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2008年9月29日 (月)

「芸人学生、知事になる」 東国原英夫著

書店でたまたま知事の本を見つけました。2冊あったのですが、とりあえずこちらを購入。
宮崎県の建て直しに尽力されている、元お笑い芸人の知事が、どんなことを書かれているんだろうと読んでみました。

「芸人学生、知事になる」 東国原英夫著 実業之日本社

評価 ★★★★☆

知事のことはもちろんお笑い芸人の頃からテレビを通じて知っていますが、どんな芸をしていたかの記憶は全くなく、むしろ、脚本を書いたりというような、たけし軍団の中でもちょっと知的なイメージはありました。

ただ、数年前に風俗店で未成年とどうのこうのという報道がきっかけで芸能活動を自粛されたことはなんとなく知っていました。
しかし、そのことについてはこの本を読んで、改めて驚き、マスコミの怖さというかを感じました。

その後、宮崎県知事に立候補されたときには、一体なぜ?と思いましたが、その後のご活躍ぶりをメディアを通じて見聞きするにつけ、すごいなぁ、本気で変えると思えば、トップが代わるだけでこんなに変わるんだなとも(それは、横浜市長の場合でも感じたりしていましたが。)思いました。
以前に、テレビのドキュメンタリーで取り上げられていましたが、思わず応援したくなるほど頑張っておられるのが伝わってきました。

しかし、実際には何にも知りませんでした。
そして、この本を読んで本当に驚くことが沢山ありました。

もともと、学生時代からとても頭のいい方だったようです。
それでも、決められたレールに乗るのは嫌だという思いから、お笑いの世界に足を踏み入れたようです。
しかし、人気の絶頂の頃にマスコミで未成年と・・・というニュースが流され、叩かれた。そして、自主謹慎。芸能活動停止。
それが転機となり、早稲田を受験して大学生になり、今の知事がおられるようです。

あの頃流れたニュースはぼんやりとしか覚えていませんが、私はこの方ご自身が罪に問われたのだと思っていました。しかし、実際は全く違ったそうなのです。
そういうお店に行くことの是非はともかくとして、そういうお店自体は法に触れる場所でもないわけですから、行く行かないは個人の自由です。
ただ、あのとき問題になったのは、その店の経営者が未成年者を働かせていたことだそうで、その事実を確認するために事情を聞かれただけだったそうです。
少なくとも、そういう業界の雑誌ではその子は19歳と紹介されており、それを信じていたとも書かれていました。
なので、実際には事情を聞かれただけで、法的には何の咎めも受けていないそうですし、警察に事情を聞かれたときには、そのこと自体も秘密にするということになっていたらしいのです。

それをどこかのマスコミが後に取り上げ、18歳未満の子と・・・というところだけがどんどんとひとり歩きし、芸能活動を自粛するしかなくなったと。
売れっ子のお笑い芸人が、仲間たちと呑んで、その流れで風俗店に行き、未成年とは知らずに遊んだだけのことだったということを知り、正直なところかなり驚いてしまいました。
そのことでこの方の人生は大きく転換してしまったわけですだから。

でも、結果的に、そのことがあったから今がおありなんだと思うし、多分今の生き方を選んだことには満足しておられるようにも思うので、その事件も、ある意味神様からのギフトだったのかもしれないと思いますが。

と、その部分ばかり書いてしまいましたが、内容は以下のような構成になっています。

プロローグ 人生はいつでも再構築できる
第1章   お笑い芸人失格
第2章   中年男の決断
第3章   芸人学生の大学生活
第4章   2度目の受験と卒論
第5章   人生、生涯勉強
エピローグ 自己変革がもたらす奇跡

とても読みやすく、個人的には色々感じることも多く、面白かったです。
やはり、とてもとても頭のいい方なんだなと思いますし、仮にそんな事件がなくても、もしかしたらこういう道へ進まれたかもしれませんが、年齢その他を考えても、やはりこの方にとってはあのタイミングでマスコミに叩かれたことは、今につながる貴重な出来事だったのではと思います。(もちろん、そのときは本当にお辛かったようですし、軽々しくそんなことを言ってはいけないのかもしれませんが。。。)

