2018年12月13日 (木)

持って生まれたもの

人はそれぞれ生まれたときから何かが得意だったり、何かが苦手だったりというところがあるのだろうと思います。
どの程度の割合なのかとか、遺伝的要素、環境的要素がどの程度影響するのかなど、難しいことはわかりませんが、生まれつき運動能力が高い子もいれば、絶対音感を持って生まれる子もいますし、抜群の記憶力を持っているとか、絵がめちゃくちゃうまいとか、飛び抜けている能力については、生まれながらに持っているものによるところが大きいのではないかなと思います。

教室の子達を見ていても、これまでに何人か抜群に算数ができる子がいましたが、その子達は親御さんなどの働きかけでよりよく伸びた面もあるとは思いますが、天性のものだなと感じました。
そして、またそういう印象を受ける子が現れました。

普段のレッスンでも感心しきりなのですが、今週のレッスンでも、時計を使っての学習をしていたとき、実際に針を回しながら、指定された何時何分に合わせてもらっていたところ、時計の模型を使うこと自体初めてだった上に、ダイヤル部分で回せるのは見せたものの、それ以上は何も言わずに渡したところ、その子がとった行動に驚かされました。

これまで時計の模型を使ってレッスンをした小さな子達は、記憶にある限りみんなダイヤルは時計回りの方向にしか回しませんでした。
ですので、例えば一旦1時15分に合わせた後、次に10時20分に合わせるような場合、ぐるぐるぐるぐる9周回して、あと5分というような動かし方をします。それだと回す回数が多くなるので、反対に回せば3周弱で済むということを見せるなどすれば、その後近い方に回すという子もいましたが、幼児や1年生ぐらいだと、時計は時計回りという印象が強いのか、数が増えていくのが自然な数え方ということがあるのか、なかなか反対に回そうとしませんし、そもそも、どちらに回す方が回数が少なくて済むかという考え方が、幼い子達にはまだあまりないのかもしれないとも思っていました。

しかし、初めて時計の模型を使って時・分を合わせていた子が、極めて自然に反対回り(回す回数が少ない方)に回して針を合わせる瞬間を目撃し、正直びっくりしました。
誰かに教えられたわけでもないのに、その子は自ら気づいたということなのでしょう。こういうことに自然に気づくというのは、やはり持って生まれた能力のひとつなのだろうと思います。
その子のこれからがますます楽しみですし、個人的には羨ましいなぁとも思います。

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2018年12月12日 (水)

わかったふり

教室である程度の期間一緒にレッスンをした子であれば、私に対してわかったふりをしても意味がないということは、ほとんどみんなわかってくれるのですが、先日体験に来てくれて、早速今週からレッスンをすることになった中学生さんは、学年が上がっている上に、これまでほかの塾などにも行ったことがあるようで、ちゃんとわかっていないであろうことを「あ~、なるほど、そういうことね~」などと言って、わかったふりをすることが何度かありました。

口でどう言っていても表情を見ていれば、それが本当なのかどうかはある程度判断ができますので、その子の場合は本当にわかっていっていることもあり、本人からしたら、同じように反応しているのに、なぜそのまま受け取ってくれるときと実は今ひとつわかっていないでしょ?と指摘されるときがあるのか、不思議に思っているかもしれません。

ただ、これに関しては本当に最初が肝心だと思っていて、私に対してはわかったふりをしても無駄だし、適当に答えを書いて探りを入れる作戦も通用しない、まだよく考えていない段階で分からないと言って助けを求めても絶対助けてもらえないというようなことを、早い段階でわかってもらうことこそ、何より大事なステップだと考えています。

新人さんは今のところそれも含めて楽しそうに取り組んでくれているので、このまま力を伸ばしていってくれたらいいなと思いますし、そうなるよう、私もできるだけの努力をしようと思います。

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2018年12月11日 (火)

何度でも言うべきか

教室では特に小さい子達に対してはスピードを求めることはしませんし、時間がかかってもその子が考えているようであればその子が考え終わるのを待って、必要であれば別の方法もあるということを伝えたりするようにしていますが、学年が上がってくると、それまでじっくり考えることを続けてきた子達のほとんどは、自然とある程度スピードが速くなるということも多いので、敢えて速くするように言う必要がない場合も多いです。

