「ほんとうに頭がよくなる『速読脳』のつくり方」 苫米地英人著
いつもお世話になっている先生がブログで紹介されていたので、あの苫米地氏が書かれたということとで、一体どんな内容なんだろう?と読んでみました。
文庫でしたので仕事の行き帰りに少しずつ読んでいたのですが、そして、こういうことをもし苫米地氏が目にされたら、やってみないからダメなんだとでも言われそうですが、私からすると著者の苫米地氏はやはり「天才」(もちろん適切な努力はされたのでしょうけど)だとしか思えないもので、凡人が書かれていることを実践したところでそんな風にはなれないのでは?とどうしても思ってしまいます。
著書の内容は、いわゆる「速読」について書かれているのは1、2章が中心で、その後は第3章が「まもなく始まる情報革命」、第4章が「活性化した脳機能で夢を掴む」、第5章が「お金の奴隷をやめよう!」というタイトルからもわかる通り、「速読」ということとは少し違った話になってきています。
内容は読みやすく、わかりやすいものでしたし、速読のテクニックやその他、脳を活性化させるテクニックなどが紹介されていて、素直にやってみようと思われる方には色々参考になるのではないかとは思います。
例えば、絵本と写真集2冊を同時にインプットしていくなど、それを読んだだけで脳が疲れてしまうような私は話になりませんが、こういう訓練をしたら脳が活性化すると、脳科学者の方がおっしゃっているので、きっと効果はあるのだろうと思います。
また、本書の終わりに、ハイサイクル・リーディング(著者の「速読法」の呼び名)で鍛えられたイメージ力は「あなたの夢を叶え、世界を平和にします。」と書かれています。
苫米地氏は単に本を速く読むためのテクニックについて語っておられるのではなく、最終的にはそれぞれの個人が夢を叶え、更には世界の平和を実現させようということを述べておられるのは、星の数ほどある速読術の本と大きく異なることなのではないかとは思います。
読みやすいのでご興味のある方はどうぞ。また本棚に置いておきますね。
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