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2008年9月 4日 (木)

「さらに・大人問題」 五味太郎著

先日ご紹介した「大人問題」があまりに面白かったので、その後、五味さんの絵本やエッセイを何冊か買いました。
で、もちろん、こちらも読んでみました。

「さらに・大人問題」 五味太郎著 講談社文庫

評価 ★★★★☆

「大人問題」の続編で、こちらももともとは単行本だったのが文庫化されたようです。
やはりとても読みやすく、痛快で、まあ、中にはちょこっと、う~ん、それは私はちょっと違うかなぁと思うこともあるにはあるものの、大筋で大共感、しばしば大笑い。(笑)

この方と実際にお話ししたらどんななんだろうなぁと思ったりしてしまいますが、間違いなくとても頭のいい、センスもいい、楽しいけれど、こちらがいい加減だとすっかり見透かされてしまいそうな怖さのある、そんな方なのかなぁと想像してしまいます。

一応、章立てのようなものはあって、以下のようになっています。

やはり「学校問題」である
そして「家庭問題」である
つまり「結婚問題」である
ついでに「老人問題」である
ちなみに「からだ問題」である
ようするに「一般社会問題」である
けっきょく「教育問題」である
まとめて「人権問題」である

そこらじゅうに「目からウロコ」的な、だけどとっても「力の抜けた」言葉が並びます。
例えばこれだって、私ははっとしました。

● 子どものころ、ハンカチ・ちり紙を忘れて、先生に怒られたとか、通信簿に「忘れ物が多い」と書かれたという人、けっこう多いと思います。あの、忘れたことを「叱る」というのはなぜなのか、ぼくはいまだによくわかりません。
● 忘れると「不便だ」というのは確かにあります。でも、たとえば、学校に鉛筆を持っていくのを忘れたとしても、誰かに借りるとか、落っこちてるのを探すとか、書かないで覚えちゃうとか、いろんな手があるはずです。忘れ物ばかりしていると人生つまずくから、出世できないから、そういうくせを直してあげようという親心だとでもいうのでしょうか。もし、そうだとしても、だから「叱る」というのはやっぱり変です。

● 習いごとに関して、母親は必ず「子どもが楽しそうだから、やらせている」「子どもが自分で行きたいと言ったから、行かせている」と言います。自主性というやつを重んじているというポーズをします。じゃあ、「英会話じゃなくて、今川焼きを作る教室はどうですか。子ども、喜びますよ」なんて言っても、行かせません。 
(注:私的には、今川焼きを作る教室にも行かせちゃう親御さんは案外いそうな気もしますが…。)

● 地雷禁止法に関するニュースを見るたびに、もうこんな世界とつき合うのはやめたいなと思います。地雷禁止法を作るぐらいなら、なぜ戦争禁止法を作らないのでしょうか。
「地雷はダメだけど、ミサイルはOKです」なんて、「チョップはいいけど、目突きはダメ」などとやっているプロレスのルール以下の話です。とても子どもに説明できません。

こんなのはほんの一例で、もうそこらじゅうで声を出して笑ってしまったり、ドキッとしたり、ハッとしたりの連続です。
かなりはまっております。(笑)

こちらもオススメです。

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