2017年3月22日 (水)

「本当にわかっている」ってこういうことなんだな

中1の子のレッスンでのこと。

その子は小学生の頃から来てくれていて、算数はかなりよくできていたのですが、本人曰く勉強は全部キライだそうで、解けても嬉しそうにするところはほとんど見たことがありません。
それは中学生になっても変わらず、時にはなんでそこまでぶーたれた顔になるんだ?とこっちまでなんだか腹が立ってくるほど、全身から嫌々オーラを放ちながら問題に取り組んでいることもあります。
で、そんなに嫌そうなのにも関わらず、結構難しい問題でも考えて解くことはできるので、これもまた、好きじゃなかったら考える気にならない、できないという一般的な傾向とはかなり異なっています。

嫌々取り組んでいる割には理解は早い方なので、無理させたわけではなく、既に中2の内容の半分ほどは終わっていて、もっと嫌がるかと思った三角形の合同の証明なども、最初から全部を書くタイプの証明問題でさえ、結構しっかり解いてしまってびっくりさせられたりもしました。

今回は一次関数だったのですが、考えてわかることを先にこちらが説明したりすることは避けたいので、どの子にも言葉の説明など以外は、先に問題に取り組んでもらうようにしています。
そんな中で変域を求める問題が出てきました。変域自体は比例などを習ったときに言葉は習っていますから、とりあえず考えてもらうことにしたところ、不等号の向きなど、一旦書いて見直して、もう一度考えて向きを直すなど、何も言わなくても正解していきました。
そして、直線の式を求める問題でも、紙に図を描いたり、与えられた2点をラフに書いた座標軸に対して書き込んで、私はひと言も何も言わなくても、次々と解いていきました。

解き終えた後、必要があればもっと簡単に考えられる方法を提示したり、学校などではこういう解き方を教わると思うよということを付け加えたりはしますが、きちんと考えて理解しながら進んできた子達は、何も言わなくてもこうやって解いてしまうんだなぁと、改めて感じました。

もちろんそれも個人差があり、この子はよくできる子ということもありますが、それでも、自分が何をしているのか理解しながら積み上がていくことがどの子にとっても大きな力になるということは間違いないと思います。

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2017年3月21日 (火)

春休み

卒業式、終業式のシーズンですね。公立の学校はあと数日でしょうか。
春休みは宿題がないという学校も結構あるようですね。

今日レッスンに来てくれたひとりの子は、どんな問題でも早くしなくてはと思ってしまっている感じのある子で、今、少しずつ変わっていってもらえるよう働きかけているのですが、春休みに宿題がないということで、とにかく勉強したくないと言っていると伺いました。
まだ1年生なのに、そこまで勉強を嫌だと感じてしまっていることが、本当に気の毒で、そんな状態になっていることを学校の先生はわかってくれているのかしらと思ってしまいます。

もちろん、そんなことに文句を言っても始まりませんので、お母さまにお伝えしました。
もしそんなに嫌がるなら「勉強」はさせなくてもいいですよと。そして、その代わりに、算数系のパズル本をご紹介しました。

どの子にもお勧めするわけではありませんが、まだ小さいうちから早くしなくてはというプレッシャーを感じ、じっくり考えることが苦手になってしまっている子や、間違うことを極端に嫌う子、一度書いたものを消してやり直すことに抵抗がある子、自分で考えてわかったときの気持ちよさ、達成感などをあまり感じる機会がなかった子、そんな子達にはお勧めできるのが算数系や論理系のパズル本です。

パズルやクイズ形式だと勉強だと感じないですし、点数をつけて評価されるようなものではないので、答えを教えてほしいとは普通は思いません。迷路などでは間違ったら消すということに抵抗を感じる子もそうそういません。
小さい子にいきなり数独のようなマスの多いものはちょっと大変ですが、数独の優しいものという感じのパズルなどは、どこかだけを見ていたらいつまで経っても完成しませんから、縦を見て横を見て、更にはかこまれた枠の中も見るというように、色々な見方をすることに慣れることができます。一度でできなくても何度もトライすることで試行錯誤する練習にもなります。やり方を教わってその通りにやるわけではありませんから、自分で考えるしかありません。自分で考えてできると「やった!」というような嬉しい気持ち、快い感情を抱くことができます。
その他にも、たくさんのメリットがあります。

単純計算のドリルなどを繰り返しさせるより遥かに頭の色々なところを使うこともでき、子どもも楽しく取り組むことができるだろうと思います。

春休みに宿題がない、少ないなどの理由で、何かさせようかとお考えの方がおられましたら、特に低学年のお子さんであればパズルの問題集などがお勧めです。

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2017年3月20日 (月)

