文房具
以前から少し意識はしていましたが、近々ご紹介予定の(今読んでいてあと少しで読み終わります)本で改めて意識したことです。
そういえば最近、ブロガーの塾長さんのお一人も少し近いお話を書いておられたような気もします。
できる子は忘れ物をしない。整理整頓がきちんとできる。
それを感じている大人は結構多いのではないかと思います。
確かにこれまでに私が出会った子ども達を見ていると、そう言っても間違いではないと思えます。
プリント類の整理が全くというほどできなかったのに学校でトップクラスの成績をキープし、学区の上位校に合格した男の子がいましたが、それは本当に珍しいケースで、ある意味彼は天才の域に達していたのかもしれません。(コツコツやっているというタイプではありませんでしたので。)
その彼を除けば、プリントや文房具など勉強に必要なものを整理できない子、なくしてしまう子は概ね成績も今ひとつ振るわないというところはあったように思うのです。
まあただ。。。今私の教室に通ってくれている子たちは殆どみんなよくできる上、レッスン時間より早くから元気に登場してくれるにも関わらず(レッスンに嫌々きているのではないにも関わらず)、困ったことになぜか筆箱を忘れてくる確率が異常に高いように思うのですが、これは過去の例からすると説明がつきません。。。(苦笑)
それは一旦置いておくことにして、最近気になっているのは筆箱の中の状態。
忘れてくる子はちょっと例外になってしまいますが、ある程度の長さのある鉛筆がきれいに削られた状態で数本と、まともな大きさの消しゴム、あとは直線定規などが整然と筆箱に入っている子は概ねよくでき、見ていても心が安定しているように思えます。
しかし、短くて明らかに使い辛い鉛筆がゴロゴロ、もしくは噛んだ跡が沢山ついていたり、削られたまともな長さの鉛筆がなかったり。。。
消しゴムは消えにくいものだったり、ちぎれたり折れたりして原形を留めていないようなものだったり。
必要ないものがいっぱい詰まっているのに、まともに使える鉛筆や消しゴムがない。。。中にはそんな子もいます。
そして、そういう子達はどこか落ち着きがなかったり、集中力が続かなかったり、子どもらしい伸びやかさが感じられなかったりという傾向があるような気がします。
もしかすると、学校にはきちんとしたものを持っていっているのかもしれませんが、小さいうちはやはりある程度保護者の方のフォローも必要なのではないかと思います。
削りたての鉛筆やおろしたての消しゴムはなんだかそれだけでやる気になります。
おろしたての消しゴムは使うのがもったいないから、間違えないようにしよう。。。そんなことさえ思うことだってあるでしょう。
短い鉛筆がダメな訳ではありません。ものを大切に使うということは、今のような時代だからこそ、より意識して教える方がいいとさえ思います。ただ、短くなった鉛筆には補助のキャップをつけてあげるなり、やり方を教えてあげるなりする必要があると思うのです。
実は、教室に来てくれているある女の子は、初めの頃、問題が難しかったりすると、わざと力を入れて鉛筆の芯を折ってしまったり、消しゴムを細かくちぎったりして筆箱の中にはそのかけらがいっぱいでした。
けれど、レッスンを重ねるうち、算数に自信がついてきたせいでしょうか、彼女の芯を折ったり消しゴムをちぎったりする癖は全くというほど出なくなりました。
やはり恐らく、心の安定と繋がっているのだと思います。
小さい子をお持ちの方、あなたのお子さんの筆箱はどんな状態ですか?鉛筆や消しゴムは高いものではありませんし、筆箱だって最近では100円ででもそれなりのものが手に入るのですから、もしももしもお子さんの筆箱の中身がぐちゃぐちゃになっているようでしたら、まずはきれいな鉛筆とよく消える消しゴムを揃えてあげて、その後は、単に整理が下手だったり乱暴に扱ってそうなっているのか、それとも何かストレスを抱えているのか、ちょっとよく見ていてあげてください。
小さなことですが、もしかすると大切なことなのではないかと思っています。
| 固定リンク
« ちょっとした疑問 | トップページ | 幸せな瞬間 »
コメント