは子どものペースで精一杯急いでいたりはしませんか?
「何度言ったらわかるの。」
お母さんは何でも一度言われたらできますか?
世のお母さん方は本当にお忙しくって、それでも日々家族のために頑張っておられるのだと思います。
大切な大切な子どものためにと、毎日毎日私の想像なんて及ばないぐらい色んなことを考えておられるのだとも思います。
こんな言葉を口にしてしまった後で後悔して反省しておられる方が沢山おられることも知っています。
頭ではわかっているのに、なかなか上手くやれないもどかしさをきっと沢山のお母さんが感じておられるのだろうと思います。
私だって、我が子がいたら、きっと言ってしまうのかもと思います。
それでもやっぱりお願いしたい。
これらの言葉全部、私だったら大人でも言われたくない。だって、全部上からものを言っていたり、命令口調だったりするんですもの。
そんな言い方をされて気持ちのいい人なんて、ちょっと変わった趣味の方以外おられないでしょう。
街中で親子の会話が聞こえてくると、何度となくこんな言葉を耳にします。そしてなんだか悲しい気持ちになるのです。
実際、私の母もこういう言葉をいっぱい使っていました。全く使わないなんてことはきっと不可能なのかもとも思います。
だけど、子供心にこういう言い方をされるのはすごく嫌だったし、やろうと思っていたことさえやる気がなくなったりもしたものです。
一度言ったら何でもさっさと完璧にできるなんて、きっとそんな人、大人だって滅多にいやしません。実際私はできません。
私がこうして書くことで、これを読んでくださったお母さんがその日そういう言葉を1回だけでも控えてくださったら、それだけでも大切なお子さんの心がちくっとすることを1回減らせると思うのです。
だから、わかり切っていることだと思いながらも、改めてこうして書かせて頂きました。
書きながら、自分自身も反省するのですけどね。
私も頑張りますから、お母さん達も頑張ってください。
大切な子ども達のステキな笑顔を見るために。
| 固定リンク
コメント
お母さんの1人なのでお返事を書きます。
前に、お世話になった方に教えていただいたこと。
「自分が子供のころから言われたり、されたりしてきた…そんな道は通りやすいもの、
でも、違う道は通りにくいものなのよ、お手本がないからね。
どちらの道も通れるのよ、自分で通ろうと思えばね。心地よい道はどちらか…考えてごらん。」
時々、思い出しては自分の道を探しながら歩いています。
どんぐり倶楽部の糸山先生にも「道は自分でつくるんだ…」
と、教えてもらいました。
そして今日は、先生に。
みんなが自分を中心にして繋がっているんだなあ、いいなあ…
と、どんどん本題から離れていくのであった(^^;)
投稿: ころころ | 2006年5月16日 (火) 15時22分
やっぱり、私も母として。(ころころさん。相変わらず素敵です。)
そうそう。私は、糸山先生に、「(計算)遅くてよかったね。」と、声をかけていただいて、涙が出ました。全く、何を焦っているのか。
それでも、未だまだ、母のペースを振りかざすことがちらほら~。こうやって、お声をかけていただけると、今日も、ステキな笑顔になれますネ。
投稿: だまた | 2006年5月17日 (水) 15時15分
ころころさんコメントありがとうございます。
お返事遅くなって申し訳ありません!!
「自分の子どもの頃から・・・」っていうお話は正にそうですよね。
物事を考えるときの基準はやはり絶対的に自分の経験ですからね。
私もまだまだ修行の身。また色々教えてくださいね。
いつもありがとうございます。
投稿: TOH | 2006年5月18日 (木) 00時19分
だまたさんこんばんは♪コメントありがとうございます。
「計算遅くてよかったね。」ってステキな言葉ですね。
私はいくら時間がかかっても、う~んってうなりながら
問題を考えている子どもの顔が大好きです。
それができる子なら、今がどんな状態でもきっと大丈夫
って思えますよ。
投稿: TOH | 2006年5月18日 (木) 00時23分