今、高校生や大学生で、なんとなく学生をしているような子達が読むと何か感じるものがあるかもしれませんし、社会人である私たちも、改めて色々なことを考えさせたれたりするのではと思います。

芸人だったときは特に好きではありませんでしたが、知事になられて印象が変わり、この本を読んでますます好印象になりました。
お体に気をつけて頑張って頂きたいなと思います。(なんか変な感想・・・。)

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2008年9月25日 (木)

「人生は勉強より『世渡り力』だ!」 岡野雅行著

以前読んだ岡野社長の本が面白かったので、6月に出版されたこの新書を注文してみたのですが・・・。

「人生は勉強より『世渡り力』だ!」 岡野雅行著 青春新書

評価 ★★★☆ (面白いのですが、前に読んだものとかなり内容がかぶっていまして・・・)

評価に書かせて頂きました通り、前回読んだ本の内容とかなりに通っているところがあり、私にとっては今ひとつ感動しなかったかなと・・・。
ただ、これまでに岡野社長の本を読まれたことのない方であれば、大いに楽しめる、参考になる、そんな内容なのかなとも思います。

また、読まれるのであれば、女性よりは男性、そして、男性でも野心のある方、成功してお金持ちになりたいという方、そのためには努力を惜しまないよという方などには参考になるのかなとも思います。

内容は6章から成っており、それぞれの章は以下のようになっています。

1章 "おいしい情報"を手に入れる「世渡り力」
2章 人を引き寄せ、動かす「世渡り力」
3章 自己演出で評価を上げる「世渡り力」
4章 仕事の"敵"から身を守る「世渡り力」
5章 遊びから最高のアイデアを生むコツ
6章 どこでも生きていける「腕」の鍛え方


内容はその通りだなと思うことも多いのですが、やはり岡野社長だからこそのところもあるようにも思え、これをそのまま参考に・・・とはなかなかいかないのではという気もします。
ただまぁ、そう思う人間はその程度に納まるということかもしれませんので、大成功する人はこれを読んで、「よし俺も!」と素直に思えるのかもしれませんが。(笑)

読んだ感想としては、頭のいい人、腕のいい人を尊敬する私にとって、岡野社長、やっぱりすごいなぁ・・・と思ったという感じですね。

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2008年9月22日 (月)

「すてきなひながな」 五味太郎作

五味さんにすっかりはまっていることもあり、先日、子どもによさそうな本の中からピックアップして注文してみました。

「すてきなひらがな」 五味太郎作 講談社

評価 ★★★★

中身が全くわからなかった上、若干お高めなので、とりあえずまずは1冊ということで「ひらがな」を注文しました。
他にも漢字とカタカナのものもあるようです。

注文の際にほかの方のレビューを見て、おおよそは想像していましたが、さすがというかなんというか、おしゃれで素敵です。

つくりは左のページにどーんと大きくひらがなが1文字。あから順に進んでいくのですが、どーんと書かれた1文字には書き順の番号もふってあります。
また、左ページにはそのひらがなではじまる言葉が絵や写真付きで書かれ、言葉の下には英語とその読み方も書かれています。
(例えば、「あ」のページだと、5つの言葉が書かれていますが、そのひとつはありの絵の下に「あり【ari】・ant(ント)」という具合に書かれています。)

絵ももちろん可愛いのですが、どのページにもひとつ、実物の写真が使われていて、例えば、「く」のページでは釘が「く」の字に曲げられている写真だったり、それがしばしばとてもおしゃれなのです。

英語が苦手な私としては、これを見ながら、へぇ~、英語でこう言うんだ~みたいな発見もあったりして・・・(汗)

