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2009年11月 2日 (月)

「職業“振り込め詐欺”」 NHKスペシャル「職業“詐欺”」取材班

ネット書店のDMで紹介されていて、なんとも気になるタイトル、更に、そこに載っていた表紙の帯に書かれた言葉に、思わず注文してしまいました。

書かれている通り、NHKスペシャルで放送されたテーマを書籍化したもののようです。
そして、帯に書かれている「なぜ?振り込め詐欺に手を染める有名大学・一流企業出身者のエリートたち」という言葉ですが、本書を読みながら、なんともやり切れない、悲しいような、でも、背筋がぞっとするような、そんな感覚を持ちました。

ニュースではもう聞き飽きるほど言われている「振り込め詐欺」。
テレビをほとんど見なくなって久しい私には、その手口自体、もう下火になってきているのだと思っていました。
しかし、実態は全く違っているようで、また、恐ろしいことに、この犯罪者たちにも序列が出来上がっていて、指示を出し、一番リスクの高いところから遠くにいるのは高学歴だったり、一流企業に勤務していたような、「頭のいい」人間だということでした。

これまで、この犯罪について深く考えてみたことがありませんでしたが、NHKの方の根気強い取材などで明らかになったところでは、この犯罪に手を染めている、それも上層部にいるような若者達は、「お金持ち」であることが全てというような価値観を持っていて、「金を持っているものが勝ち組。勝ち組になるためには手段は選ばない」的な発想があるということです。

この中で紹介されている何人かは実際に、数年間詐欺で荒稼ぎした後、起業して会社を経営しているようです。
もともと、起業するための資金を集めるために「詐欺」という犯罪を選んだという考え方のようなのです…。

どうにもやむを得ずという犯罪なら、良心の呵責などということもあるのでしょうけれど、価値観自体が完全にずれてしまっているそんな若者達に、いくら良心に訴えようとしても、何も響かないのかもしれません…。
それを考えると、本当に恐ろしく、また、なんとも悲しい気持ちになります。

私達大人が、いつの間にかそんな子ども達を育ててしまっているのかもしれないということを、真剣に考えなくてはいけないのではないでしょうか。

振り込め詐欺の多くは親の子どもに対する愛情に付け入るような手口で、だからこそ、被害者も冷静な判断ができなくなってしまうのだと思います。
本当に本当に卑劣極まりない犯罪だと思うのですが…。

是非多くの方に読んでみて頂きたい(なんとも重い気持ちになりますが…)内容だと思います。

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