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2008年3月 6日 (木)

「トップコンサルタントがPTA会長をやってみた」 三谷宏治著

ネットでたまたま見つけ、タイトルが気になったので注文してみたのですが・・・。

「トップコンサルタントがPTA会長をやってみた 発想力の共育法 

三谷宏治著 英治出版

評価 ★★★★

PTAといっても、私には縁がない世界ですが、「トップコンサルタント」と「PTA」という言葉が結びつきそうにないだけに、どんな内容なのか気になって読んでみました。

著者の三谷氏は著者紹介(一部抜粋)によると、

東大理科一類入学、理学部物理学科に進学するも、学部卒で「文系就職」の途を選ぶ。
その後、ボストンコンサルティンググループ勤務、アクセンチュア勤務などの経歴を経て、現在は金沢工業大学大学院客員教授、グロービズ経営大学院客員准教授、早稲田大学大学院非常勤講師を務め、教育・研修活動、執筆・講演活動を行う。
特に力を入れているのは、大学・高校・中学・小学校等での教育活動。
世田谷区立二子玉川小学校07年度PTA会長。

となっています。
本書の構成は以下のようになっています。

Part1 子どもたちから奪っているもの・与えるべきもの
第1章 「発想」への条件 子どもはヒマな方がいい
第2章 本当のコミュニケーション 日本サッカー協会の十年戦略
第3章 真に与えるべきもの 「自立」と「なぜだろう」の心

Part2 子どもの前に、まず親が変わる
第4章 何を身に付けるべきか 「常識」に囚われない心
第5章 「なぜだろう」の心 決めつけず多方面に考える
第6章 限界は君のうちにある きのうの自分より高く 

Part3 子どもたちへの接し方、伝え方
第7章 学びへ導くために 共に学び 共に問う
第8章 共に学ぶために 学校へ行こう

「はじめに」に書かれていることを引用してご紹介します。

(前略)この十五ヶ月間、自分に何が出来るのか、自分ならではのものは何なのかを模索してきた。
 その答えは未だない。しかし、いくつか分かったことはある。

 それが、この本の主題でもある「遊びに学ぶ」ことの大切さだ。
 これをもっと広く、もっと深く、伝えたい。(中略)

 確かに子どもには無限の可能性があり、潜在的な発想力が備わっている。そして、その力を伸ばしてあげたいと誰でもが思う。
 しかし、それを殺しているのは他ならぬ大人であり、親自身である。(中略)

 多くの試行錯誤と豊かな「洞察力」に支えられた、「価値あるものを見つけ、創り出す能力」。
 それを強くしてあげたいと思いながら、現実に多くの親がしてしまっていることは、時間を奪い、自主性を奪い、ストレスを与え続けることだ。
 普通に、論理的に考えて、それは正しいことだろうか。

 稀少な幼少期(幼稚園・保育園、小学校)に塾に通わせ、習い事をさせ、鍛え上げることは、本当に将来の「発想力」を伸ばすことに繋がるだろうか。
 自由な遊びの中にこそ、創意工夫は生まれる。しかし、ヒマ(時間的自由)と貧乏(手段の制限)と仲間(インタラクション)がなくては、真に自由な遊びは生まれない。

 子どもたちにどう自由と制限を与え、よりよき発想に導いていくのか。
 そのためには大人自身が、親自身が変わらなくてはいけない。自身の発想力を高めることを努力し、理解しなくてはいけない。

 故にこれは、親にとっての自己改造の書でもある。(後略)

読んでいて、へぇ~っと思うこともあり、共感できることもあり、すごいなぁと感心することもあり、また、私はPTAというものがどういうものなのかよくわかっていませんでしたが、こういうこともできるんだなと、そういう発見もあり。

子育てに参考になることも色々書かれていますが、子どものいない私が読んでもそれなりに楽しめましたし、教育関係者には参考になることも結構あるかもしれません。

まあ、ところどころ、ご専門の知識やら、著者の頭の良さが表れているところなどもあり、私には若干消化しづらいところもありましたが、「子どもをヒマにさせる決意」というところなど、色々とうんうん頷きたくなるところもありました。
ご興味のある方はどうぞ。

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コメント

三谷さま、初めまして。
コメント頂き、何か失礼なことやえらそうなことを書いていたのではと
かなり焦りました…(苦笑)
まさか、著者ご本人からこのようにコメントを頂けるとは夢にも思って
おりませんでしたので、感激するやら、焦るやら…。

ちなみに「私には消化しづらい」というのは、ブログでもしばしば告白
しているのですが、どうも
おバカな私は難しい言葉を受け付けない困った脳を持っておりまして…。
そういう意味ですので、どうぞご容赦くださいませ。
わざわざありがとうございました。

投稿: TOH | 2008年4月14日 (月) 23時08分

はじめまして。著者の三谷です

感想文、ありがとうございました。
willseedsさんは、幼児・低学年教育に本当に真剣に向き合っておられるのですね。

今度是非、お話お聞かせください。
では

投稿: mitnai3 | 2008年4月14日 (月) 20時22分

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