苦手なことは人それぞれ

私は子どもの頃は結構なんでもそつなくこなす要領のいいタイプの子どもで、親からも先生などからもあまり怒られることがなかったような気がします。(もちろん怒られることはありましたが、頻度としては少なかったのではと。)
でも、あまり表に出ないところで苦手なことは色々あって、未だに変わらないものもあります。

一番厄介だなと思うのは、電話をかけることが苦手というもので、かかってくる電話に応対することは大丈夫ですし、かけてしまった後、話を始めたら大丈夫なのですが、とにかく子どもの頃から、こちらから電話をかけるということのハードルがやたらと高いのです。
そのせいで、昔は手紙などで済むことは手紙、今はメールで済むことはメール、どうしても電話しなくてはならない場合だけ覚悟を決めて電話するという感じになります。

恐らく、この感覚は理解できない方の方が圧倒的に多いのではと思いますし、自分でもなんでだろうと思いますが、苦手なものは苦手なわけで、なかなか厄介です。

ですが、こういう一般的にはあまり理解してもらえないのではないかと思うような苦手なことがあると、苦手なことは人それぞれなんだろうなと受け止めることができるという意味では役に立っているのかもしれないなと思います。
電話以外にもいくつか特に苦手だと感じることがありますが、そうでない人からすれば、ちょっとおかしいんじゃない?と思われるようなことだったりします。仮に、自分が何でも正しくて、そこから外れていることはおかしい、間違っているというタイプの方がいたら、私なんて「おかしい!」「間違ってる!」と言われっぱなしになるかもしれません。

幸か不幸か、子どもの頃や学生時代は表に見える部分はそれなりにこなしていたので、結構なんでもできる子だと思われていたものの、そんなことはなかったわけです。(単にテストなど成績として評価される部分にあまり影響しなかったというだけで。)

もちろん、世の中には本当になんでもよくできるという人もいるのかもしれませんが、ほとんどの人がアンバランスなのだろうと思います。好き嫌いも、得意不得意も人それぞれ。
なのに、相手が子どもだと、大人はつい、「なんでそんなこともわからないんだろう?」と思ってしまいがちです。そんなの簡単でしょ?というのは、大人が色々なことを経験してきたからであって、子ども達はそれをこれから経験していくわけですから、何でも最初から簡単とは限りません。

そして、子どもによってはぱっと理解する子もいるでしょうし、なかなか理解できない子もいるでしょう。
私が電話をかけるのが苦手なことを「なんでそんなことが苦手なの?」と言われてもうまく説明がつかないように、そのときそれが理解できない子に「なんで?」と言っても仕方ないことなのだろうと思います。
また、同じ学年のお子さんとの比較にも意味がないということだろうと思います。

今、目の前のその子が何が分かって何が分からないのか、何か苦手としていることがあれば、なぜそれが苦手なのか(理由がある場合もはっきりしない場合もあると思いますが)、「なぜ?」と子どもに向かって発するのではなく、どこで詰まっているんだろう?何に困っているんだろう?と、そこを考えることが大事なのだろうと思います。

まあ、個人的にはどうすれば電話をかけることへの抵抗が和らぐかは、何か方法があれば知りたいものですが…。(苦笑)

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2017年3月19日 (日)

オフでした。

今日は更新お休みします。

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2017年3月18日 (土)

なかなかすごい。

言葉に関して弱さがあるということを伺っている子と、算数と国語を一緒にさせてもらっています。
算数は問題の意味さえきちんと理解できれば、かなりセンスがあるのを感じるので、それで自信を持ってくれたらいいなと、算数に多めに時間を配分し、すごいなと思うときは言葉にして褒め、そうしていく中で、国語も初めに伺った話とは印象が随分変わってきたと感じられるようになりました。

いくつかの教材を終え、少し前から、主語・述語・修飾語などの文節がどのようにつながっているかを矢印で図示するような教材にも取り組んでもらい始めました。
その教材に取り組んでもらうより前に、主語・述語については何度も学習したはずなのですが、最初のうちは主語さえもめちゃくちゃで、何でそれとそれがつながっているの?というような言葉を矢印でつないだり、これはちょっとこの子にはまだ難しいんだろうか?と思うような状態でした。

それが、3週ほど過ぎたぐらいから、宿題として取り組んできたものの正解率がかなり上がり、間違っているものも「なんでそれがそれにつながるん?」というと、それがおかしいことにも気付くようになり、間違い直しは1回でほとんど完璧に直せるようになってきました。

