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2006年4月15日 (土)

今日もたくさん楽しかった。

昨日のレッスンでの出来事。(ちょっとバタバタしていて昨日は更新できませんでした。。。)

まだひらがなが読めないと伺っていた年中さん。
数字も書けるかどうかって感じだと伺っていました。

正直言って、ひらがなが読めない子とのレッスンは初めて。さて、これからどんな風になっていくのかなぁと結構楽しみにしていました。

レッスンの初めの方で、今日はまず1から3までの数字の書き方を一緒に練習しようとプリントを用意していました。
プリントを見せると、彼はひと言「ぼく書かれへん。」と答えました。

まずは「1」を書いて見せ、同じように書いてみてというと、それは真似して書いてくれました。
次に、2も同じように書いて見せて、書いてみてと言ったのですが、「ぼく2書かれへん。」とまた言います。(笑)

一緒に書こうかと、彼の手を持って一緒に「2」を書きました。上手に書けたので、もう一度今度はひとりで書いてみてもらいました。
そして次に3を書こうとすると、やはり「書かれへん」と言うのです。(笑)

もちろん同じように手を添えて一緒に書き、その後自分で書いてみてもらいました。多少いびつであったものの、上手な3が書けました。

「上手に書けたね~。」と言うと、彼は少し満足げな顔。

そう言えば、昔、私もお習字の先生にこんな風に手を添えて書いてもらったなぁということを思い出し、一所懸命書いた字に沢山まるがもらえたことがすごくすごく嬉しかったなぁと思い返していました。

その後、しばらく他のことをしてから、今度はひらがなに関するレッスンを少ししました。
お母さんのお話では、まだひらがなは読めないということでしたが、これまで目にしてきているものもあるはずだしと、もしかしたら読めるのでは?と思うようなものは「これ知ってる?」「これ読める?」と時々尋ねてみました。
すると、結構読めるのです。側におられたお母さんも驚いておられましたが、大きな声で読みながら、やっぱり彼は嬉しそう。もちろん、私もとっても嬉しい。

できなかったことができるようになること、知らなかったことを知ること、それは本当はこんなにも楽しくってニコニコしちゃうことなんだ。「できたぞ!」って満足げな、とてもいい表情をするものなんだ。

それを見た周りの大人が、「すごいすごい!!」っていっぱい褒めてくれて、もっともっと頑張ろうって思うんだ。間違いなくそうなんだ。

とすると、1年でも長くその状態を続けていってあげれば、子どもは楽しくっていくらでもどんどん学び、新しいことに挑戦し続けるはずなのだ。

頭ではわかっていたことだけれど、彼とレッスンするようになって、改めてそう気づきました。

もう小学生だからとか、もう高学年だからとか、そんなの本当は関係なくって、できたことはどんどん褒めてあげたらいいんだと思います。もちろん、年齢が上がってくると、照れ臭くって何か言い返してきたりするようになるかもしれません。だけど、絶対心の中では嬉しいはずなんです。

できないことを見つけて責めるのではなく、できることを見つけて褒める。それを続けていけば、きっともっともっと多くの子ども達が楽しく幸せに学んでいけるんだろうな。そんなことを思います。

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