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2005年12月30日 (金)

「お金が大事」追記

昨日のブログに書いたテレビ番組の中で、ライブドアの堀江社長のことをどう思うかというテーマで子供たちの意見を求めた場面があった。

その際、堀江社長が小学生の頃書いた文集の記事が紹介された。
そこには「しゅみ:お金あつめ」と書かれていた。

番組では、「小学生のうちから切手集めではなくお金集めが趣味だったんですね」みたいなコメントがされ、そのまま話はまたお金のことに戻っていった。

そのとき、ゲストの芸能人の中に麻木久仁子さんがいた。
私は彼女の視点に感心し、また、彼女の意見を素晴らしいと思った。私は全く気づかずに見過ごしていたから。

子ども達は堀江社長のやり方は汚いと批判した。人の気持ちを無視しているとか、買収で悲しむ人がいるんだから、そういうことはしたらいけないとか、買収は乗っ取りだから悪いことだとか、そんな意見が大半を占めた。

それに対抗する意見としても、経営者は儲けないといけないし、経営と心の問題は別の話だというような意見も出されていた。

出ている意見は全て、子ども達なりには精一杯の正論。ただ、大人の側からすれば、ごく限られた狭い面だけを見て判断している意見に過ぎない。

暫く子ども達の意見を聞いていた麻木さんが、穏やかに子ども達に言った。

「みんなはお金を稼ぐのがいいとか悪いとか言ってるけど、お金の使い方が問題だと思うの。さっきの文集にロケットの絵が描いてあったよね。もしも堀江社長の夢が宇宙に行くことだったら、すごくお金がいるよね。そのためにこのぐらい稼がなきゃいけないなぁっていうのがあって稼いでるんだったら、それはいいと思うのね。」

確か、そんな内容だった。

そして、私は感心した。私の目にはそのロケットの絵は全く入っていなかったから。
確かに堀江社長の夢がロケットを飛ばすことや宇宙に行くことで、そのために子どもの頃からの趣味がお金集めだったとしたら、それは尊敬にすら値する。今色々なことをしているのも全てその夢の実現のためなのだとしたら、それはもしかしたら素晴らしいことなのではないかと思った。(もちろん、やり方などに批判はあるかもしれないが。)

もともと私は堀江社長のことは嫌いではない。批判も色々あるかもしれないけれど、私は批判する気にはならない。

ただ、そんな風に考えたことはなかったし、もしも「宇宙事業」こそが彼の叶えたい夢だったのなら、そのために必要な資金集めは半端な額じゃないのだから、麻木さんの言葉は新鮮に響いた。

もちろん、本人に尋ねた訳ではないから、真実はわからない。全く違うのかもしれないけれど、そういう視点を持てる、また、そういうことを子ども達に言える彼女は素晴らしいなと思った。

「初めにお金ありき」なんじゃない。

そう言葉にするのは簡単だ。だけど、それでは子ども達を納得させることはできないだろう。

そして、例えばもし夢が「自分の理想とする教育を広く伝えるため全国展開で教室を開く」というものであれば、私のようなレベルでの仕事ぶりでは一生実現不可能だろうし、麻木さんが言うように、当然必要となるお金だって全く違ってくるのだ。

もし、そんな夢を実現させるために色々な経営努力をし、儲けている方がいるのなら、それは褒められることこそあれ、決して責められることではないはずだ。

改めて大切な視点に気づかせてもらったことにとても感謝している。

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コメント

お金は目的ではなく手段であり道具なんですね。

手段が目的になってしまったこと。
それこそが原因かもしれませんね。

投稿: 寺子屋ありがとう | 2005年12月30日 (金) 15時14分

色々考えます。
今日幼馴染ともちょっと語らいました。

投稿: willseeds | 2005年12月31日 (土) 00時39分

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