ただ、中には学年が上がってもなかなかスピードが上がらない子もいて、そういう子達の中には、計算などを紙に描こうとせず、頑なに暗算しようとして時間がかかっている子もいます。
低学年の間であれば暗算でもできる問題がほとんどですが、学年が上がると、例えば2桁×2桁などを頭の中だけで答えを出そうとすると、時間もかかる上に間違える可能性も高まります。
おまけに、せっかく出た答えが間違っていた場合、どう計算したかが残っていないため、また一から考え直すしかありません。

ですので、高学年以上の子達には速くできることは速くするよう促すこともありますし、計算は消さずに残しておくようにも言います。それでも、なかなか自分から書こうとはせず、面倒な計算でも暗算でしようとする子がいて、そのうちの一人は真面目で大人しく、全く反抗しているとかではないにも関わらず、頑なに暗算をしようとするのです。
その結果、書けばすぐわかるはずの問題に何倍もの時間が必要になり、思うように先に進めなかったりということが起こります。といっても、学校よりは十分先に進んでいるので、どこまで言えばいいのか、性格的にどうしても書くのが嫌というような子であれば、書くことを強制されることで算数が嫌いになる可能性も0ではありませんので、判断に迷います。

その子が書かずに暗算をし続けているのは、少なくともこれまでそうしていても困ることがなかったからなのだろうとも思いますし、学校などで困ることがなければ、そのスタンスを変える必要を感じないのかもしれません。
であれば、中学生になったりして、本当にスピードがなければテストで思うように点が取れないなどの困りごとが出てくれば、自ら変えようと思うかもしれません。

その可能性もあるだけに、何度でも言うべきなのかどうか(もちろん、言うとしても「絶対書きなさい」とか「なぜ書かないの」とか強制するような言い方はしませんが。)なかなか判断が難しいところです。

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2018年12月10日 (月)

「あっ」という瞬間

先日の体験レッスンでのこと。

これまで家庭学習で算数に取り組んでこられたものの、じっくり考えられていないようだということだったのですが、初めましての緊張や教室に勉強に来ているということなどもあってか、その子なりによく集中してがんばってくれていました。

学校ではかけ算を学習しているとのことだったので、かけ算に関係しているあたりで、まだ学校では習っていないであろうことなどをやってもらうことにしました。
その中で、□×6=18のように、四角に何の数が入るか考えてもらう問題をしてもらったところ、まだ学校では7の段はしていないようで、7×□=21を考えるときに、計算用紙にマルを7つ描いてぐるっと囲み、また7つ描いてぐるっと囲みとそれを繰り返し、3回分でマルが21個になったので、□に3を描きました。

何問か先に7×□=49が出てきたのですが、先ほどの21個のマルの続きを描こうとしたときに、その子がおもむろに7つのマル3回分を更にぐるっと囲んで21と描きました。そう描いたものの、普通に4回目を描き始めたので、「そうやって描いてくれていいんやけど、ちょっと聞いてもいい?これで21なんやんね?じゃあ、この答えが6回より多いか少ないか、それかちょうど6回かわかる?」と尋ねてみました。

初めは、いきなり一体何を言っているんだろうというような表情だったのですが、「3回分で21って描いたから、もしかしたらわかるかなと思ったんやけど。」というと、もう一度自分が描いた7個3回分のマルを見つめ、次の瞬間、小さく「あっ!」というのが聞こえました。

私はこの瞬間を見るのがとても好きです。その子は3回で21ということは、突然私が尋ねてきた6回というのがその倍、42になるのだと気づいたのです。気づいた瞬間に咄嗟に小さな声が出たわけです。
気づいた後はもうマルを描かなくても、□に入るのが7だとわかったようで、そのまま答えを書いてくれました。

初めてのレッスンですから、そう尋ねても気づくかどうかは未知数でしたし、もし気づかなければそのままマルを描いて考えてもらうつもりでした。そうすれば解けるのは確かですから、それをしてはいけないという理由はありません。
でも、そうやって解けても、恐らくその子は楽しいなとか気持ちいいなと感じることはなかっただろうと思います。
本当に小さな小さな気づきですが、「あっ!」と思う瞬間を積み重ねることで、考えるのが楽しいな、解けると気持ちいいなと思えるようになっていくのだと思います。

