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2008年3月 3日 (月)

「小学生のための考える力をぐんぐん伸ばす本」 宮川俊彦著

最近、あちこちで「考える力」という言葉を目にするようになりましたが、以前、作文関連の本でご紹介したことのある宮川先生がそれに関する本を書かれたようでしたので、読んでみました。

「小学生のための考える力をぐんぐん伸ばす本」 

宮川俊彦著 PHP研究所

評価 ★★★☆

宮川先生は作文中心の国語教育の指導を長年なさっている方のようですが、今回のこの本は小学生向けに書かれており、もともとは毎日小学生新聞に2006年4月から2007年3月まで連載されていたものに、加筆・修正されたものだそうです。

ですので、内容も小学生向けで漢字にはすべてルビがふってありますし、ひとつひとつのテーマが見開き2ページでまとめられていて、それぞれのページにはそのテーマに沿ったマンガも書かれています。

テーマは全部で50。国語、作文指導の先生だからということもあると思いますが、私の感覚では小学生には難しいのでは?と思う言葉や表現もところどころにあります。
正直なところ、これを自分で読んで理解し、実践してみようとする子は、既にある程度「考える力」を持っている子なのでは?という印象もなくはありません。

また、子どもでも読みやすいようにということを意識しておられるのだと思いますが、わざと話し言葉で、それも関東弁(東京弁??)を使って表現しているところもあり、生粋の関西人の私にはちょっと違和感も…。
もともと、関西の子どもは関東弁に対して拒否反応を示す子も少なからずいるような印象を持っていますので、そういう意味では関西の子が読むのは、子どもによってはちょっと抵抗があるかもしれません。(最近の子は大丈夫でしょうか?)

50のテーマのうち、参考になるもの、面白いなと思うものは多いのですが、中には私としては共感できないもの、実践してほしくないものもありました。

例えば、「6…算数は答えを見て問題集を解きまくれ」では、計算問題を指しているとは思えないのですが、「1日50問から始めて、100問まで行くといい」というようなことが書かれているのですが、苦手な子がたとえ解答を見ながらでも1日100問は苦痛というか、そこまでしなけりゃならないの?とも思いますし、少なくとも小学生の算数の勉強法としては、決していい方法とは思えません…。

また、「9…先生の言葉を全部ノートに書き写せ」というのも、もちろん、ある程度大きくなったり、教科によっては効果があるのかもしれませんが、一説には、特に男の子は(もちろん例外もありますが)一度に2つのことを並行してするのが難しく、書くことに気を取られていると、内容を聞いて理解することに集中できないという意見もありますから、これを鵜呑みにして実践してみるのはちょっと注意が必要なのではと思います。

このほかは概ね、やったら効果があるかな、面白そうだな、というものでしたが、もともとあれこれ考えるのが好きな子はともかく、普段考えることをあまりしてこなかった子にはややハードルが高いものもあるのではと思います。

もちろん、それでも取り組んでいけば、確かに考える力は身に付くだろうと思う内容ではありました。
お子さんに読ませる前に、一度おうちの方が読んでみられ、我が子に合いそうかどうかをまずチェックされる方がいいかなと思ったりはしますが、高学年のお子さんならそのまま与えてもいいかも・・・という印象です。
低学年の子にはまだ少し難しいのでは?というものが多いかもしれません。

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