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2008年9月11日 (木)

「6歳までにわが子の脳を育てる90の方法」 脳科学と子育て研究会著

数か月前に購入したのですが、結構分厚くて、ついつい後回しになっていました。

「6歳までにわが子の脳を育てる90の方法」

脳科学と子育て研究会 講談社

評価 ★★★★

書店でタイトルを見たときに、ちょっと勝手に勘違いをしていました。
最近「脳力」だのなんだのと、どうしたら賢くなるかという観点で書かれた本が多く、これもそういう本なのかなと思いながらも、脳科学の分野で著名な先生方に取材をしてまとめられたものとのことだったので、どんなことが書いてあるのか読んでみようと購入しました。

まず、「脳科学と子育て研究会」については以下のような紹介がなされています。

現代の子育てをめぐる状況に危機感を抱く教育者、ジャーナリストらが集まり、2005年に結成。
子どものこころやカラダと脳機能との因果関係を探る研究に着目し、脳科学の最新の研究成果を集め、子育てに活かせる具体的な方法を研究している。

そして、この著書を刊行するにあたり、協力された先生方は、私が著書などでお名前を存じ上げている方では、神山潤先生、ヘンシュ貴雄先生、その他にも6人の専門の先生方の名前が紹介されています。

で、私が勝手に思い込んだ「どうすれば頭がよくなるか」的内容なのかといえば、そうではなく、「子育て」を研究しておられる会の方が出されたということで、子どもの脳を健やかに発達させるために心がけるべきことが90項目にまとめられていました。
「勉強のさせ方」ではなく、純粋に「脳の健やかな育て方」の本という感じでしょうか。

本書は8章から成っており、細かい字で300ページ近いボリュームのため、私にとってはなかなか読み終えるのに時間がかかりました。(汗)
ですが、読みづらいということではありませんでしたので、小さいお子さんをお持ちのお母さん方はご興味があれば読んでみられてはと思います。

それぞれの章は以下のようになっています。

第一章 脳科学が証明した「六歳」まで
第二章 「早寝・早起き」を脳科学する
第三章 コミュニケーション脳力の高め方
第四章 「学ぶ力」の基礎づくりは六歳までに
第五章 がんばれる脳とカラダの鍛え方
第六章 脳がよろこぶ遊びの技術
第七章 子どもの脳を創るための栄養学
第八章 脳を育てるしつけの方法

内容は恐らく極力わかりやすく書いてくださっているのだと思いますが、専門的な言葉も結構出てきたり、色々な栄養素やその働きの説明が書かれていて、カタカナがいっぱい、どれがどの説明だっけ?と、私の頭では一度読んだだけではついていけないところもありました。(汗)

ただ、これを読みながら、昔は当たり前のようにされていたことが、現代ではすっかり消えてしまって、子どものためを考えると、親が意識してやらないといけないことが増えているのだなという印象を受けました。

早寝・早起きは昔はほとんどの家庭で当たり前のことでしたし、実際、私など、中学生になっても22時には寝るようきつく言われていました。
昔は夜遅くなればお店は閉まってしまうし、テレビ番組も終わってしまう。ビデオやDVDなんてものもないから、番組を録画してまで見ることもできない。当然、ゲーム機だってほとんどなかったし、携帯電話なんてものは想像もつかなかったような時代。
子どもたちは子どもたち同士で勝手に外で遊びまわって、日が暮れたら帰ってくる…。

そんな、昔なら何も特別ではなかったことが、幼い子どもの脳の発達にとっては、かけがえのない大切なものだったのだなと感じることがたくさん書かれていました。

また、研究でもまだはっきりと原因は特定されていないようですが、近年増えている「発達障害」についても、胎児期・乳幼児期にお母さんがどんなものを食べ、子どもにどんなものを食べさせたかなどによって影響があるのではという説があるようです。

また、大人にとってよくないものでも、子どもの脳の発達にとっては大切なものがあったり、大人にはいいとされているものでも、発達途上の子どもには害があったりという食べ物なども少なからずあるようで、知らないでいいと思って食べさせていると、実は悪影響があった…なんてことになると恐ろしいなと思いました。

いくつも例が挙げられていましたが、頭が良くなると言われている「DHA」をサプリメントで摂取することは、かえって脳を老化させる可能性があるとも書かれていました。
詳しくは読んで頂くとして、サプリメントを開封した時点で酸化が始まり、酸化が進んだDHAを摂取すると、かえって脳に悪影響を与えることがあるようです。

また、納豆やお豆腐などの大豆類を幼い男の子にはあまり食べさせない方がよいということも書かれています。

私には子どもがおりませんので、読んでいても「ふ~ん、そうなのか」と思うだけで済みますが、実際に子育てをしておられる方にとっては恐らく他人ごとではないでしょう。
もちろん、本にも書かれていましたが、これは絶対食べてはダメ!とかあまり神経質になりすぎるのもよくないとのことですので、そう不安に思われなくてもいいかと思いますが、いいと言われるものをたくさん与え、足りないものはサプリメントなどで補えば…という考え方は子どもにとってはあまりよいことではないようです。(大人にもでしょうけれど、脳の発達という面では大人はもう完成しているのでとのこと。)

もうひとつ驚いたのが、「カレーの食べすぎが注意欠陥・多動性障害の原因に?」という項目で、断定はできないものの、カレー粉に多く含まれる成分が、ADHDの原因になっているのではという可能性があるそうです。

小さいお子さんをお持ちの方、これから親になられる予定の方などは一度読んでみられてはいかがでしょうか。

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投稿: みんな の プロフィール | 2008年9月12日 (金) 21時05分

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