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2008年6月19日 (木)

「『捨てる力』がストレスに勝つ」 斎藤茂太著

先日、問題集を見に書店に行き、なんとなく目に留まったので、久しぶりに茂太先生の本を買ってみました。

「『捨てる力』がストレスに勝つ」 斎藤茂太著 集英社文庫

評価 ★★★☆

しかし・・・本を読むまで知りませんでした・・・。茂太先生、亡くなられたんですね・・・、それも2年も前に。
先日ご紹介した大村先生は2005年に亡くなられたそうですし、続けて、近年ご逝去された方の本を読んでしまいました。

もちろん、茂太先生のことは著書を通じてしか存じ上げないのですが、穏やかな文体で結構和ませて頂いていたので、やはり何か淋しいものを感じます。
私はこれを文庫で購入したのですが(初版発行は2007年12月)、もともとは2005年10月に新講社から単行本として出版されたもののようです。

書店の文庫本の一角に斎藤茂太先生の本がずらりと並べられていたので目に留まり、色々あったのですが「捨てる」という言葉になんとなく惹かれて、この1冊を選びました。
ただ・・・現在ほとんどストレスを感じていない私には、どうもあまり必要のない本だったかもしれません・・・。(苦笑)

中をきちんと見ずに買ったため、タイトルで勝手に、整理術ではないですが、不要なものを処分したらいいというようなことが書いてあるのかと思ったのですが、冷静に考えたら、茂太先生がそういう本を書かれるはずはないですよね・・・。

というわけで、この本で「捨てる」対象になっているものは、物質的なものではなく、精神的なものでした。
章のタイトルをご紹介すると、以下のようになっています。

一章 「前向きな自分」になるために、捨てるものがある
二章 「よき人生」のために、捨てるものがある
三章 「捨てる人」ほど、大きく伸びる
四章 「日々安らか」に過ごすために、捨てるものがある
五章 「健康な自分」のために、捨てるものがある
六章 「うつ」を避けるために、捨てるものがある
七章 人間関係のために、捨てるものがある
八章 「自信を持つ」ために、捨てるものがある

読みながら、会社などの組織にいてストレスを感じている方や、そうでなくても、やや鬱っぽくなっているかも・・・というような方は、読まれたら参考になるのかもなと思いました。
1つの項目が3ページずつで、文章もわかりやすく、とても読みやすいです。

個人的にはストレスはほとんど感じていないものの、それでも、ところどころ、あ、と思うところもありました。

「69 コミュニケーションは密になったが、人間関係は希薄」と「70 人と人との信頼関係は、「不便さ」の中で育つ」の項には、現代の私たちは携帯やメールなどで頻繁に、密に連絡を取り合っていたりするのに、若者たちの中には「本当の友だちがいない」などと訴える人が多いというようなことが書かれており、便利さでは本当の信頼関係を築くのは難しいというようなことが書かれていました。
それはなんだかわかるなぁと。

あと、ストレス解消のために「何もしない」のは間違いというところも、普段休日には果てしなく、限りなくダラダラと過ごしてしまう私には耳の痛いところでもありました。(苦笑)

さらっと読める本ですので、ご興味のある方はどうぞ。

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