50音を順に取り上げていますが、「を」は一番最後で、それについては絵がありません。
また、濁点、半濁点のつくひらがななどは、その後に紹介されています。

ひらがなを覚える頃の子どもが見たらどう感じるのかはわかりませんが、文字が大きくて見やすいですし、色もきれいで、絵も可愛い。そして、センスも素敵。
というわけで、個人的には結構好きです。

でも、うちの教室の子たちにはあまり必要ないかなぁ…。
むしろ、英語を覚えるのに使えるかな?(レッスンでは使わないけど…。)

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2008年9月18日 (木)

「消える学力、消えない学力」 田中保成著

このところ、私にしてはまあまあのペースで本を読んでいます。
普段でもなかなかうまく時間を使えていないのに、ここのところ新たに時間が必要なことが起きてしまい、ご紹介のペースが追いつかないのですが・・・。

「消える学力、消えない学力 算数で一生消えない論理思考力を育てる方法

田中保成著 ディスカヴァー携書

評価 ★★★★

つい最近、「進学塾不要論」の水島先生の新しい著書が出ているのを見つけ、ネットで注文。翌日、別の用があって書店に行ったら、それと一緒にこちらも見つけましたので、タイトルも気になるところですし、読んでみました。

著者の田中先生は音羽塾主宰と書かれていますが、現在は東京文京区で個人指導の総合学習塾をなさっている方のようです。
以前は「埼玉県春日部市の個人指導塾で30年間、小学生から高校生までを指導。子どもたちと徹底的につき合い、『できない子』のつまずきを克服してきた指導方法には定評がある。」と紹介されています。

また、本の帯にはこう書かれています。

算数力と論理思考力が
ぐんぐん伸びる、
地頭のいい子になる

小学校算数教育30年のプロ塾講師
によるまったく新しい算数の教え方

個人的には「まったく新しい」かどうかはわかりませんが、内容は概ね感心、共感、賛成という感じでした。
ただ、著者紹介でも書かれていたように、高校生までの指導をされる方だけあって、ところどころ私にはいささか難しく感じられるところもありましたが・・・。(汗)

「はじめに」に書かれていることを少しご紹介しますと・・・。

◎算数はひらめきがすべてではない!
(前略)
 「うちの子は、算数が苦手なのですが、試験のときにすぐひらめくようになるには、どうすればいいのでしょうか?」
 もしかしたら、この本を手に取ってくださったみなさんも、同じような悩みを抱えていらっしゃるのかもしれません。
 しかし、こういう質問を受けたら、私は次のようにお答えしています。
 「ひらめき力を身につける方法はありません。」
 冷たく聞こえるかもしれませんが、残念ながらこれは事実なのです。(中略)

 では、算数ができるようになるにはどうすればよいのでしょうか。
 それは、本書の主題である「論理思考力」を鍛えることです。
 算数こそ、論理を重んじる学問だからです。(後略)

そして、本書の構成は以下のようになっています。

第1章 準備編 これが鉄則、最初の3ステップ
 1 まず、「感覚」を身につける
 2 「感覚」が身についたら、「基本思考」を理解させる
 3 具体的思考から抽象的思考へ
 4 算数の基礎力を強化する4つの小さなヒント
第2章 論理思考力 10のスキル
 1 道具を多く持つ -情報収集力-
 2 関係する知識を呼び出す -検索力-
 3 知識を関連づける -構成力-
 4 複雑な問題を単純な要素に分解する -分解力-
 5 具体的な数字をあてはめてみる -具体化力-
 6 図やグラフで表現する -視覚化力-
 7 視点を変える -発想力-
 8 場合に分けて考える -推理力-
 9 規則性を見つける -洞察力-
 10補助線を引く -直観力-
 おまけ 見当をつける -大局観-
第3章 実践編 中学入試問題に挑戦!