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2018年12月 8日 (土)

久しぶりのハードな1日

今日はイレギュラーのレッスンがあったり、体験レッスンがあったりで、お昼前から18時まで一時たりとも子どもが途切れることなく、その結果、トイレにすらいかぬままノンストップの7時間弱。
終わったらさすがにちょっと放心状態でしたが、今日の子達はみんな結構好調でがんばってくれたので、レッスン中には疲れを感じることなく乗り切れたのではないかと思います。

ここ2日ほどは予報通り急に冷え込み、体調を崩している方も増えてきているようです。
皆さまどうぞお気をつけて。
来週も子ども達がみんな元気な顔を見せてくれますように。

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2018年12月 7日 (金)

今週はバタバタしています。

土曜は午前中からレッスンなので金曜はあまり遅くならないうちに帰宅したいと思っているのですが、今日は2日連続23時帰宅。
明日はイレギュラーでレッスンがびっしりなので、形だけの更新で失礼いたします。

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2018年12月 6日 (木)

なかなか見られない反応

今日は急遽体験レッスンをお受けすることになった中1さんが通常のレッスンが終わった後にやってきました。
初めましてだったのですが、人見知りしない様子で、礼儀正しいけれどニコニコ明るく、まずはひと安心。(子どもが緊張していると私もより緊張してしまうので。)

急遽というのは、お困りごとがあってというわけで、お話からすると数学がかなりすごい状態なのではとある程度心の準備はしていたのですが、何がどこまでできるのかやってみてもらったところ、少なくとも小学校段階の計算はきちんとできていそうな雰囲気で、それどころか正負の数など中学で習ったことも想像以上にできているようです。

じゃあなんで期末テストがそんなことになってしまったのだろうと思いつつ、理解があやふやそうなところを解きほぐし、体験の限られた時間ではありましたが、「ああ、そういうことか!」とか「わかったぞ!」とかいう声を聞きながらレッスンを進めさせてもらいました。

中学生は原則75分なのですが、75分間ほぼずっと数学に集中し、いい調子でやりとりも繰り返し、1時間ほどでお母様が戻ってこられたときに時計を見て「え?もうこんなに時間経ったん?!」とひと言。
更には戻ってくるのが早いとまで言うので、「でも、あと15分ぐらいで終わりやから、そろそろ戻ってきてもらっていいやん?」と言ったところ、「え~!まだまだやりたい!面白い!」と全くつかれた様子を見せません。

それでもまあ時間はある程度決めていますので、1回のレッスンでこれまでに理解が曖昧だったところを全てすることも難しく、切り上げることにしたところ、もう通う気満々。お母様と日時のご相談をしたところ、「あ~~、来週楽しみやわ~。早く来週ならへんかな~。」とまで。

算数や数学が好きな子はこれまでにもたくさん出会いましたが、少なくとも今日の体験の子は数学が大変な状態になっているということで来てくれたわけですから、数学が好きというわけではなかったはずですし、そもそも1時間以上集中して取り組んだのに、まだまだやりたいという発言をした高学年や中学生ってこれまでいたかなぁ?と思うぐらい、印象に残る反応でした。

そのワクワクがどこまで続いてくれるかわからないのでまだ楽観はしていませんが、少なくとも体験での印象は決して算数や数学が苦手な子ではないはずというものでしたので、ご縁を頂いてよりよく力を伸ばしてくれるといいなと思います。

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2018年12月 5日 (水)

聞くのが得意?

来てくれた当初に比べると随分考えられること、できることも増え、恐らく学校では授業で困ることもないのではないかなと思えるようになった子のお話。

まだ1年生だった頃、おうちの方があれこれ手を尽くし、何とか分からせてあげようとされたにも関わらず、1年生の早い段階から算数で苦戦しているということでご縁をもらったという経緯だったため、少なくとも算数に関しては今もスラスラ解ける、得意になった、というところまでは至っていません。

ただ、その子はほかに得意なことも色々あるようなので、算数に関しては授業で困らない程度、嫌いにならない程度にできれば、それでもいいのかなと思っているものの、今でも時々予想外の答えを出したり、その子にとって簡単なはずのことでも突然できなくなったりということもある状態です。