この問題に関しては、国語が苦手な子は、どう考えてもそれはそれにつながらないよね?と思うようなものでもぴんと来ないこともあり、四苦八苦する子もいるので、元々言葉に関して困難を持っているというその子が、こんな短期間でここまですんなりできるようになったことに、また驚いています。
そして、レッスンを重ねるたびに変わっていく子の姿を見ていると、このぐらいできるのであれば、男の子としては多少国語が苦手な子という程度なんじゃないのかなぁと思えてきます。

この調子でますます色々なことに自信を持ってくれたらいいなぁと思っています。

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2017年3月17日 (金)

ジレンマ

最近通ってくれるようになった2年生さんとのレッスンがありました。
私立の小学校に通っていて、習ったことはきちんと覚えてやっている印象を受けたのですが、何か問題が難しく感じると途端に不安になるような印象があったり、どんな問題も目の前に出されたらとにかく早くやらなくてはと思っている印象があったりします。

教室では急がなくていいよということは伝えているものの、ここに来てくれるまで、受験のための教室に通っていた頃から含めると恐らく3年ぐらいは習ったことをきちんと素早くこなすということを繰り返してきたのだろうと思うので、一朝一夕に変わるものでもないのだろうと思います。

その子は真面目な子なので、言ったことはきちんと聞いてくれますし、もともと、習ってしまったことで困っていなければそれを無理に変えさせることもしませんので、この方が楽なのではないかなと思うことは提案はしても強制はしないようにしています。
それでも、少し難しい問題などは早くしようと思えば思うほど、きっとできなくなっていくものなので、辛そうな表情になるたび、急がなくていいよと声をかけ続けるというのは、その子に対してだけでなく、焦る子みんなにしていることでもあります。

しかし、お迎えに来られたお母さまが学校の算数のことを少し話してくださったのですが、その学校では低学年ではとにかく計算を早くするということを重視しているとのこと。それを聞いて、正直ちょっと切なくなりました。
低学年のうちに計算を早くさせることを重視することのメリットは一体何なのか、私には全くわかりません。放っておいても早くできる子は別として、そうではない子に早さを求めることは、考えないよう訓練するのと同じことになります。その状態を2年も3年も続けた後で、さあ、応用問題をじっくり考えなさい!と言っても、既にそれが困難になってしまっている子達が少なからずいるはずです。

知らないって怖いことだなと思います。少なくとも1、2年の間ぐらいは、その子その子のペースに合わせて、ゆっくりじっくりが絶対に大事です。(少なくとも、子どもを計算だけできる機械のようにしたいのでなければ。)

これを書くと反論されることもあるのですが、例えば、訓練しなくてもかなりのスピードで計算などをしてしまう子というのはいます。それは恐らくその子の頭の中で数などがイメージできていて、それを合わせたりのけたりすることで、見ていて驚くぐらいささっと答えを出してしまうのだろうと思います。
そうではなく、訓練によって早くなったという子の場合、少なくない割合で、その答えが本当に合っているかどうか自信がなかったり、全く楽しそうでなかったり、合っているかどうか指導者の反応を見てきたりします。
前者はスピードを求められても、イメージができているので恐らく大丈夫ですが、後者の状態でスピードを求め続けると、どんどん考えられなくなっていくのはほぼ間違いありません。

お子さんのタイプにもよりますが、そこをきちんと見極めておかないと、よかれと思ってやらせたことがかえって足を引っ張る結果になることがあります。
どうぞお子さんの様子をしっかり見てあげてください。楽しんでいるようなら心配はないかと思いますが、そうでない場合は、その勉強法がお子さんに合っているのかどうか、一度考えてあげてもらえたらと思います。

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2017年3月16日 (木)

今日とても気になった記事のご紹介

インターネットの世界では、何かが話題に上ると、色々なサイトで同じ情報が取り上げられるので、最初にこの漫画について紹介記事として取り上げたのがどこのサイトなのかわからないのですが、今日目にしたとても気になった記事をご紹介させて頂きます。

http://grapee.jp/308053

今は漫画家でらっしゃる方のようですが、その方が小1のとき、算数の初めの第一歩のような「1+1=2」が理解できず、それが原因で小学生なのに強迫神経症になり、精神科にかかられたというお話です。
かかった精神科のお医者さまが彼女を救い出してくれたことで、症状はそれ以上悪化せずに済んだのは本当によかったと思いますが、そして、その方にとっても子どもの頃の記憶なので、算数の初日にいきなり「1+1=2」を習うこともないはずですが、彼女が「1+1=2」がなぜそうなるのかわからないと言ったときに、教師なり親御さんなりが、彼女の「わからない」の意味を理解することができていたら、「そういう約束事なのよ。」とでも言ってあげられていたら、強迫神経症になることもなかったかもしれません。