章と項目の見出しである程度の内容はお分かりかと思いますが、小学生の算数(高学年や中学入試向けだと思います)に関しては参考になることも多いのではと。
ご興味のある方はどうぞ。

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2008年9月15日 (月)

「強運になる4つの方程式」 渡邉美樹著

久しぶりにワタミの渡邉社長の著書を読んでみました。
不思議なもので、これを購入して間もなくある出来事があり、そのときにこれを読むことで自分の気持ちの整理ができました。
まるでそうなることを予想していて購入したようなタイミングでした。

「強運になる4つの方程式 - もうダメだ、をいかに乗り切るか 

渡邉美樹著 祥伝社新書

評価 ★★★★☆

相変わらず(?)渡邉社長は渡邉社長で、いつ読んでも本当に真っ直ぐで気持ちよい、そして本当に偉大な方だなと、今回も思いました。

内容としては6章から成っており、それぞれ以下のようになっています。

1章 「コムスン買収」で改めて感じた強運
2章 【第一の方程式】神様が応援したくなるような努力
3章 【第二の方程式】原理原則を外さない
4章 【第三の方程式】明るくて、人との出会いがある
5章 【第四の方程式】心に一点の曇りもない
6章 【強運を引き寄せるために】悩んでいるあなたのために

内容的には、社長の生き方、ポリシーのようなものが多く書かれているため、どうしても過去の著書と重なるところも少なからずありますが、いつ読んでもこの方の本はすがすがしい気持ちにしてくださいます。

ここまで真っ直ぐに、真っ正直に、ずるいこと、後ろめたいことを一切せず、正攻法の努力で成功された方は恐らくとても少ないのではと思います。
今の時代、松下幸之助さんや本田宗一郎さんなど、偉大な経営者と呼ばれている方々がおられますが、渡邉社長もそんな、歴史に残る方になられるのかなと思ったりします。

1章の「コムスン買収」の件でも、最終的には買収はできなかったわけですが、そこに書かれている言葉は、私も大いに共感するところの多いものでした。項目の見出しをいくつか挙げますが
"水面下の交渉"は一切しない
すばやく気持ちを切り替える
起こることは全部いいこと
これらは、本当にそうだなぁと思うことでした。運を引き寄せるためにも大切なことだなと感じます。

コムスン買収に際して、色々な関係者への口利きをしてくださる申し出が少なからずあったそうです。
しかし、社長はそれら一切を断られたと。そして、こんなことを書いておられます。

 目先の利益を追い、小手先の手段を使ってしまうと、大きな流れに不自然な動きが出てくるのではないか、よい流れが崩れてしまうのではないか。私はむしろ、それを危惧しているのです。
 たとえば、何か裏取引をしたらワタミに決まったかもしれません。でも、そういうことをした瞬間に、「起きることは全部いいこと」という法則が根底から崩れ、悪いことが起こっていくような気がするのです。
 私は、これまで、正直に生きてきました。今も、誰にいつ見られても恥ずかしくないような生き方をしているつもりです。それが、私のベースなのです。ベースから外れたことをするとすべてが壊れそうな気がするので、自分らしくないことは絶対にしたくないのです。(
後略)

今回は読んだタイミング的に、私のために書かれているのではと思うようなこともたくさんありました。
ただ、共感できることは本当にたくさんあるものの、私は社長の10分の1も100分の1さえも頑張っていないよなとも思いました。
さすがに、ここまで素晴らしい人間には到底なれそうにありませんが、自分を甘やかすのはほどほどにして、「神様が応援したくなるような努力」に一歩でも近づけるよう、精進せねばと思いました。

悩んでいる方、迷っている方、渡邉社長のファンの方、オススメです。

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2008年9月11日 (木)

「6歳までにわが子の脳を育てる90の方法」 脳科学と子育て研究会著

数か月前に購入したのですが、結構分厚くて、ついつい後回しになっていました。

「6歳までにわが子の脳を育てる90の方法」

脳科学と子育て研究会 講談社

評価 ★★★★

書店でタイトルを見たときに、ちょっと勝手に勘違いをしていました。
最近「脳力」だのなんだのと、どうしたら賢くなるかという観点で書かれた本が多く、これもそういう本なのかなと思いながらも、脳科学の分野で著名な先生方に取材をしてまとめられたものとのことだったので、どんなことが書いてあるのか読んでみようと購入しました。

