« 今日も感動。 | トップページ | 書きたいことは沢山あるのに。。。 »

2006年2月22日 (水)

父親のカゲ口、父親の背中(4)

自分の親を好きになれないのは子どもにとって悲しいことです。
自分の親を尊敬し、好きでいられたら、それだけでもきっと素敵な子どもに育つような気がするのです。

世のつい愚痴をこぼしてしまうお母さん、お母さんは毎日忙しくて大変で、愚痴を言いたくなるのもわかります。
ですが、できることならお子さんの前では無理してでもお父さんのことを立ててあげてほしいのです。もちろん、ストレスはうまく解消しないと、別の支障が出るかもしれませんから、ただじっと我慢してくださいというつもりはありません。お友達やご実家に愚痴を聞いてもらうとか、愚痴を言うかわりに何か気分転換できるものを見つけるとか、どうにか発散して頂いて、とにかくお子さんの前では極力言わないでほしいのです。

そして、最近は家事や育児に協力する男性も増えてはいるようですが、お知り合いの男性方を見ている限り、あんな仕事の仕方をしていたら、うちの父が若い頃そうだったように、子育ては奥さんに任せっきりという方も少なくないと思うのです。
あ、俺のこと?と思われたお父さん、お仕事大変なのはある程度わかります。(私も自分で生計を立てていますから。ひとりでも大変なのですから、ご家族がいれば当然もっともっと大変だと思います。)でも、家事も育児も同じぐらいかそれ以上に大変なんです。
だから、お仕事で疲れていても、ほんのひと言でもいいので奥さんに感謝の言葉を、時間の許す限り育児を、そうしてもらえたらなと思うのです。

そうでなければ、知らないうちに奥さんはストレスを溜め、あなたの愚痴をお子さんに聞かせているかもしれません。そして、いつの間にか大切なお子さんがあなたを嫌いになっているかもしれません、私がかつてそうだったように。

そして、これは会社にお勤めのお父さん方などには難しいことかもしれませんが、可能であれば、お父さんが頑張って働いている姿をお子さんに見せてあげられたらいいのにとも思います。

父は家に仕事を持ち帰ることはまずありませんでしたし、仕事の話を聞かせてくれることも殆どありませんでしたから、子どもの頃の私は父がどんな仕事をしているのかよくわかっていなかったのです。当然、父の苦労などわかろうはずもありません。

もし私が子どもの頃に、バリバリと仕事を頑張っている父の姿を見ることができていたら、母の愚痴をそのまま鵜呑みにすることもなかったかもしれませんし、少なくとも、休日にゴロゴロしている父をもう少し優しい目で見ることができたのではないかと思うのです。

実際に見せるのが難しくても、例えばどんな仕事をしていて、こんな大変なことがあったんだけど頑張ってやり遂げたんだとか、こんなものを作ったんだとか、ご自分のお仕事の話を聞かせてあげてほしいとも思います。

大切なお子さんのために、お父さん、お母さんに改めてお願いしたいのです。

|

« 今日も感動。 | トップページ | 書きたいことは沢山あるのに。。。 »

コメント

willseedsさんの子どもへのあたたかな眼差しに癒されます。今回の父親へのカゲグチ・・を読ませていただいて、私は主人にもっともっと感謝しないといけないなぁと思いました。休みの日になると、子どもをあちこち連れ出して遊んでくれます。その時の主人の表情は、子ども以上に楽しんでいるようにみえます。野生児の彼は、遊びの天才だなといつも感じています。だから、子ども達はパパのことが大大大好きです。本当は疲れているんだろうに・・・。感謝しないといけないですね。今度言葉にして伝えてみます。ちょっと恥ずかしいけど・・・。
ところで、この場で触れてよいかわからないのですが、小1の息子の家庭学習の方法について質問してもよろしいでしょうか?小5の娘が小3の時に学級崩壊のような状態になってしまい、勉強が心配で慌てて反復学習で有名な○式に一年足らず通わせてしまいました。はじめこそゲーム感覚で楽しんでいましたが、ものすごいペースで進み、あっという間に○式での小学校の教材を終えてしまいました。ただその頃には娘は鉛筆を投げたり、癇癪をおこしたり・・・私が追い詰めてしまったのだと思います。そんな時にウロコ先生、こだま先生との出会いがあり、救われました。
そんな経験もあるため、家庭学習は、一年の息子には、週一回のどんぐり問題とこだま先生がブログで紹介してくれた一日一字の漢字だけで、過ごしてきました。ところが、最近息子自身がもっと深く勉強をしたいという意欲がでてきて、それにどう応えてあげたらよいのか悩んでいます。先日も大きい数の計算をしたいとお願いされて、223-36と問題を出しました。100の塊や10の塊を絵に描き、答えを導いていました。willseedsさんが塾で取り入れられているピグマリオン方式は、教具を使いながら、楽しく算数のセンスを磨いていくもののように感じられて、とてもうちの息子の感性にあっているような気がしています。家庭学習で取り入れることは難しいでしょうか?子どもに寄り添いながら楽しく進めて行きたいのですが、「考える学習」をしてこなかった私にはKnow Howがありません。
お近くでしたら入塾を考えていたと思いますが、それは適わないのです。長々と書いてしまい申し訳ございません。場違いのコメントでしたら削除してくださいね。