そもそも、1+1=2 なのは、十進数の話で、例えば二進数の世界だと1+1=10と表されるわけですから、本当に「約束事」と理解するのがいいのだと思います。

小さい子が何か問題で苦戦するとき、大人から見たら「一体何が分からないのかがわからない」というような場面は少なくないかもしれません。でも、その苦戦の原因を突き止めて解消してあげることができたら、その後のその子の毎日は全く違ったものになる可能性もあるはずです。

私もまだまだ力不足で、子どもの「わからない」を全て理解することはできませんが、わかろうとし続ける努力はずっとずっと続けていこうと思います。

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2017年3月15日 (水)

宿題、どうしようかな。

今日のレッスンに来た1年生さんのお母さまからも、なかなか宿題をしたがらなくてというお話を伺いました。
こう続けてそういうお話を聞くということは、目に見えない存在が何かを知らせようとしているのかもと(といっても、私は何の信仰もなく、お寺にも神社にも行くし、クリスマスも祝う、よくいるタイプですが…。)思えてきました。
それも、これまで十数年使い続けてきた教材を新しいものに切り替えようとしているタイミングなので、本当にそうなのかもしれないなと。

宿題の目的は何なんだろうと考えたところ、教室を始めた際にお世話になった先生は、毎日1枚ずつ取り組んで、机に向かう習慣を身に着けさせるためもあるというようなことをおっしゃっていましたが、その先生のところは下はまだ幼稚園にさえ入園していない子達から対象にしておられたので、就学までの数年間、おうちで勉強の習慣を身に着けさせるという意味があったのかもしれません。

ですが、うちは主に小学生以上のお子さんしかいませんし、勉強の習慣をということなら、学校でも宿題が出ている子がほとんどではないかと思いますので、その上にうちの教室の宿題を「学習習慣をつけるため」という理由で必要なのかといえば何とも言えない気もします。
更に言えば、宿題に抵抗を示す子ほど、1日1枚コツコツとというのが難しいわけですから、結局まとめて一気にするということになりがちではないかとも思います。
であれば、学習習慣を身に着けさせるという目的での宿題はあってもなくてもいいのかもしれないなと。

また、やらなければ忘れてしまうからとか、習ったことのおさらいでとかいうのも、一般的に宿題を課す理由としては大きいのではと思いますが、これもまた、レッスンがあった日に帰って一気にしてしまう子もいれば、逆にギリギリまでしなくて直前にまとめてする子もいるようですから、そういう意味では「忘れないために」という理由も果たしてどうなんだろうとも思えます。

高学年や中学生にも宿題なしというのは、学校の進度などを考慮しても、それはさすがに不安がありますが、低学年の間は、宿題をさせるためにおうちでお子さんとの間に険悪な空気が生まれたり、おうちの方がへとへとになられたりするぐらいなら、宿題はなし、もしくは極々限られた量にするなどしてもいいのかもと、ちょっとそんな気もしています。

新年度は宿題に関して、低学年のお子さんの保護者の方にはアンケートを取らせて頂くなどするかもしれませんが、その際はご協力頂けましたら幸いです。

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2017年3月14日 (火)

