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2009年2月 9日 (月)

「世界最大の虫食い算」 安福良直著

先日、もうひとつのブログで少し書きましたが、虫食い算をこよなく愛しておられる(と思われる)安福氏の著書のご紹介です。

「世界最大の虫食い算」  安福良直著 文藝春秋(文春新書)

評価 う~ん……。(悩)

パズルは、ブームになる前から結構好きで、遡れば会社員時代にジグソーパズルにはまったり、イラストロジックにはまったり、会社を辞めて後、数独やら漢字系のパズルやら、今の仕事を始める前から結構あれこれやっていました。

で、独立してから、子どもたちにもパズルがよさそうだということを感じ、書店でパズル本を見たりすることもあるのですが、「ニコリ」は知っていても、編集長がどなたかまでは全く知りませんでした。

この本はネットでタイトルを見たときに、虫食い算のパズル本なのかな?と思って注文してしまったのですが、ちょっと考えれば、文春新書で「パズル本」はさすがにないですよね。(苦笑)
上述の「ニコリ」の編集長をしておられる方の著書ですが、内容はその方が高校1年のときに1冊の虫食い算の本と出会い、それがきっかけで虫食い算の世界に入り込んでいったという経緯が紹介され、ご自身が作られた超巨大「完全虫食い算」がどのようにして作られたか、作っている途中でどんな発見をしたかなどが綴られています。

文体は関西ノリでとても読みやすく、ときどきくすっと笑ってしまったりもするのですが、読み進むにつれ、この方がとても楽しそうだとか、とても感動しておられるなとか、そういうことは伝わってくるものの、あまりにもすごい数字の羅列で、おまけにそれについての言葉での説明も話のスケールが大き過ぎて、私の頭では今ひとつ理解できず…。(汗)

もともと、小さい頃から数字に対してとても興味がおありだったようですし、甲陽学院から京都大理学部という経歴の方のようですので、頭のつくりがもともとかなり違うわけで、私がついていけないのは仕方ないということで。。。
しかし、とにかくこの方がすごいと思うのは、高1のときに、1984年にちなんで、□が1984個あるものをということで巨大虫食い算を作ろうと思い立ち、それを作り始められたそうですが、計算はほぼ全て手作業で、間違いがあっては完成しないので、検算もして…と、大学ノート何冊分もの計算をし続けられたということです。

大学に進学されてからも、数年のブランクの後、更に大きなものに取り組みはじめられたようですが、そのときにもコンピュータや大型計算機などは使わず、手作業で答えが一つしかない24010桁目まで(12桁+小数第1位の13の数字÷12桁の問題を)計算し続けられ、答えが一つしかない壮大な完全虫食い算問題を完成させたということ。
これはもう、好きでなければ絶対にできないことですし、好きだからこそ、著者がいう「神様」にも出会えたのだろうと思うことがいくつもありました。

甲陽に行って、京大を出て、パズルを作っているというのは、もしかしたら「もったいない」と思われる方も少なからずおられるんじゃなかろうかと思いますし、私もそれは思わないではないのですが、ただただ感服。すごい方がいるもんだ…って感じでした。

ちなみに、その超巨大完全虫食い算は、問題を載せるのがあまりにも大き過ぎてということで、最後の方に解答だけが載せられています。しかし、その解答だけで30ページあまり費やしているということだけでも、実際に紙に問題を書いたらどれだけすごいことになるのか、既に想像の域を超えているなと…。(苦笑)

しかし…個人的には、著者がどれだけ虫食い算を愛しているかが伝わってきて、なんだかちょっと幸せな気分になれる本ではありましたが、正直言って、どんな方が読まれるんだろう?というのが率直な感想です…。

数字に興味のある方、虫食い算がお得意な方、パズル好きな方、読んでみられてはいかがでしょう?
同業の先生方も、ここまで大きなものは別として、子どもたちに虫食い算は使えるかも…と思われるかもしれません。

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