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2006年2月11日 (土)

職人になりたい

最近なんとなく思う。
私はやっぱり職人になりたいのだと。

なぜか子どもの頃からずっと憧れていた。
伝統工芸の職人さんや町工場などでの職人技を持つ人たち。

いつか自分もあんな人になりたい。
そう思っていた。

私は子ども達が大好きだ。
今の仕事ができなくなったら他にやりたい仕事を思いつかない。

じゃあなんで?

そう言われるでしょう。

私が最近思うのは、この仕事でのこと。

私は経営者になりたいと思ったこともないし、沢山儲けてお金持ちになりたいと思ったこともない。

もし仮に自分がお金持ちになったとしたら、何を買うだろう。。。
そんなことを時々考える。

けれど、もしお金持ちになったら、教室にちゃんとしたコピー機を買おう。
そして、もっともっと子ども達の本を買おう。
子どもに役立つ教材や教具、知育玩具、何でも買おう。
レッスンのない日にも自由に来られるように、もう少しだけ広い教室に移ろうかな。
家の近くにも教室を作って、今電車で通ってくれている子たちを楽にしてあげたいな。
まず思い浮かぶのはそんなことばかりなのだ。

ブランド物のバッグや服を買いたいとか、ゴージャスなジュエリーを買いたいとか、
高級な料理を食べたいとか、海外旅行に行きたいとか、そんな発想が出てこない。

まあ、こじんまりとしたマンションとかは、あったら将来の不安が少し減るけどなぁ。。。
そのぐらいのことはぼんやり思うけれど、豪邸に住みたいなんて思ったこともない。

生活に困らないのであれば、無理に教室を大きくしたいなんて思わないし、
自分で見られる範囲の子ども達ときちんと向き合って、一緒に成長していきたい。
それ以外特に望むことはない。

もっとこうしたら儲かるのでは?とか、そんな話に恐ろしいほど興味がない。
もちろん、今の状態では正直経営的に考えればまだまだ厳しい。
けれど、もしこの仕事で食べていけるなら、それで十分幸せな気がするのだ。

今の時代にあっても、職人さんの作品は残っている。
機械ではできない味、技、そんなものを求める人がいるからだ。

もちろん、その絶対数は圧倒的に少ないだろうし、だからきっと職人さんで大金持ちなんて人は恐らくいないだろう。
だけど、技を極めた方は自分の仕事や作品に誇りを持っていて、多分幸せなんじゃないかと思うのだ。

そして、私もいつの日か、そんな風になりたい。
心からそう思うのだ。

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コメント

おひさしぶりです。忙しくてなかなかコメントはできませんでしたが、ブログはいつも拝見してます。
いろんな記事、共感しながら見てます。
「職人になりたい」、これも同感ですね~。
私も、養護学校は大好きだったけど、この世界では職人はちょっと無理だと思って、日本語教育の世界に入ったんです。
今は事情がありちょっと無理ですが、いつかまたこの世界でやりたいと思います。

投稿: えくぼ | 2006年2月12日 (日) 14時02分

えくぼさんこんにちは。コメントありがとうございます。
「職人」のブログは多分女性の同業の方には共感して
頂きやすいのかもと思ったりしています。
多分バリバリの塾経営者さんには一笑にふされるのでは
と思ってます。(笑)
でも、夢だからいいんです♪頑張ります。

投稿: willseeds | 2006年2月12日 (日) 19時50分

職人。
前職でも意識していました。目指していました。

技を極めようとする毎日に、充実していました。
楽しかったです。
仕事に誇りを持っていました。
幸せでした。

あの頃のことを思い出しながら、今の仕事もやっています。

作品は残らなくても、志が残ればと思っています。

いつもこちらのページで勇気付けられています。

投稿: 寺子屋ありがとう | 2006年2月12日 (日) 23時06分

こんばんは。
いつもありがとうございます。

「志が残る」
なんかかっちょいい言葉ですね。
関西人の私にはちょっと照れちゃうような。(笑)

投稿: willseeds | 2006年2月13日 (月) 00時13分

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