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2006年2月 5日 (日)

幼児の眠りについて

昨日というか今日というかの深夜、テレメンタリーというドキュメンタリー番組で幼児の睡眠についての番組をやっていました。

以前、「読書感想ブログ」の方で幼児の睡眠についてのご本を紹介したことがありますが、その著者である神山先生も出ておられました。

もともと人間の体内時計は25時間周期になっていて、日の光を浴びることで毎日24時間サイクルに調整をしているそうなのですが、乳幼児期に夜更かしをし、日の光を浴びずにいると、体内時計の調整ができず、どんどんと夜更かしが進行していくのだそうです。

ですから、「子どもは夜になったら勝手に寝るだろう」というのは間違った認識で、親が意識的に早起きをさせ、日中は外でしっかり遊ばせ、夜は疲れて眠れるようコントロールしなくてはならないとのことでした。

以前、本にも書かれていたのですが、夜更かしをしたり、睡眠不足だったりで生活サイクルが乱れている子どもは心理的変調をきたすことが多いそうで、5歳児の段階で三角形を模写させると、きちんと睡眠をとっている子どもに比べ、5.9倍も描けない子の割合が高いそうです。テレビに出ていた「三角形の模写」は、正直言って全く三角形になってはいないものがかなりありました。それはいびつな円なのでは?とか、石ころの絵なのでは?と思うような状態なのです。5歳といえば幼稚園の年長さんぐらい。その子たちが三角形が全くというほど描けないというのはやはり異常なことではないでしょうか。

また、6歳ぐらいまでの間に(と言っていたと思うのですが)メラトニンという物質が沢山出る時期があるそうなのですが、それは夜暗くなってから体内で分泌されるらしく、その期間に本来暗い時間に明るい中にいて、十分に睡眠をとらずにいると、発ガン率が上がったり、成長に異常をきたすこともあるそうです。

インタビューに「お父さんの帰りが遅いからつい。」とか、「私達がどうしても夜型なので。。。」とか答えるお母さん達。それぞれに言い分があるのだろう。けれど、自分の子どもの健康と幸せを願うのであれば、大変かもしれないけれど、子供にだけでも先に食事をさせる、お父さんは朝に子どもに接する、そんな努力が必要なのではないかと思います。

中学生になっても22時になったら寝なさいと叱られていた私には、小さい子達が23時や24時まで平気で起きているという感覚が理解できないのです。
そして、世の大人達の多くがきっと、そんな危険があることをよくわからず、遅く寝たら遅くまで寝かしてやればいい。足りなければお昼寝をさせればいい。そんな風に思っているのではないかとも思うのです。

今でこそ恥ずかしいぐらい夜型朝寝坊の生活をしている私なので、あまりえらそうなことは言えないのですが、やはり、子供たちの健やかな成長と心の安定を願うのであれば、大人ももっと努力しなくてはいけないのでは。そう改めて思いました。

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