慌てずゆっくり

今日のレッスンでのこと。
幼稚園の頃から、園でお勉強をし、今通っている学校も進度が早いらしい子が問題に取り組んでいる姿を見ていました。
今は、一緒にレッスンさせてもらえるようになるまでに、既に習ってしまっていることのおさらいが中心なので、最低限必要なことは先に言うものの、どんな風に取り組むかを見ていることも多いです。
体験のときの様子からして、数のイメージがあまり伴っていないようだったので、教具を使って確認などするのですが、これまで習ったことが邪魔をして、プリントの数字だけを見て、やり方を思い出して解こうとしている様子が感じられることも少なくありません。
この子は何にも悪くない。そういう指導を受けて、その通りにしようとしているのだから、この子を責めることはできない。それはよくわかっていますが、見ていると悲しい気持ちになるのも事実です。
もちろん、まだ小さい子なので、これから少しずつ変わっていくと思いますが、一番気になるのが、私は一切急かしていないにも関わらず、焦って答えを出そうとして間違えるということです。
計算などは、過去の指導が邪魔をするのはわからないでもないので、少しずつだなと思っていますが、恐らくこれまでしたことないはずの課題でさえも、早くしようと焦ってゴチャゴチャになってしまうことがあるのです。
今日は積み木を3方向から見た図を描く課題がよくわからない様子だったので、まずは図に描かれているのと同じように積み木を積んでもらうことにしました。
図では斜めから見たように描かれているのですが、それと同じに形を作ったことを見届けてから、指定された面が前になるように積み木を45度ほど向きを変えてもらうことにしました。
もちろん、角度を指示したわけではなく、前と書かれているところを前に向けてねと伝えたのですが、二度、三度と繰り返しても形がズレたり、違った形なのに直そうとしなかったり、なかなか正しく置けません。
形が苦手な子もいるので、この子もそういうタイプなのかもとは思いましたが、どうも慌てている気もするし、向きを変えた後はお手本と見比べている様子もありません。
どうにも気になったので、ひと言その子に言いました。
「学校とかではどうかわからないけど、私はここで、早くしなさいって言ったことないよね?慌てなくていいから、落ち着いて、きちんとお手本を見てやってみてくれる?」
すると、次にトライしたらあっという間にお手本通りの形で前を向けることができました。
あまりの呆気なさに私の方が驚いたのですが、つまりこの子は焦ってしまって、何も見えておらず、何も聞こえておらずだったのかもしれないなと。
そして、それはこれまでの教室や学校などで時間をかけてそうされてしまったんだろうなと。
この子を見ていても、意味を理解していない段階で急がせること、焦らせることの弊害がどれほど大きいかを改めて感じます。
理解のスピードには個人差がありますから、みんな同じスピードで進むこと自体が無理なのです。学校などでは全員に合わせることは難しいとは思いますが、お子さんの様子をご家庭で見て、なんだか焦っているな、考えていないなと感じられるときは、急がなくていいと言ってあげてもらえたらなと思います。

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2017年3月13日 (月)

宿題

このところ、宿題のことでご家庭でお母さまがご苦労されているというお話を何度か伺いました。
最近の自分は、今日こそは帰ったらここまで仕事を終わらせて…と思いながら帰っても、それが予定通りできたためしがなく、そのたび自己嫌悪にも陥り、自信を喪失しながら出勤するということを、何度も繰り返しているため、教室でがとてもがんばっている子でも、家に帰ると宿題ががんばれない気持ちは結構理解できるという、いいのかどうかわからない心境なのですが、そもそも、宿題は本当にしなくてはいけないものなのだろうかと、根本的な疑問を感じ始めました。

もちろん、宿題を喜んでやる子はそれでいいと思うのですが、そして、人間はすぐに忘れる生き物だから、習ったことをおさらいせずに数日過ごすと、忘れてしまって次のときにはまた0に戻ってしまうというようなこともあり得るとも思うのですが、別の研究では、嫌々やったものはなかなか脳に定着しない、覚えられないとも言われていて、それは実際あるだろうなというのも経験上感じるわけです。

だとすれば、お母さまなどがおうちで苦労されて、怒りたくもないのに怒ったりすることさえあって、そんな状態で気乗りしないのに嫌々宿題をした場合と、嫌だったからしなかった場合と、次のときにどれだけ差があるのかというのもちょっと気になるなぁと。

そして、そもそもうちの教室では機械的に覚えさせることはありませんから、宿題をしなかったからといって、真っ白になるということがあるのだろうかと(過去の経験では、かけ算やわり算の筆算などの場合に書き方のルールを忘れてしまって、それでも答えは出せるというようなことはありましたが)、それも気になり始めました。

もちろん、皆さんの大事なお子さんで実験をしてみることはできないのですが、嫌々形だけやる宿題であれば、やらないのとさほど差はないのではと思えてきました。
この春から少しずつ、小さい子達の教材を変更していくことになるので、宿題についてもどんな形にするのがいいか、ちょっと考えてみようと思いますが、少なくともご家庭で親子関係が険悪になるぐらいなら、うちの教室の宿題はさせなくても、そのしなかったものをそのままお子さんに持たせて頂けば、こちらでお子さんとお話させてもらいますので、どうぞよろしくお願いいたします。

あと、気乗りしないときには、子どもに限らず大人でも、最初に取り掛かるのが最もエネルギーが必要だそうですから、プリント1枚ではなく、プリントの最初の1問だけやってみるよう促してもらって、本当に嫌だったら1問でやめてもいいというようにしてみると、やってみたらもうちょっとやってもいいかなとハードルが下がる場合もあるかもしれません。(それも実際、そういう研究もあるようですし、自分の経験上も言えるような気がします。)

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