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2010年10月25日 (月)

「発達障害当事者研究 ゆっくりていねいにつながりたい」 綾屋紗月・熊谷晋一郎著

もう随分以前にいつもお世話になっている先生にご紹介頂きながら、読み始めるまでに随分の時間が経ち、読み終えてからご紹介するまでにも数ヶ月経ってしまいました…。(汗)

著者の綾屋氏はご自身がアスペルガー症候群でらっしゃるそうで、本の帯にはこのようなことが書かれています。

外部からは「感覚過敏」「こだわりが強い」としか見えない世界の豊かさを、アスペルガー症候群当事者が、脳性まひの共著者とフリーズしながら探る画期的研究。

以前ご紹介した熊谷氏の著書もそうだったのですが、分厚い上、文字も小さめなので、読み始めるまでにぐずぐずしてしまいましたが、読み始めると比較的読みやすく、興味深く読めました。

以前、自閉症の男の子が書いた本を読んで、そうか、自閉症の子はこんな風に感じているのかと(もちろん全ての子が同じように感じているのではないでしょうけど)思ったのですが、この本もアスペルガー症候群であるご本人が書いておられることもあり、医者や学者の方などが書かれたものとは違って、よりよく理解できることがあるように思います。

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2010年10月18日 (月)

「優劣のかなたに 大村はま60のことば」 苅谷夏子著

数ヶ月前に読み終えたのですが、なかなかご紹介できずにいました。おまけに、この本を購入したのはもう2年以上前なのではと思います…。(2007年3月初版となっています。)

この本の著者は現在「大村はま記念国語教育の会」事務局長も勤めておられる、大村はま先生の教え子、苅谷夏子氏ですが、内容は大村先生のこれまでの膨大な著作を読み返し、その中から特に胸に響く言葉を60選び出されて、それぞれの言葉についてのエピソードや解説がなされたものになっています。

大村先生の言葉だけでもその素晴らしさがわかるものもありますが、選んだ言葉の後に書かれた苅谷氏の文章で、大村先生の言葉の素晴らしさが改めてわかるというものもあります。

引用されたそれぞれの言葉の出典がひとつひとつに書かれていますので、この本を読んで特に心に残った言葉があれば、その著作を読むということもできそうです。

中学時代に出会った一人の国語教師によって、苅谷氏の人生もきっと大きく変わられたのだろうと思います。それほど素晴らしい出会いだったのだろうなと、この本を読みながら改めて感じました。

あまりに偉大すぎて大村先生のような先生はこの先出てこられるかどうかわかりませんが、先生の言葉を読むと何かとても大切なものを思い出させて頂けるような気がいつもします。

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2010年10月11日 (月)

「わが子を『メシが食える大人』に育てる」 高濱正伸著

書店で目にし、高濱先生の著書であり、タイトルも気になる。おまけに新書で手軽だったこともあり、購入しました。

本の帯に「子どもを絶対ニートにしない方法を」と書かれており、内容も、高濱先生がお考えになる、子育て論、教育論という感じです。

6章から成っていますが、章のタイトルをご紹介すれば、ある程度内容が予想できるかもしれません。

1 「メシを食っていける力」が危ない!
2 ことばの力 ―― すべての学力と知性のベース
3 自分で考える力 ―― 思考のエンジンをぐんぐん回す
4 想い浮かべる力 ―― 魅力的な大人にするために
5 試そうとする力 ―― 人生を切り開いていく底力  
6 やり抜く力 ―― 力強く、たくましく生きるために! 

実際に、長年現場で子ども達と接し、受験指導などもされてきた先生の言葉には説得力を感じます。また、中学受験などをする場合においても、こういうことを意識して子ども達に向き合って行かれているんだな、そして、親御さんたちにもそうあってほしいと思っておられるんだなと、そんなことも感じました。

ただ、これまでに読んだ先生の著書でも同様のことを述べておられるところも少なからずあるようにも感じましたので、色々と先生の著書を読まれている方には新鮮味はあまりないかもしれません。

新書でお手軽ですので、これまで先生の著書をあまり読まれたことがない方などは、まず読んでみられるのもいいかもしれません。

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2010年10月 4日 (月)

「なぜ人生は、うまくいかないのか?」 アルボムッレ・スマナサーラ著

以前、この方の「怒らないこと」という著書を読んだことがあり、ブームなのかなんなのか、最近仏教関連の本を書店で目にすることも増え、「怒らないこと」がわかりやすい言葉で書かれていたこともあり、目にとまったこちらも読んでみることにしました。
ただ、買ってからしばらく積まれたままだったため、出版されたのはもう3ヶ月余り前のものです。

著者紹介によると、1945年生まれで1980年に初来日ということですが、よくこれだけ日本語を上手に、わかりやすくお使いになるなと、内容とは別のところでも感心してしまいます。

私自身は特定の宗教を信仰しているわけではなく、また、何か宗教に興味があるというわけでもないのですが、スマナサーラ師や小池龍之介氏の本を読んでいると、仏教の悟りを開いている方は心穏やかに日々を過ごしておられるんだろうなということはしみじみ感じました。

この本は文章はわかりやすく易しいのですが、内容はお釈迦さまの教え、仏教でのものの考え方などが中心で、扱っているテーマがかなり大きいわりに、本のボリュームがあまりないので、なんとなくぼんやり、漠然と、う~ん、こういうことかなぁ?という程度にしかわからない印象を受けました。(まあ私の理解力に問題がある可能性も大ですが。)

でも、「誤知」という考えは興味深く、また、「無常」というのも言葉は知っていましたが、具体的にどういうことを指しているのかがなんとなく理解できた気がします。

私たちは皆、主観でものを見ており、それぞれに、自分が見たものが正しいと思っているけれど、それ自体が間違っているのだというようなお話が書かれており、全体にもう少し掘り下げて、つっこんで、詳しく書いてあればなぁと思いました。
もしかしたら、詳しく書かれた本も既にお出しになっているかもしれませんので(既に何冊も著書がおありのようですので)、また書店にでも行った際に見てみようと思います。

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