最近感動したこと
何から書き始めようか迷いましたが、最初はやはり日々のレッスンを通して、最近とても感動したことを書かせてもらうことにしました。
もちろん、子どもたちには常に感動させられているのですが、今日のお話は私がこの教室を立ち上げたとき、一番初めにここに来てくれた女の子のお話です。
私は2年前の夏休みから教室を始めました。完全に0からのスタートで、彼女は友人のお嬢さんでした。
1年生の1学期に習う1桁同士の引き算で既に算数アレルギーが出始めていた彼女に慌てた友人が、ここに連れてきてくれたのが始まりです。
それまでほんの少しだけ反復プリント学習塾に通っていたことがある以外はお勉強の習い事はしていなかった彼女。(ちなみに、通っていたのに((から?))算数アレルギーになりかけていたのですが。)
私が一緒にレッスンするようになってから、ただの一度も彼女が「できない子」だと感じることはありませんでした。
夏休みの間に学校より先のことまで十分理解し、身につけた彼女は本当に驚くほどぐんぐんと伸びていきました。
私にとってももっとも理想に近いタイミングで学習をスタートした彼女。
更に彼女の家庭環境が素晴らしい。家族はみんな本当に仲がよく、お母さんはお料理上手でいつも朗らか。だけど数学は苦手なので彼女に口うるさくなることは殆どない。お父さんは理系のセンスの素晴らしい方で、子どもの教育や躾にもしっかりとしたポリシーをお持ち。機械的反復にはもともと懐疑的で、お父さんご自身がパズルなどが大好き。
一家の生活もとても規則正しく、教育への熱心さも本当にバランスがいいのです。
また、彼女は同級生のお友達と同じタイミングでスタートできたので、いい意味でのライバルがいる。「お友達に勝ちたい」のではなく、「お友達に負けたくない」「同じようにできるようになりたい」そんな思いを抱くことができました。
あらゆる面において、私の理想とする環境の中で学ぶ彼女が賢くならないはずはない。そう思ってきました。
もちろん、彼女とそのお友達はこれまでにも本当に何度も何度も私を驚かせてくれて、彼女たちは既にお母さん以上の算数の能力を身につけているほどになっています。
その中でもつい先日、本当に感動したお話をご紹介します。
その日は規則性を見つける学習の発展で二進法、三進法、五進法の考え方を使う問題が出てきました。
ただ、いつもそうなのですが、基本的に初めには何も説明しません。まずプリントに書かれていることを子ども達自身に読ませ、できる子にはそのままやらせる。悩んでいる子には最小限のヒントを出すという進め方をします。特に、3年目になる彼女たちはもう慣れたもので、これまで見たことのないようなものでも、何も言わずにまずじっと考え始めます。
(長くなるので一旦ここで。次へ続きます。)
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