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2006年4月29日 (土)

なんかすっきりしない。

堀江さんが釈放された。

例によってテレビも殆ど見ていないし、新聞で多少の情報を得たぐらいなのだけれど、たまたま見たニュースに、なんだかとてももやもやした。

L社の広報だっただろうか、釈放に対するコメントを求められ、「ただの一株主に過ぎないので関係ない」というようなコメントを出したと報道された。

私は以前のブログにも書いたことがあるが、堀江さんのことは嫌いではない。
現段階では「容疑者」だし、彼のことだからきっとかなりやり手の弁護士さんに依頼もしているだろうから、最終的にどんな判決が出るかはわからないし、彼自身が罪を否認しているとも報道されていたけれど、全てのことが、本当に全く彼の知らないところで成されていたということはないのだろうなと思う。
ただ、仮に法律に違反し、罪を犯したのだとしても、今でも私は彼を嫌いだとは思っていない。もちろん、もともと好きではないけれど。

あれだけ短期間ですごい勢いで上り詰め、L社の社名を知らない人はいないぐらいになったのは、間違いなく彼の功績だ。
私は経営のことはよくわからないけれど、あんなに短期間であれだけ儲けようと思えば、法律を遵守し、安全な橋を渡り続けていては恐らく無理なのだろう。彼が以前そんなことを言っていたように思うが、結局は違法ギリギリの線や、法律の解釈の仕方、法の裏側を。。。そんなことを積み重ねてああなったと考える方が自然な気がする。

事件後、あのL社が新たに社員を採用したかどうかはわからないが、少なくとも今いる社員の殆どが彼がいた頃、彼の手腕や才能に惹かれ、また、知名度に惹かれて集まったのではないのだろうか。

もちろん、彼は「金で何でもできる」というような発言をしていたというような報道も耳にしたし、所詮は「お金」や「名声」だけで成り立っていた、極めて希薄な人間関係だったというだけなのかもしれない。

ただ、それでも、「関係ない」という発言はどうなんだろう?
お前のせいで俺達は迷惑を被っているんだ、どうしてくれる?とでも言いたいということか?
けれど、彼がいなくなったL社がここまでガタガタになってしまったのは、結局「彼の会社」だったからなんじゃないのかと思う。うまく言えないのだけれど、中小企業のやり手社長が一代で作り上げた会社がその社長がいなくなった時点で幕を下ろすような、それと同じようなものを感じるのだ。

やり手社長を失った中小企業だったら、自分達の明日の生活のためにとにかく必死で努力するかもしれない。けれど、そのとき、社員達は社長のことを「あの人は関係ありません」って言うんだろうか?

どうもうまく言えないけれど、なんだかずっとすっきりしない。

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