投稿: アロマぽっと | 2006年2月22日 (水) 11時23分

アロマぽっとさんこんにちは。
素敵な旦那さまですね。きっと旦那さまもお子さん達が心から大好きなんですね。
だから、ゴロゴロしているよりずっと元気になれるのかもしれませんね。

息子さんのお勉強のことですが、もしも差し支えなければアドレスを教えて頂けませんか?
ここに書くにはあまりに長くなりそうですので。
もしご無理でしたら、書ける範囲でお答えさせて頂きます。
ご検討くださいね。

投稿: TOH | 2006年2月22日 (水) 13時37分

ありがとうございます。
willseedsさんの教室案内に書かれていた連絡先にアドレスを入れましたが、よろしかったでしょうか?不備がありましたら、ご連絡下さい。
個人的な質問で恐縮しております。

投稿: アロマぽっと | 2006年2月22日 (水) 14時25分

はい、届きました。
ありがとうございます。
今レッスンの合間で時間がないので、またゆっくりメールさせて
頂きますね。しばらくお待ちください。

投稿: TOH | 2006年2月22日 (水) 15時45分

こんな話を聞いたことがあります。

昔の父親に威厳があったのは、父親自身が偉かったんじゃなくて、母親が偉かったんだ と。

昔の父親も家にいないことが多かったはずです。(おそらく)今のアットホーム・パパのように家事「なんか」しません。

でも、母親が子供の前で父親の陰口を言うどころか、「(ひき)たてて」いたというのです。

「お父さんに聞いてからにしなさい。」とか
「お父さんに叱られるわよ。」とか

家にいない「お父さん」を、たてていたのです。

お父さんをバカにしない、バカになんかできない「空気」があったんだと思います。

---------------------------------------

以前、友人がこんなことを言ってました。

「親の悪口言うってのは、空に向かって唾はいているようなもんだよね。結局、自分にかかるんだよね。」って。


うちの親父も「いい歳」になってきました。
…「父と娘」も難しいかもしれませんが、「父と息子」もそこそこ難しいんですよ。

投稿: ぷぅ | 2006年2月22日 (水) 22時23分

ぷぅ先生お久しぶりです。
お変わりありませんか?

確かに昔の家では妻が夫を立てて、要するに「内助の功」みたいなのがしっかりバッチリ
あった訳ですよね。
生活が便利になり、女性の社会進出が進み、よくなったことも沢山ある反面、失ったものも
決して少なくないのでしょうね。

しかし、そうですか。父親と息子でも難しいですか。。。(苦笑)

投稿: TOH | 2006年2月23日 (木) 03時30分

こんにちは。こだま先生のところから飛んできて読ませていただいています。中学受験生の4年生娘と3歳の息子を持つ父です。

わたしの母も子どもの頃は父をボロクソに言っていました。おかげで小さい頃は(いえ大人になってからもかなり長い間)自分の父をダメ男だと思い込んでいたところがあります。

でも結婚して子どもができて親たちとも離れて暮らし始めると、父は母の「おもり」をずっとしていたのだなぁと感慨深いです。すべてを仕切って自分の思い通りにしたがる母と一緒に、なんとか家庭を円満(でもないですが)に保っていたのはあの父なればこそだったと今思います。

逆に、母のことを年々嫌いになってそれがちょっと悩みの種の今日この頃です。

ブログ、子どもの学習についてもとても参考になっております。これからも頑張ってください。

投稿: のりきよ | 2006年2月23日 (木) 05時48分

のりきよさん初めまして。
コメントありがとうございます。
ブログも少し拝見しました。お子さん達、幸せですね、お父さんと一緒にいられる時間が長くて。

ところで、のりきよさんのご両親とうちの両親、なんだか少し似ていますね。(笑)
私も父を好きになったら母の欠点が目につき始めた時期もありましたが、今は母にも感謝しています。
あの両親の元に生まれて本当によかったと思える今は幸せだなと思っています。

これからもどうぞよろしく。

投稿: TOH | 2006年2月24日 (金) 02時03分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 父親のカゲ口、父親の背中(4):

« 今日も感動。 | トップページ | 書きたいことは沢山あるのに。。。 »