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2006年1月 8日 (日)

ある電話

昨日、1本の電話を頂きました。

実は、6日に新聞折込になったあるミニコミ誌に小さな広告を出しました。
ただ、もともと私としては3、4月にしか考えておらず、今回はそのミニコミ誌の担当の方が独立されたということやら、私の教室の立ち上げのときに広告でかなり勉強してくださったりということなどもあって、「んじゃ、頑張って出しましょう」(といっても先方もすごく頑張ってくださったんですけど。。。費用的に。)という経緯で出したものでした。

なので、正直なところ、生徒募集というよりは、存在のアピールと幼児期の機械的反復学習の危険を訴えるという、およそ広告とは言えないような内容になりました。

けれど、思いがけずそれを見てお電話をくださいました。
そして、その方は、お話を伺ってみると去年か一昨年、一度体験にいらしてくださった方だそうなのです。今2年生になるというお兄ちゃん。

「あのとき、習い事をいっぱいしていまして、時間が取れなくて。。。」

お母さんのその言葉になんとなく、ああ、あの彼かなぁという姿が思い浮かびました。私は見学や体験に来てくださった方には伊藤先生のご本を差し上げるようにしていて、忙しくてお時間の取れない方は直接教材を買われてご家庭でされてはどうですか?とも申し上げています。

結局、その彼はその後、教材を購入され、お母さまがお家で指導をされているそうです。
ではなんでお電話を?と思いますよね。

それは、下のお子さんの件だったのです。今、年少さんだそうなのですが、いつから申し込みできますか?と問い合わせてくださったのです。
お母さまはお兄ちゃんの方を見ていて、下の子さんに十分な時間が取れないとのことで、

「教材がいいことも、先生のこともわかってますので。」

と、下のお子さんを通わせて下さることに全く不安や迷いを感じておられないご様子でした。
とても嬉しいことです。

これまで、体験に来てくださった方をこちらから勧誘したことはありません。
多分、もっと熱心に勧誘すれば、その場で決めてくださる方もおられるんだろうなとは思いますし、そんなことだからダメなんだと、バリバリ経営されている方には笑われるだろうとも思っています。

ただ、私自身、例えば服を買いに行ったときにでも、いくら勧められても気に入らなければ買いませんし、キャッチセールスや訪問販売など、どんな勧誘でも必要と思えないものは絶対断る自信があります。(過去、うっかり玄関に入られてしまった高額布団売りや浄水器売りの方でさえ、1時間近く、こちらはひとりの状態で勧誘されても、相手を説得して諦めて帰って頂いたなど、数々のセールスマン泣かせの記録(?)を持っています。)

つまり、本当にほしければ何も言われなくても買うし、いらなければなんと言われても買わないのが私。

だとすると、お母さんやお子さんが迷っている段階でプッシュして入ってもらうというのは、なんとなくいい結果を運んでくれそうにない気がするのです。だから、体験のときには、こちらがお尋ねするまでもなく、お母さんやお子さんが「通わせたい」「通いたい」と言って下さったとき以外は、私からは「お家でゆっくり考えてみて下さい」としか言いません。もちろん、そのまま帰らせると、もうご連絡を頂けないという確率が上がることもわかっていてのことです。(やっぱりちょっとバカかもしれませんね。(苦笑))

結局その嬉しいお電話にさえ、「3月頃に言って頂けたら」とお返事をしてしまったのですが、とっても嬉しかったです、こうしてまたご連絡をくださったこと。

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コメント

willseedsさん、いつもありがとうございます。
こっちにもおじゃましました。
いろいろ読ませていただいて、willseedsさんの教室をいつか見せていただきたいな、と思いました。
今はちょっと生活に余裕がないのでいつ、とは言えないのですが、そのうち旅行もかねて・・・。
ということで、よろしくおねがいします!

投稿: えくぼ | 2006年1月 9日 (月) 15時29分

ありがとうございます。
こちらも見てくださってたんですね。
いつかお目にかかれるといいですね。
楽しみにしています。
どうぞよろしく。

投稿: willseeds | 2006年1月 9日 (月) 17時30分

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