まず、「脳科学と子育て研究会」については以下のような紹介がなされています。

現代の子育てをめぐる状況に危機感を抱く教育者、ジャーナリストらが集まり、2005年に結成。
子どものこころやカラダと脳機能との因果関係を探る研究に着目し、脳科学の最新の研究成果を集め、子育てに活かせる具体的な方法を研究している。

そして、この著書を刊行するにあたり、協力された先生方は、私が著書などでお名前を存じ上げている方では、神山潤先生、ヘンシュ貴雄先生、その他にも6人の専門の先生方の名前が紹介されています。

で、私が勝手に思い込んだ「どうすれば頭がよくなるか」的内容なのかといえば、そうではなく、「子育て」を研究しておられる会の方が出されたということで、子どもの脳を健やかに発達させるために心がけるべきことが90項目にまとめられていました。
「勉強のさせ方」ではなく、純粋に「脳の健やかな育て方」の本という感じでしょうか。

本書は8章から成っており、細かい字で300ページ近いボリュームのため、私にとってはなかなか読み終えるのに時間がかかりました。(汗)
ですが、読みづらいということではありませんでしたので、小さいお子さんをお持ちのお母さん方はご興味があれば読んでみられてはと思います。

それぞれの章は以下のようになっています。

第一章 脳科学が証明した「六歳」まで
第二章 「早寝・早起き」を脳科学する
第三章 コミュニケーション脳力の高め方
第四章 「学ぶ力」の基礎づくりは六歳までに
第五章 がんばれる脳とカラダの鍛え方
第六章 脳がよろこぶ遊びの技術
第七章 子どもの脳を創るための栄養学
第八章 脳を育てるしつけの方法

内容は恐らく極力わかりやすく書いてくださっているのだと思いますが、専門的な言葉も結構出てきたり、色々な栄養素やその働きの説明が書かれていて、カタカナがいっぱい、どれがどの説明だっけ?と、私の頭では一度読んだだけではついていけないところもありました。(汗)

ただ、これを読みながら、昔は当たり前のようにされていたことが、現代ではすっかり消えてしまって、子どものためを考えると、親が意識してやらないといけないことが増えているのだなという印象を受けました。

早寝・早起きは昔はほとんどの家庭で当たり前のことでしたし、実際、私など、中学生になっても22時には寝るようきつく言われていました。
昔は夜遅くなればお店は閉まってしまうし、テレビ番組も終わってしまう。ビデオやDVDなんてものもないから、番組を録画してまで見ることもできない。当然、ゲーム機だってほとんどなかったし、携帯電話なんてものは想像もつかなかったような時代。
子どもたちは子どもたち同士で勝手に外で遊びまわって、日が暮れたら帰ってくる…。

そんな、昔なら何も特別ではなかったことが、幼い子どもの脳の発達にとっては、かけがえのない大切なものだったのだなと感じることがたくさん書かれていました。

また、研究でもまだはっきりと原因は特定されていないようですが、近年増えている「発達障害」についても、胎児期・乳幼児期にお母さんがどんなものを食べ、子どもにどんなものを食べさせたかなどによって影響があるのではという説があるようです。

また、大人にとってよくないものでも、子どもの脳の発達にとっては大切なものがあったり、大人にはいいとされているものでも、発達途上の子どもには害があったりという食べ物なども少なからずあるようで、知らないでいいと思って食べさせていると、実は悪影響があった…なんてことになると恐ろしいなと思いました。

いくつも例が挙げられていましたが、頭が良くなると言われている「DHA」をサプリメントで摂取することは、かえって脳を老化させる可能性があるとも書かれていました。
詳しくは読んで頂くとして、サプリメントを開封した時点で酸化が始まり、酸化が進んだDHAを摂取すると、かえって脳に悪影響を与えることがあるようです。