それが、今回のレッスンで問題を読み聞かせて正解を答えるという課題をしてもらったところ、4問とも一度読んだだけなのに全部正解したのです。
例えばぼくのかばんはお父さんのカバンより小さく、おじいちゃんのかばんはお父さんのカバンより大きいなら一番大きいのは誰のカバンかというような、3つか4つのものを比べて何番目のものは何か尋ねるというようなものなのですが、その類の問題をすると、少なくない数の子は一度読んだだけでは答えられず、「もう一回読んで」と言ってきますし、一度読んだだけでは間違える子もそれなりにいるのです。
それは算数が得意でよくできる子であっても、苦手な子、一度読んだだけではできない子もいるのですが、その子は一発全問正解だったので少し驚きました。
それと同時に、もしかするとこの子は耳から情報を入れるほうが理解が進むタイプの子なのかもしれないなとも思いました。

国語もあまり得意ではないようなのですが、問題を解く際に黙読ではなく、必ず音読させてみたら、今よりよくできるようになるかもしれないと感じましたので、次回以降試してみようと思います。

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2018年12月 4日 (火)

自信

先月から一緒にレッスンさせてもらうようになった高学年の女の子。
お問い合わせを頂いたときのお話では、算数で苦戦して、完全に自信をなくしているような状態とのことで、私がお役に立てるかどうかはわかりませんでしたが、少しでも早く一度来てくださいとお伝えして、体験に来てもらいました。

初めて会うその子は礼儀正しく物静かな感じで、緊張もしているようでしたが、何より確かに自信がなさそうでした。
ですが、試しに問題に取り組んでもらったところ、確かにところどころあやしいところ、不確かなところはあったものの、そんなに自信をなくしてしまうほどの状態ではなく、何をそこまで思い詰めてしまったんだろう感じました。

その後、これまでの復習をしつつ、先の内容も少しだけ予習もするという形で今でひと月ほどレッスンをさせてもらいましたが、相変わらず物静かではあるものの、心なしか表情が和らぎ、自分は算数ができないという思い込みから脱しつつあるように感じます。

既に高学年になっているのに、ひと月ほどで変化が見え始めるというのは、やはり算数の能力はそれなりに高いということなのではないかと、その子が問題に取り組む様子などを見ていて感じています。
コンプレックスがなくなるかどうかはわかりませんが、できれば算数が楽しいと思える瞬間が、彼女にも訪れるといいなと思います。

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2018年12月 3日 (月)

すごい世界だなぁ

教室では算数を主にさせて頂いていますが、中には国語もしている子もいて、その中に中学受験をする予定の子もいます。
そういう場合は中学入試の国語の問題などにも目を通すことになるのですが、色々な中学の過去問などを見ていると、しみじみすごい世界だなぁと思います。

取り上げられる文章自体が公立に進む子であれば中学生以降で読むであろうものがほとんどで、大人である私が読んでも簡単だと感じるものはほとんどありません。(もちろん内容は理解できますが、一般的な小学生向けの本などだと読むことも内容自体も子どもに向けて書いていると感じますので。)

大人が読むのにも値するような文章をただ読むだけでなく、その内容を捉え、問題を解かなくてはならない。
漢字などは習ったものに限定したり、必要に応じてルビをふったりしてあるとしても、出てくる言葉の意味を理解、もしくは推測できなければならないわけですし、その一般の小学生には明らかに難しいであろうレベルの文章を読んで内容を理解した上で問題を解けなければ、中学受験の国語では点が取れないのかと思うと、なんだかため息が出ます。

もちろん、学校によって問題の難易度にも差があるでしょうし、どれだけ得点できればいいかもそれぞれでしょうから、国語が苦手なら受験は無理ということではないとは思いますが、これを読みこなせる子どもというのは、小さい頃から本に親しみ、簡単なものではなく、骨のある文学作品などへときちんと段階を踏んで、読む本のレベルを上げていき、それと共に精神面での成長もしているようなイメージです。

もちろん、無理なくそういう成長ができた子どもはいいでしょうけれど、ゆっくり成長していくべき子に無理をしてたくさん難しいものを読ませ、言葉をたくさん覚えさせて、無理矢理精神面での成長も求めるような状態になってしまうとしたら、悲しいことだなとも思います。

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