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2006年3月19日 (日)

ちょっとしたこと

こんなこと書いても、殆どの方が「そんなの当然でしょ~」って言われるかもしれません。
それならそれでとってもいいことだなぁと思いますし、もし誰かおひとりでも「ほぉ、そういう風に言ったらいいのか」と思ってくださったら、それもそれで嬉しいなと。

という訳で、もしかするとこれから時々おうちでも意識して頂けそうな小ネタ(?)をご紹介するかもしれません。(かもというのは、そういうのを思いつかなかったらご紹介できないものですから。。。)

昨日のレッスンで5年生の子がこれまでの復習で分数を小数に直す問題をやろうとしていたときでした。

2人が2人とも「分子÷分母やんね?」と尋ねます。。。(私は内心しょんぼり。。。)

まあ、この子たちと出会ったのは、学校でその学習が済んだ後なので、ある意味「よく覚えていたね」というところかもしれません。

きっと学校でもそう教わったのでしょう。

「分数を小数に直すには分子÷分母をしましょう。」

そう教わって、覚えたということなんだと思います。

けど、これって覚える必要のあることなんでしょうか?

質問に答えず、彼らに尋ねてみました。

「5分の4って1より大きい?小さい?」

すると、放っておいても「4÷5」の計算をして0.8という答えを出しました。

低学年から見ている子達は分数や小数を大きさのイメージで捉えているので、そんな質問さえされないと思うのですが、高学年で出会う子たちはこれまでテクニックだけを積み重ねてきている場合、何でもかんでも覚えようとしがちです。

覚えたものは忘れます。特に意味も理解せず覚えたものはほぼ間違いなく忘れます。

もちろん、暗記しなければどうしようもない教科や単元などもあるでしょうし、算数や数学でも覚える必要のあるものは間違いなく存在します。

けれど、覚える必要のないものまで覚えたら、その分何かを忘れるのではとも思いませんか?覚えずに済むものは覚えないでいいですよね?

お家でお子さんに何か聞かれたとき、できる範囲で構いませんから、公式を覚えさせるのではなく、気づかせる、考えさせるということを、特に小学生の間は意識してあげてもらえたらなぁと思うのでありました。

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