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2012年8月20日 (月)

「奇跡の脳」 ジル・ボルト テイラー著

以前読んだ本の中でこの本のことが取り上げられていて、脳科学者の方が脳卒中になられ、そこから回復していく過程などが書かれているとのことでしたので、気になって購入してみました。

もともとは単行本で出たもののようですが、私が買おうと思ったタイミングがちょうど文庫化されたところだったようで、ちょっとラッキーでした。(笑)

著者であるジル氏はもともと脳の専門家の方だそうですが、ある朝、脳卒中を起こされます。
初めは何が起きたかわからず、シャワーを浴びようとしたり、運動しようとしたりされるのですが、次第に状況が分かり始め、そこからどんな行動をとられたかがまず詳しく書かれています。

そして、病院に運ばれてからもどのような経過をたどって回復していかれたかも詳しく書かれています。

読んでいてとにかくすごいなと思うのは、脳卒中になったときのことをそれだけ覚えていて、更に言語中枢がかなりダメになってしまった期間があったにも関わらず何年も経ってからそれを本にまとめることがおできになったということです。

また、読んでいてとても興味深かったのが、実際に右脳と左脳には全く違う働きがあり、左脳の働きがストップしてしまうと自分が流体のように思え、宇宙の一部であるように感じるのだというお話でした。
そして、その感覚はとても幸福感に満たされたものだったというのも興味をひかれました。

そういう話は精神世界などについて書かれた本などでは読んだことがありますが、科学者の方が実際にそれを体験されたということですから、そういう意味でも面白いなと感じました。(非科学的なことを、科学者の方が自分の脳の働きを通して実際に体験されたということが。)

この方の脳卒中はやや特殊なものだったようではありますが、脳卒中のリハビリなどに参考にしてもらいたいというようなことも書かれており、確かに参考になるところはあるのではないかと思います。
もちろん、私のように脳卒中には今のところ縁のない人間が読んでも興味深く読めましたので、ご興味のある方はどうぞ。


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