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2006年2月10日 (金)

「幼児教育ばやり」

あるブログを読んでいたら、タイトルに近い表現を見つけました。
読みながら、またなんだか少し悲しい気持ちになりました。

その方は直接存じ上げないものの、ものすごい経営力をお持ちの方らしく、すごく勉強もされているようです。
そして、その方を尊敬している塾長先生も多いようです。

きっと素晴らしい方なのだろうと思います。
それに、多分私が悲しんでいるようなことは全く意図しておられないとも思います。
というか、私に対してどうのとか、幼児教育全般に対してどうのとか、そういうことを言っておられるのではないのです、それは明らかに。

ただ、悲しかったのは、幼児教育に流行り廃れがあるのだろうかということなのです。
そんなすごい先生がそう表現するということは、今は注目されているけど、いずれ熱が冷めて消えていくということなのだろうかと、それを思って悲しくなったというだけなのですが。。。

私は今の指導法に出会い、思いがけず幼児・低学年教育をメインとした教室を始めるに至りました。
そして、色々なことを知るにつれ、幼児・低学年期がいかに大事かということを痛感するようになりました。

だから、以前参加させて頂いた勉強会で、私が知っている指導法のことをお話し、興味を持ってくださった先生方にご紹介しました。

私は多分バカですから、お金儲けになるかどうかという視点は全く入っていません。ただ、それで指導すれば子どもは確実に伸びるし、心を歪める心配もない。おまけに、その時期にベースができている子は高学年以降の学習が圧倒的に楽になるし、逆もまた然り。そう思ったからご紹介しただけなのです。

ご紹介することで私には何の利益もありません。ただ、その指導を受けられる子どもがひとりでも増えたらいいなと思っているだけなのです。

だから、導入を決められた先生方に「流行り」でやって「廃って」もらっては困るのです。
もしも、儲かりそうだと思って始められるのなら、多分そんなに儲からないと思います。(まあ、もちろんそれはやりようによると思いますけど。。。)
もちろん、幼児・低学年期にこの指導法で伸ばしておけば、高学年になって難関中学などに合格させやすくなり、長い目で見れば大きなプラスになるのかもしれませんし、そう考えて導入されるとしてもとやかく言うつもりはありません。
少なくともその時期に機械的反復を強いるよりずっと、子どもにとっては幸せなことなのですから。

本来「幼児教育」とは幼児期の子どもに与える知恵・知識などの全てであり、それこそ育児自体が何よりも大切な「幼児教育」であるはず。それに「流行り」や「廃れ」があっていいはずはありません。

本当に大切なのだと、だからやり続けるのだと、ひとりでも多くの方がそう思ってくださることを願うばかりです。

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