また、納豆やお豆腐などの大豆類を幼い男の子にはあまり食べさせない方がよいということも書かれています。

私には子どもがおりませんので、読んでいても「ふ~ん、そうなのか」と思うだけで済みますが、実際に子育てをしておられる方にとっては恐らく他人ごとではないでしょう。
もちろん、本にも書かれていましたが、これは絶対食べてはダメ!とかあまり神経質になりすぎるのもよくないとのことですので、そう不安に思われなくてもいいかと思いますが、いいと言われるものをたくさん与え、足りないものはサプリメントなどで補えば…という考え方は子どもにとってはあまりよいことではないようです。(大人にもでしょうけれど、脳の発達という面では大人はもう完成しているのでとのこと。)

もうひとつ驚いたのが、「カレーの食べすぎが注意欠陥・多動性障害の原因に?」という項目で、断定はできないものの、カレー粉に多く含まれる成分が、ADHDの原因になっているのではという可能性があるそうです。

小さいお子さんをお持ちの方、これから親になられる予定の方などは一度読んでみられてはいかがでしょうか。

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2008年9月 8日 (月)

「子どもの漢字力はお母さんが伸ばす」 卯月啓子著

やっと読み終えました。途中から若干流し読みになってしまいましたが・・・。

「子どもの漢字力はお母さんが伸ばす」 卯月啓子著 小学館

評価 ★★★☆

以前から時々、特に男の子のお母さんから、子どもが漢字を覚えなくて・・・というご相談を受けることがあり、うちでは漢字指導は特にしていないものの、何か参考になるものがないかなと。

個人的にはどんぐり倶楽部さんの漢字の塗り絵とか、「漢字の宝島」(こちらも漢字の塗り絵)などがいいような気もするのですが、学校では相変わらずドリルに漢字テスト・・・。
ドリルや漢字テストは本人がよほど真面目で覚えようという気がない限り、何度書いてもなかなかきちんと定着しないですよね・・・。

過去、塾に勤めていた頃、月1回漢字テストがありましたが、テストのために直前に勉強してくるような子は、テストでいい点は取っても、その後その漢字を使う問題が出てきても忘れてしまっているなんてことも珍しくありませんでしたから。

というわけで、「お母さんが伸ばす」となっていたので、お母さん方に参考になるかどうか読んでみました。

卯月先生の実践は本を読めば読むほど素晴らしいものだなと思いますし、こういう先生に受け持ってもらった子たちは、楽しく漢字に接することができ、幸せだろうなと感じます。
そして、先生ご自身は、家庭でお母さんが実践できるように色々な88のアイディアを「初級・中級・上級」などに分けてご紹介しておられ、内容も確かに読みやすいです。

ただ、これをご家庭で心がけて実践されるのは、果たして簡単なのだろうかと・・・。
少なくとも無精者の私にはなかなか難しそうな・・・。(汗)

そして、先生の実践が盛り上がって、子どもたちが楽しめるのは、やはりクラスメイトと一緒にやるというところも大きいのではとも思うのです。
一人でおうちでお母さんと一緒に・・・というのでは、やはりこれほどの盛り上がりがないだろうなとも。

ただ、全部を実践しなくても、参考になるところはあると思いますし、国語(漢字)指導に携わっておられる先生方には大いに参考になるのではと思います。
ご興味のある方はどうぞ。

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2008年9月 4日 (木)

「さらに・大人問題」 五味太郎著

先日ご紹介した「大人問題」があまりに面白かったので、その後、五味さんの絵本やエッセイを何冊か買いました。
で、もちろん、こちらも読んでみました。

「さらに・大人問題」 五味太郎著 講談社文庫

評価 ★★★★☆

「大人問題」の続編で、こちらももともとは単行本だったのが文庫化されたようです。
やはりとても読みやすく、痛快で、まあ、中にはちょこっと、う~ん、それは私はちょっと違うかなぁと思うこともあるにはあるものの、大筋で大共感、しばしば大笑い。(笑)

