« 「自分をあきらめるにはまだ早い」 手塚真輝著 | トップページ | 「強いリーダーはチームの無意識を動かす」 橋川硬児・石井裕之著 »

2009年5月11日 (月)

「のび太・ジャイアン症候群」 司馬理英子著

去年の今頃この本を買い、少し読みかけていたのですが、一度自分の手元からなくなり、半月後に戻ってきました。しかし、なかなかそれを読む気になれず、長らくほったらかしていたのですが、先日、急に読んでみようと思い立ち、続きを読み始めたら、今回はどんどん進む、進む。なぜ、以前読もうとしたときになかなか進まなかったのかが不思議になるほどでした。

「のび太・ジャイアン症候群」と表現されてはいますが、一般的には「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」と呼ばれる発達障害について書かれています。

副題に「いじめっ子、いじめられっ子は同じ心の病が原因だった」とも書かれており、その代表として「のび太」と「ジャイアン」の名前を使っているようです。

著者は1978年に岡山大をご卒業され、83年には大学院を卒業。その年、渡米し、ワシントン大学で研究に携わられたとの紹介があります。
そして、1985年に次男が誕生したあと、専業主婦になられ、4人のお子さんを育てられたとも書かれています。

医学博士でもある著者がこの著書を書かれることになったきっかけは、ご自身のお子さんのうちお二人がADHDであると診断されたこと、そして、ご自身もその障害を持っているとわかったことのようです。

これを読めば読むほど、もしADHDの可能性があるのであれば、適切な診断を受けられるのがいいのではと感じました。(それ自体が日本ではまだまだ難しいのかもしれませんが、著者ご自身も東京でクリニックを開院されているようですし、ご専門の方もおられるのではと…)

というのも、この本を読む限り(過去に読んだADHD関係の本にも同じようなことが書かれていましたが)、適量の薬をきちんと処方してもらった上で服用を続けることで、症状が軽減され、子ども自身も楽になるというようなことが書かれているからです。

大変デリケートな話題だと思いますし、素人の私が軽々しくいえるようなことではないとも思いますが、簡単にレッテルを貼って差別しようということではなく、薬で症状が軽くなる可能性があるのであれば、子どもにとってもご家族にとっても、その方が幸せなのかもと思ったりもします。

もちろん、私はほんの数冊、こういった本を読んだことがあるだけですので、あまり軽々しく言ってはいけないこともわかっていますが、もし、お子さんのことで悩んでおられ、それがADHDの可能性が0ではないのでしたら、一度この本を読んでみられてはと思える、しっかりした内容の1冊でした。(何しろ、ご自身やそのお子さんたちが実際にその症状で悩み、苦しまれてこられた方が書いておられますから。)

|

« 「自分をあきらめるにはまだ早い」 手塚真輝著 | トップページ | 「強いリーダーはチームの無意識を動かす」 橋川硬児・石井裕之著 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/96750/44588970

この記事へのトラックバック一覧です: 「のび太・ジャイアン症候群」 司馬理英子著:

« 「自分をあきらめるにはまだ早い」 手塚真輝著 | トップページ | 「強いリーダーはチームの無意識を動かす」 橋川硬児・石井裕之著 »