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2006年2月 8日 (水)

4年生の彼

教室の立ち上げのときから来てくれている現3年生と4年生の子達は、しばしば驚かせてくれます。
3年生の彼女達のことは何度か書いていると思いますが、今回は4年生の彼。

彼は数ヶ月前にピ○マリオンの教材をひと通り終え、現在は少し難しめの5年用のワークとどんぐり倶楽部の文章題、算数パズルなどをやっています。

5年生の内容は彼にとってはほぼ全て復習内容なのですが、とりあえずまだ4年だし、受験の予定もないので、再度復習をしているという状態です。

その彼との昨日のレッスンでのできごと。

昨日、どんぐりの文章題にこんな問題が出てきました。

「ハム太郎とチュー助が運動場で2kmマラソンをしました。運動場は1周400mです。ハム太郎はチュー助が1周する間に160m先まで走ることができます。
では、ハム太郎がゴールしてからも走り続けるならば、チュー助がゴールしたときハム太郎はスタートしてから何周したことになるでしょうか。走る速さは変わらないものとします。」

この問題には多分いくつものハードルがあります。文章題が苦手な子ならこんな状態になると思います。 まず、2kmと400mの単位が揃っていないことに気づかずひっかかる、もしくは単位換算でひっかかる。
そこをクリアしても2000÷400は当然筆算。5周と出たとして、160mに5周をかけるという発想がすんなり出るかどうかも子どもによっては微妙。
仮にそこもクリアしたとして、800÷400もやはり筆算。
そしてようやく2周が出てきて、最後に2+5をして答えの7周に辿り着くという感じになるのではないかと思います。

そもそも、どんぐりの文章題は1週間に1題でいいとも言われているぐらいですから、結構難しいものが多い訳です。(難しいというか、じっくり考えなければわからないようなというか。)

それなのに、昨日の彼。。。

問題を読み終わるや否や

「んと、5周やな。(既に2000÷400が終わっています。。。)」

そして

「え~と、160で5やから。。。800!2周や。(秒殺です。。。)」

最後は

「んと、7周やな。(終了しました。。。)」

彼のプリントには「7周」という文字だけが書かれていました。。。(苦笑)

とりあえず答えが出た後でやったことの式を書いてもらうこともありますが、とにかくホントにすごいんです。
けれど、実はこの彼も2年の夏に来てくれたときには単純計算は結構速いけど、文章題は嫌い。。。ってタイプの子だったんです。うちに来てくれるようになってからも当然そろばんやら機械的反復プリント学習やらは一切やっていないんです。それが今ではこの状態。私がついていけないこともあります。(苦笑)

彼の頭の中を見てみたい。。。しばしばそんな思いに駆られます。(笑)

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