この方と実際にお話ししたらどんななんだろうなぁと思ったりしてしまいますが、間違いなくとても頭のいい、センスもいい、楽しいけれど、こちらがいい加減だとすっかり見透かされてしまいそうな怖さのある、そんな方なのかなぁと想像してしまいます。

一応、章立てのようなものはあって、以下のようになっています。

やはり「学校問題」である
そして「家庭問題」である
つまり「結婚問題」である
ついでに「老人問題」である
ちなみに「からだ問題」である
ようするに「一般社会問題」である
けっきょく「教育問題」である
まとめて「人権問題」である

そこらじゅうに「目からウロコ」的な、だけどとっても「力の抜けた」言葉が並びます。
例えばこれだって、私ははっとしました。

● 子どものころ、ハンカチ・ちり紙を忘れて、先生に怒られたとか、通信簿に「忘れ物が多い」と書かれたという人、けっこう多いと思います。あの、忘れたことを「叱る」というのはなぜなのか、ぼくはいまだによくわかりません。
● 忘れると「不便だ」というのは確かにあります。でも、たとえば、学校に鉛筆を持っていくのを忘れたとしても、誰かに借りるとか、落っこちてるのを探すとか、書かないで覚えちゃうとか、いろんな手があるはずです。忘れ物ばかりしていると人生つまずくから、出世できないから、そういうくせを直してあげようという親心だとでもいうのでしょうか。もし、そうだとしても、だから「叱る」というのはやっぱり変です。

● 習いごとに関して、母親は必ず「子どもが楽しそうだから、やらせている」「子どもが自分で行きたいと言ったから、行かせている」と言います。自主性というやつを重んじているというポーズをします。じゃあ、「英会話じゃなくて、今川焼きを作る教室はどうですか。子ども、喜びますよ」なんて言っても、行かせません。 
(注:私的には、今川焼きを作る教室にも行かせちゃう親御さんは案外いそうな気もしますが…。)

● 地雷禁止法に関するニュースを見るたびに、もうこんな世界とつき合うのはやめたいなと思います。地雷禁止法を作るぐらいなら、なぜ戦争禁止法を作らないのでしょうか。
「地雷はダメだけど、ミサイルはOKです」なんて、「チョップはいいけど、目突きはダメ」などとやっているプロレスのルール以下の話です。とても子どもに説明できません。

こんなのはほんの一例で、もうそこらじゅうで声を出して笑ってしまったり、ドキッとしたり、ハッとしたりの連続です。
かなりはまっております。(笑)

こちらもオススメです。

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2008年9月 1日 (月)

「ことわざ絵本」 五味太郎著

これまで教室には五味さんの本といえば絵本が2冊あっただけで、ただ、その絵本は結構子どもたちに人気だったので、子ども用にいいかなと注文してみました。

「ことわざ絵本」 五味太郎著 岩崎書店

評価 ★★★★

教室の子の中にはことわざに興味がある子もいなくはないし、五味さんの絵つきだったら、勉強しようということではなく、楽しく読んで、へぇ~って思えるかもと、ネットだったので中身のわからぬまま注文しました。

で、結果、大人でも楽しめます。(笑)

見開きの右ページには昔からのことわざ、左ページにはそのことわざから五味さんが考えたオリジナルことわざ(?)が書かれており、取り上げられている昔からのことわざは100個。オリジナルを合わせると200個のことわざが書かれています。

五味さんの絵とともにことわざの説明が書かれていて、低学年だとちょっと読むのが難しいところもあるかなと思いますが、見ているだけでも結構楽しめるかなと思います。

個人的には、「創作ことわざ」の方でやや無理矢理感を感じるものもありますが、子どもがあははと笑いながら、わかりやすくことわざを学べるという意味ではすごいと思います。

例えば、これより面白いのがたくさんありますが、わかりやすいのをひとつご紹介しますと…。

昔からのことわざ「花よりだんご」 → 創作ことわざ「パンダよりパンだ」

子どもたちの反応がちょっと楽しみです。
でも、大人が読んでも、なかなか楽しい気がします。

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