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2009年10月22日 (木)

「高学歴大工集団」 秋元久雄著

書店でタイトルが目に留まり、おまけに帯には「大工は超エリートだ!IQの高い若者こそ大工になれ!」なんて書いてあるものですから、思いっきり興味を惹かれ(何しろ、もともと職人になりたかった人間ですし…。もちろん、今から大工は目指しませんけど…。年齢的にもIQ的にも。(汗))、早速読んでみました。

著者の秋元氏は「株式会社平成建設」の社長をされている方だそうです。
そして、この著書は秋元氏の会社「平成建設」について、また、その会社を興すに至った経緯やそれまでのキャリアなどについて書かれています。

秋元氏ご自身はお爺様、お父様とも大工の棟梁をなさっていたそうで、もともと大工のお仕事がどれだけ素晴らしいかを身をもって感じておられたようですが、高いところが苦手だったそうで、大工の道を志すことはなかったようです。(詳しくは本書で。)

個人的にめちゃくちゃ興味深いのは、この先どんどん減っていくことが予想される「大工」の将来を危惧し、業界では異端の「内製化」(下請けに仕事を発注して分業するのではなく、全ての仕事を社内で行うということのようです。)に取り組んでおられるそうです。

つまり、「大工」や「職人」をも正社員として募集し、1から育てるということを実践され、20余年やってこられたそうです。

読んでいて、すごいなぁ~、素敵だなぁ~、大工かっこいいなぁ~と。(笑)
これがまだ私が大学生ぐらいの頃だったら……全く違う人生を歩むことになっていたかもしれません。(笑)

正社員として大工を募集すると、東大、京大をはじめとする有名大学からの応募者が毎年集まってくるそうです。
でも、なんかわかるなぁ~と。

昔は難関大学を出て大工だなんて!という感覚だったのでしょうし、今もそういう感覚は残っているのかもしれませんが、若い人たちの中にも物づくりに憧れる人、職人に憧れる人は絶対いると思いますし、「大学に進学する」ということは、もう既に何も「特別なこと」ではなくなってきているとも思います。

となれば、大学にまで進学したものの、さて、進路をどうしよう…となったとき、職人に弟子入り…などとなれば、なかなか難しいかもしれませんが、社員として雇ってくれて、その上で修行ができるとなれば、そりゃあ魅力を感じる方はそれなりにおられるのではと思います。

ああ、いいな~。かっこいいな~。

あ、でも、一番かっこいいのは著者の秋元氏ご自身だと思います。
この方のお考えはとても真っ直ぐで気持ちよくて、こういう経営者が増えたら世の中変わるだろうなと思うお一人です。

ご興味のある方はどうぞ。

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