胸の痛むニュース
今日、ネットのニュース項目を見ていると、こんなタイトルが目に入った。
仕事柄、学校や教師、子どもの話題には目が留まる。一体どんなニュースなのだろうと読んでみると、なんともやり切れない気持ちになった。
この両親にとって子どもはなんなのだろう。産むつもりもなく産まれてきてしまったのだろうか。
コンビニの賞味期限が切れたもの自体は、廃棄するぐらいなら食べたって構わないと思う。実際、賞味期限は「美味しく頂ける期限」であって、ものが傷んでしまうからそれまでに食べなさいという「消費期限」とは違うのだから。
もちろん、両親には両親の事情があるのだろう。けれど、少なくともこの両親もが栄養失調だったようには思えない。食べないからといって偏った食事をさせることを正当化させるのは親としてやはり絶対間違っていると思う。
この子の救いはこの校長先生に出会ったことかもしれない。校長先生がそんな風にひとりひとりの子どもに目を配っているということにはちょっと感動した。
そういえば、以前読んだ「夜回り先生」の著書の中にも、校長室で手首を切ろうとした男の子の話が出てきたっけ。その子の苦しみを真正面から受け止めて、その校長先生は彼と一緒に暮らしたと書かれていたような気がする。
私には子どもがいない。だから、私が親を批判しても「あなたは苦労をしらないから。」「どれだけ大変かわからないでしょ。」そう言われてしまえば返す言葉もない。
けれど、子育てがどれだけ大変で、どれだけ大切なことなのかはわかっているつもりだ。産んだからには、ある程度自立するまで守り育てるのは親の何よりも優先すべき務めのはずだ。
もちろん、世の中にはいくら子どもを愛していても、貧しくて十分に食べさせられない家庭だってあるだろう。けれど、この子の場合はきっと違う。そして、そんな子は他にもきっといるということなのだろう。
世の中に「親が子どもを育てる」という務めより大切な務めはあるのだろうか。
どうしても自分で育て上げることができないとしても、何の環境も整えずにそれを放棄することはあってはならないことだと思うのだ。自分ができなくても、代わりに愛情を注いでくれる大人は探せばきっといるはずなのだから。
校長先生から牛乳をもらって飲んでいる子ども達はどんな風に笑うんだろう。。。
| 固定リンク
コメント
TOHさん、初めまして!
こちら記事でこのニュースを知りました。
本当に、心が痛みますね…。
でも、他に無い話でもない・・・。
これも虐待のパターン。
この校長先生のように、周囲の子どもたちに目配り、気配りをして、心を配り、手を貸し智恵を貸す、そんな人でありたいものです。
どうか、元気に成長してくれますように…。
投稿: mamma | 2006年5月22日 (月) 23時06分
manmaさん初めまして。
コメントありがとうございます。
本当に悲しい、心の痛むニュースですよね。。。
ステキなブログ・サイト作っておられるのですね。
またゆっくり見せて頂きます。
子育て経験がありませんので、また色々ご指導ください。
投稿: TOH | 2006年5月23日 (火) 01時25分
先生こんにちは
子供を育てさせてもらえる事のありがたさが身に染みます。
毎日、毎日子供からたくさんの事を教えてもらい、
優しい気持ちをもらい…過ごさせてもらっています。
先生は誰からも批判されることは無いですよ。
既にご存じだからです。
私の、私たち夫婦の足りない部分を子供が見せてくれます。
…久し振りに悲しくて泣いてしまいました…。
投稿: ころころ | 2006年5月23日 (火) 13時24分
ほんとに切ないニュースですよね。。。
きっと私は今世で「自分の子ども」に出会うことはないと
思いますが、子どものためにもこの両親に気づいてほしい
ことは沢山ありますよね。。。周囲の大人も、校長先生が
見て気づくほどだったのであれば、もっと早く何かできた
のではないかとも思いますしね。
でも、挫けず、諦めず、今日も頑張ります!
投稿: TOH | 2006年5月23日 (火) 14時06分