« 2014年10月 | トップページ | 2014年12月 »

2014年11月24日 (月)

「下剋上受験」 桜井信一著

先日書店に行ってうろうろしていたときに目に留まり、ご両親が中卒で娘さんに最難関中学受験させるということが書かれているのが目に留まり、興味がわいたので読んでみました。

著者の桜井氏は紹介によると、中卒のご両親のもとに生まれ、ご自分の奥さまも中卒。
そんな桜井氏が「『負のスパイラル』(著者による表現)から脱出させてやらねばならない」と思い立ち、お嬢さんが小5の夏から、桜蔭中学を目指して、父子二人三脚の「親塾」での受験勉強を開始。受験、合格発表、その後までをまとめたエッセイのようなものでした。

表紙にもノンフィクションと書かれており、出版社にも受験校その他の情報を提出していると書いておられるので、虚構ではないようですが、受験小説(?)というような感じで、ノウハウ本とかではなく、奮闘記というのが正しいのかもしれません。

これを読んでいると、特にお嬢さんが6年生の夏休み以降、著者は仕事をしておられなかったのでは?と思えますし、中卒で団地暮らし、経済的な余裕もあまりないような感じのことを書いておられるにしては、受験に必要なものを次々購入したり、人にお仕事を依頼したりもしておられるので、不思議に思うところはありますが、内容自体は面白くて思わず笑ってしまったり、しみじみ感心してしまったり、思わず涙してしまったりと、最後まで楽しく読むことができました。

お嬢さんのために著者ご自身が同じだけ一緒に勉強するとお嬢さんにも約束し、自分が子どもの頃には解いたこともないような問題を1つ1つどうにかして理解しようと奮闘する姿は素晴らしく、お嬢さんに本当に分かるようにと心血を注がれている姿は、本当に頭が下がる思いです。
そして、こういう風に教えてもらったお嬢さんは、本当に理解して納得して進んでいけたところがかなり多いだろうと思えるので、今後必ず生きてくるだろうなと、そんなことも思いました。

読み物としても楽しめると思いますので、ご興味のある方はどうぞ。
また本棚に立てておきますね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年11月17日 (月)

「淋しい人はボケる」 髙島明彦著

このタイトルを見たときに、どうにも気になってついつい手に取ってしまった自分がかなり悲しくなりますが、ある程度は予想通りというか、そりゃそうよね…と思えることが書かれているのと同時に、どういうことが脳によくないか、どういうことに気を付ければボケにくくなるかなどもわかりやすく書かれています。

それぞれの章のタイトルはこんな感じになっています。

第1章 淋しい人はボケる
第2章 脳が若い人と老化している人は何が違うのか
第3章 物忘れが多すぎる人はボケ予備軍
第4章 認知症になる心理と習慣
第5章 ボケを治す薬はいつできるのか

読んでいると、ああ、これは大丈夫と思うことがある一方で、ああ、これはかなり危険…と思うこともあったりで、もちろん気にしすぎてもきりがないとも思いますが、少なくともボケ防止によいということで紹介されていることは、おそらくそれを心がけるのは健康にもよいのは確かだろうなと思うことなので、気を付けられることは気を付けていかなくてはなと思いました。

まあ、私にとってハードルが高いのは運動することと新しいことに挑戦すること、積極的に人と交流することのあたりですが…。

また本棚に立てておきますが、お子さんを通わせてくださっている皆さんにはあまり必要なさそうですね…。(苦笑)


   

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年11月10日 (月)

「完全版 あらしのよるに」 きむらゆういち作

先日書店に行って、子ども達用の本を見ていたとき、これが目に留まりました。
「あらしのよるに」は数年前(というかもっと前なのかもしれませんが)映画化されたように思いますが、その頃だったか、たまたまお医者で診療待ちをしていて、その待ち時間がとても長く、持っていた本を読み終えてしまって、さてどうしたものか…と。
そのときたまたま「あらしのよるに」の絵本が目に留まり、ちょっと気になったので読み始めたところ、お医者の待合室で思わず何度も涙がこみ上げて、大変なことになりました。(近くにいた女の子には気づかれてしまったような…。)

絵本ですし、待ち時間が長かったこともあり、そのときに読了したのですが、今回書店で全7巻が1冊にまとまっているこれを見つけ、思わず買ってしまいました。出版されて20周年の記念だそうです。

久しぶりにまた読み返してみようと思います。 その後は本棚に立てますので、よろしければどうぞ。 大人の方でもきっと何か感じるものがあるのではと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年11月 3日 (月)

「年収100万円の豊かな節約生活術」 山崎寿人著

多分ネット書店でたまたま目に留まったんだった気がしますが、東大卒で年収100万、しかし「豊かな」節約生活ってのは一体どんなものなんだろう?と気になって、気楽なお風呂読書用に購入しました。

で、読み進むにつれ、恐らくこれは一般的には参考にならないだろうなという感想を持ちました。
こういう生き方もあるんだろうなと思いましたし、恐らく著者ご自身は本当にその生活を楽しんでおられるのだろうと、その点は疑ってはいませんが、少なくとも自分には参考にできるものではなかったなということでした。

特にすることがないからということで、1円でも安いお店で買い物をするとか、食費1日500円でいかに「あの店の味」を再現できるかとか、そういうことにたっぷり時間をかけられるということのようですし、それを楽しんでおられるようですが、そこまで味にこだわりがなく、また、そのためにたっぷり時間を費やしたいとも思えない私には、同じことをしようと思えばストレスがかかるでしょうから、楽しめないだろうと。
また、着るものももう着られなくなった場合以外買わないというようなことはさすがにめちゃくちゃストレスになるでしょうし…。

頭がよく、食にこだわりがあり、アクティブで、着るものには特にこだわりも興味もなく…というような方ならもしかしたら参考になるのかもしれませんが…。

お料理好きな方なら、本の中で本格的な「格安食材メニュー」を結構ページを割いて紹介しているので、それは参考になる方もおられるかもしれません。

ご興味を持たれる方がおられるかどうかはわかりませんが、また本棚に立てておきますね。


   

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年10月 | トップページ | 2014年12月 »